07月22日(土)に行われたW杯GroupC。@ワイカト・スタジアム(NZ)。
NHK BS-1
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いよいよ2023Wが始まりました。
HOST国のニュージーランド代表・オーストラリア代表が初戦で勝利。
それぞれ 42,137人 ・75,784人と大観衆が詰めかけ、大盛り上がり。
その他の試合も1万人を越える観客が集まり、アメリカ代表vsベトナム代表戦:41,107人、イングランド代表vsハイチ代表戦:44,369。
オーストラリアの国内リーグの観客数は、日本のWEリーグと同じ程度の千人台ですから、よく集まっていると思います。
今回W杯の放映権料は、「FIFAの吊り上げ」vs「欧州や日本の値切り」で、直前まで各国で放送されないかもしれない状況が続いていたが、なんとか妥結。日本でもBS-1での観戦が可能になりました。
そんな経緯で、蓋を開けたらこの観客数。
次回のFIFAは、ますます強気で放映権料を吊り上げてくるでしょうね。
東京五輪優勝のカナダ代表(やフランス代表)が引き分けて、ちょっとした波乱が早くも有る中、日本の初戦の相手はザンビア代表。
ランキングは77位だが、直前にドイツ代表に3-2に勝っている。
10分余りのダイジェストを見たが、押され続けた中で、粘ってカウンターを沈めての勝利だった。
なでしこJAPANのシステム・先発は、W杯壮行試合のパナマ代表戦と同じ。
3-4-2-1で、左WBは13遠藤選手。
池田監督はこの試合、攻めるつもりと言うことなのだろう。
また、3バックの右で23石川選手が初先発で、期待の若手投入には大賛成。
だが、2019W杯で出場の無かった5三宅選手は、この先出番が有るのか?
ちょっと心配になった。
前半、なでしこJAPANが一方的に押し込んだが、オフサイド等でモタついた。43分にやっと先制。
後半もなでしこJAPANが押し込み続けて、4点追加している。
ボール支配率: ザンビア代表 40%-60% なでしこJAPAN (Footystats.org)
シュート状況は下図の通り。
完勝でしたね、5点取ったし。
ザンビア代表はシュートゼロで、途中で心折れちゃったですかね。
特に言うこと無いでしょう、この試合は。
もっと決めることは出来ただろうけれど、初戦を確実に勝てたし、点を取るべきFW選手にも得点が付いたので、十分だと思います。
ではいつも通り、コーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
ザンビア代表は、MIXディフェンス。BOX型の4人とニアサイドにコボレ対応1人。
走り込む選手に対するマンマークは3人で、なでしこJAPANは1人or 2人余っている。
なでしこJAPANは、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。
いつものオーソドックススタイル。
先発を背の順に並べると以下の様になる。
この試合、映像を見ると、なでしこJAPANがやや苦しいマッチアップ関係だと思う。
ザンビア代表が、この身長で正しいとは、とても思えない。
時々有るのだが、途上国の選手の申告する身長は怪しさ満点の数字です。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.ザンビア代表のコーナーキック
a)体制
キッカーは4S.バンダ選手(右利き)。
受け手の体制は、1本しか無かったし、ショートコーナーだったので私の類推が入っているが、以下のようだった。
・ニアへ: 23ピリ選手・7ルバンジ選手
・正面からファーへ: 17クンダナンジ選手・11B.バンダ選手
・GK脇: 21チトゥンドゥ選手
・ショートコーナー: 12カトンゴ選手
・コボレ狙い: 8ベレム選手
・セーフティー: 15ムサセ選手・13テンボ選手
b)結果概要
1本目 (82:51) 右CK 4S.バンダ選手→12カトンゴ選手→4S.バンダ選手ドリブル・クロスをキックミス。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
1本しか無かったし、ショートコーナーで、しかもクロスをミスキック。
特に何も無い。
B.なでしこJAPANのコーナーキック
a)体制
キッカーは15藤野選手・8猶本選手(右利き)、13遠藤選手(左利き)。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
・ニアへ: 11田中美選手・23石川選手
・正面からファーへ: 4熊谷選手・3南選手
・GK脇: -
・ショートコーナー: 14長谷川選手
・コボレ狙い: 10長野選手・7宮澤選手
・セーフティー: 2清水選手・13遠藤選手
b)結果概要
1本目 (07:26) 右CK 15藤野選手→13テンボ選手ヘディング→GKムソンダ選手キャッチ。
2本目 (18:53) 左CK 13遠藤選手→(15藤野選手)。抜けてスローイン。
3本目 (35:18) 左CK ショートコーナー 13遠藤選手→14長谷川選手→13遠藤選手→10長野選手クロス→(15藤野選手)。抜けてGキック。
4本目 (39:41) 左CK 13遠藤選手→4熊谷選手→17クンダナンジ選手ドリブル逆襲・4熊谷選手・17クンダナンジ選手→12カトンゴ選手→11B.バンダ選手。ゴールラインを割ってGキック。
5本目 (78:43) 左CK 8猶本選手→9植木選手シュート。左へ外れてGキック。
6本目 (95:20+) 右CK ショートコーナー 8猶本選手→14長谷川選手→8猶本選手→23石川選手→8猶本選手→14長谷川選手→23石川選手→8猶本選手クロス→22千葉選手シュート。右へ外してGキック。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
前半は、パンチを効かせた球質で、正面~ファーサイドを狙っていた。
ザンビア代表のMIXディフェンスは、ショートコーナーに備えて、キッカーにもマークを付けてきた。
そのため、ファーサイドで2~4本目は4熊谷選手と15藤野選手が余っていた。
選択した落とし場所と球質の考え方は、正解だと思う。
だが、ザンビア代表はともかく、身長差がもっと離れた欧米の列強相手に、正面~ファーサイドで競り勝つのは難しい。この大会で少しでも上に行くために、あくまでニアに拘っても良かった。
・・・・・・と大勝に終わったから思う。
前半のコーナーキック時点では0-0だったし、仕方ないか・・・。
後半の5・6本目は点差が有ったので、8猶本選手がニアを狙ったのは共感出来る。
以上です。
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