インドでの女子アジア杯が始まりました。
グループリーグ初戦:1月21日の試合で@Shree Shiv Chhatrapati Sports Complex。
DAZN(有料配信)
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:9vnvmq2rdwigjjiozoqnccges/9vnvmq2rdwigjjiozoqnccges
池田監督体制のなでしこJAPANにとって、初の公式大会となった女子アジア杯。
2023年の女子W杯への切符確保は絶対命題、3連覇を達成したい大会。
メンバー的には、女子U-20W杯で優勝したメンバーを軸に構成されている印象。
11月末のオランダ遠征時のメンバーと大きく変わらない体制で、
13遠藤選手・18山下選手・19植木選手が招集されている。
I神戸の杉田選手や東京NBの三浦選手ら、高倉体制の主軸だった選手たちの一部は、未だ招集されていない。
インドの入国検疫で10岩渕選手が新型コロナ陽性となり、この試合は登録なし。
決勝トーナメントのどこかで出てくるだろうが、それまでエース不在の戦いとなる。
相手のミャンマー代表はFIFAランク47位。
大会初戦は難しいものだが、しっかり勝っておきたい試合。
なでしこJAPANが試合を通して支配、ミャンマー代表にシュートすらさせなかった。
前半はモタモタして1点だけたが、後半は4点取って快勝。
ボール支配率 なでしこJAPAN 72% - 28% ミャンマー代表(DAZN)
シュートの状況は下図をご覧下さい。
過去のアジアカップでミャンマー代表クラス相手には、7・8点取っているので、
得点に関しては少し足りない。
内容的には、特に問題は無い試合だった。
でも、韓国代表もベトナム代表相手に3-0。
ベトナム代表とミャンマー代表の力関係から言って、これはピンチだ。
これでは、24日の第2戦終了時点で、得失点差で韓国代表が上になる可能性が高い。
そうすると27日の韓国戦を勝たなければ、
決勝トーナメント初戦はオーストラリア代表が濃厚。
すんなり2023女子ワールドカップへの切符は手に入らないことになる。
そう言う状況下で、気になるのは、FW。
9菅澤選手が先発では無かったし、先発した11田中選手も外しまくり。
WEリーグや皇后杯を見ていても、この2人は、本調子とは言えなかったし、
この試合も良い状態には見えなかった。
次のベトナム戦は、上記のように得失点差を考えると、
決めるべき人が決めて、大勝したいのである。
幸い24日は、韓国代表・ミャンマー代表戦が先。
目標の点数を取って、27日をむかえたい。
では、いつも通りコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
なでしこJAPANは、守備機会なし。
ミャンマー代表は、2-4-2(+2)のゾーンディフェンス。
ミャンマー代表選手の身長を調べる術が見当たらないので、いつものように背の順での比較は出来ません。
DAZNの解説によると、なでしこJAPAN有利とのこと。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.なでしこJAPANのコーナーキック
a)体制
キッカーは14長谷川選手(右利き)。
2本目の受け手の体制は以下のようにして始まっている。以後ほとんど同じ配置と動き。
・ニアへ: 19植木選手・11田中選手
・正面からファーへ:4熊谷選手・3南選手
・GK脇: 23宮澤選手
・ショートコーナー: 15長野選手
・コボレ狙い: 16林選手
・セーフティー:5三宅選手・2清水選手
b)結果概要
1本目 (04:46 ポインタ23:32) 左CK 14長谷川選手→4熊谷選手ヘディングシュート。外してGキック。
2本目 (11:22 ポインタ30:08) 左CK ショートコーナー 14長谷川選手→15長野選手→14長谷川選手ドリブル・クロス→20ヌー ヌー選手カット→6シン シン ユ選手
⇒15長野選手回収→5三宅選手。再組み立て。
3本目 (13:44 ポインタ32:31) 左CK 14長谷川選手→20ヌー ヌー選手ヘディングクリア→10キン マーラー トゥン選手・16林選手ファール。Fキック。
4本目 (15:21 ポインタ34:08) 右CK 14長谷川選手→21キン タン ワイ選手ヘディングクリア→10キン マーラー トゥン選手→8サン タウ タウ選手。組み立て。
5本目 (23:01 ポインタ41:48) 左CK 14長谷川選手→16林選手ドリブル・カット。16林選手ファール。Fキック。
6本目 (24:13 ポインタ43:0) 左CK 14長谷川選手→20ヌー ヌー選手ヘディング→19ジュライ キャウ選手
⇒2清水選手回収→16林選手→2清水選手→15長野選手クロス→16林選手シュート。外れてGキック。
7本目 (32:19 ポインタ51:6) 左CK 14長谷川選手→(3南選手・GKメイ ジン ヌェ選手越えて)4熊谷選手・トラップ大→23宮澤選手→11田中選手ボレーシュート。外れてGキック。
8本目 (37:47 ポインタ56:34) 左CK 14長谷川選手→19植木選手ヘディングシュート。ゴールを越えてGキック。
9本目 (50:39 ポインタ1:28:5) 右CK 14長谷川選手→4熊谷選手ヘディングシュート・溢れて→21キン タン ワイ選手クリア
⇒8猶本選手回収→5三宅選手フィード→3チット チット選手ハンド。Fキック。
10本目 (54:02 ポインタ1:31:28) 右CK ショートコーナー 14長谷川選手→2清水選手→15長野選手→2清水選手→14長谷川選手→2清水選手→8猶本選手→5三宅選手フィード→23宮澤選手ボレーシュート。外れてGキック。
11本目 (56:21 ポインタ1:33:47) 右CK 14長谷川選手→10キン マーラー トゥン選手ヘディングクリア
⇒5三宅選手回収→14長谷川選手クロス→3南選手ヘディングシュート→3チット チット選手カット→2エイ エイ モー選手→8サン タウ タウ選手ドリブル
⇒3南選手奪取→4熊谷選手→8猶本選手→15長野選手ミドルシュート→バー直撃→10キン マーラー トゥン選手→20ヌー ヌー選手→5ピュー ピュー ウィン選手。組み立て。
12本目 (64:45 ポインタ1:42:11) 右CK 14長谷川選手→19植木選手ヘディングシュート・流れて→20ヌー ヌー選手→13遠藤選手→ 17ミャット ノー キン選手クリア。スローイン。
13本目 (68:20 ポインタ1:45:46) 左CK 14長谷川選手→4熊谷選手ヘディングシュート。右へ流れてGキック。
14本目 (73:54 ポインタ1:51:20) 右CK ショートコーナー 14長谷川選手→15長野選手→14長谷川選手ドリブル・17ミャット ノー キン選手カット・クリア
⇒2清水選手回収・フィード→3チット チット選手ヘディングクリア→10キン マーラー トゥン選手
⇒8猶本選手回収・モドシ→5三宅選手。再組み立て。
15本目 (84:5 ポインタ2:1:31) 右CK 14長谷川選手→9菅澤選手ヘディング・流し→22宝田選手シュート。右へ外れてGキック。
16本目 (93:45+ ポインタ2:11:11) 右CK 14長谷川選手→GKメイ ジン ヌェ選手キャッチ。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
相変わらずなでしこJAPANの対ゾーンディフェンス攻略策は、特になし。
まあ、たとえ有ったとしても、見せるべき相手ではない。
決勝トーナメントで、オーストラリア代表と当たるまで、隠しておくべきだろう。
ところで、この試合はキッカーを14長谷川選手が務めた。
11月末のオランダ遠征では15長野選手が蹴っていた。
他にも先発組で16林選手、ベンチスタートでは7隅田選手・8猶本選手・13遠藤選手が自チームで蹴っている。
みんな一流だと思うが、国際的に言うと平均クラス。
そんな中で私が考えるのは以下の通り。
①ヘディングで優勢な時
この試合や、ベトナム戦など、普通にヘディングで勝てそうな相手なら、16林選手に蹴らせるべきだと思う。
普通の球筋なので、相手にすぐ把握されてしまうだろうが、精度で言えば、No1だと私は評価する。
②ヘディングが劣勢な時
13遠藤選手か、8猶本選手かな?と思う。
13遠藤選手のストレート系の球筋はパンチが効いていて伸びるので、相手に落下点の目測を誤らせる可能性が有る。
オーストラリア代表のゾーンを攻めるなら、この球筋でファーサイドを狙う。
また、越えた時に備えて、ボレーシュートやコボレを拾うための選手を大外へ配置する。
ただ、11田中選手・19植木選手は13遠藤選手の球筋は知っているかも知れないが、
ニアサイドへ走り込んでいたイメージが強い。
3南選手・4熊谷選手が競りに行くことになるのだろうけれど、この2人は慣れていない。
見極められるようになるには、しっかり練習してもらわないと・・・。
8猶本選手を使うなら、ニアで9菅澤選手へのホットライン。
右CKは特に期待である。
B.ミャンマー代表のコーナーキック
この試合では、コーナーキック無し。
以上です。
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