第９節：１１月１３日の試合で＠NACK5スタジアム大宮。
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先週の埼玉各チームは、Ｊリーグの試合と被って観客数が伸びなかったと言われているが、
今週は埼玉ダービーのこの試合に1,959人、埼玉スタジアム２００２（マイ仙台＠浦和）に4,509人とよく入った。
ならば、年明けからの後期は、うまくスケジュールを組んでもらいたいものである。
ところで、NACK5スタジアム大宮は、この試合のように１４：００から始めると、日差しの関係で、明確な有利不利を生んでしまう。
この季節は、もっと早い時間から始めるべきですね。
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ここまで大宮Ｖは、Ｓ広島Ｒ・＠Ｎ相模原に勝ち、新潟Ｌ・＠マイ仙台に引き分けで、勝ち点８。
9井上選手が好調で、得点を取れているし、13仲田選手がよく走って左サイドが活性化している。
また、バックス陣は経験値が高く、安定感がある。
だが、俊敏性や運動量で特に優れた選手が居ないし、流動性も低いので、相手をかき回す要素が少ないのと、
ボランチの推進力・展開力が乏しく、攻撃の形が少ない印象を持っている。
怪我人にも悩まされていて、長期離脱が発表された選手、発表はされていないが、出場登録が無い選手も多い。
その上に、FW 28カトラー 選手も左膝前十字靭帯損傷で全治８ヶ月の診断で帰国。
この試合はいつもの４－４－２。７山崎選手・25村上選手を初先発起用している。
ＥＬ埼玉は、前節ＡＣ長野相手に初勝利、＠千葉Ｌの引き分けとで、勝ち点４。
早い時間にあっさり点を取られることと、シュートの精度が低いことで勝ち点につながっていない。
とは言うものの、春のプレシーズンマッチと比べるとボールは運べているし、シュートも打てている。
6瀬野選手・20岸選手の両ＳＢを中心に守備がまとまってきていて、今後はもっと戦えると思う。
この試合は、４－４－２。前節と同じ布陣でスタート。
試合展開としては、ＥＬ埼玉の優勢で始まったが、大宮Ｖが盛り返す。前半トータルで見ると、やや大宮Ｖ有利な戦況。
後半、双方チャンスらしいものはなく、最もゴールに近かったのは、４６分のあわやオウンゴールのシーン。
決め手が無いままに、タイムアップ。
ボール支配率 大宮Ｖ 44% - 56% ＥＬ埼玉(Footystats)
シュートの状況は下図をご覧下さい。
大宮Ｖは、ちょっと斜めから見た言い方をすると、「ペースが上がらず、どの時間でも同じギアで走っている。」ように見える。
この試合も、前々節のＡＣ長野戦も同じで、相手が運動量を上げて攻めてくると、簡単に押し込まれてしまう。
でも、相手の運動量が落ちてくるころには、攻撃の目を摘むようになっていて、ちゃんと盛り返す。
そういう所は、経験値の高いバックスが揃っているからだと思う。
でも、攻撃は9井上選手を抑えられてしまうと、ゴールに迫れない。
私は13仲田選手に期待している。
Ｉ神戸時代、多くは無かった出場機会の中で、年に１・２回だが、とんでもないゴールを決めていた印象がある。
大宮Ｖでは全試合先発だし、そろそろ大爆発するんじゃ・・と毎試合思っているのですが、まだですね。
ＥＬ埼玉は、序盤ボールがよく動いて、圧倒的に攻め、その間に決めておくべき試合だった。
その後はほとんどチャンスが無くなった。
解説の海堀さんも指摘されていたが、１０人守備で、前戦に誰も残さないので、
一旦押し込まれてしまうと、ボールを奪っても、ロングパスが使えずに、そこから抜け出すのに苦労する。
前半の中盤以降は、押し込まれて苦しい時間が続いていた。
今のところ、両ボランチの5瀬戸口選手・7山本絵選手を抑えられてしまうと、展開力が無くなり、23中村選手・24吉田選手が生きない。
両ボランチに頼らない、第２・第３のルートを構築しないと、この日のように手詰まりになったら、そのままになるのだろうと思う。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
大宮Ｖは、いつもの１－４－３（＋２）のゾーンディフェンス。
ＥＬ埼玉も、いつもの１－４－３（＋２）のゾーンディフェンス。
両チームとも３列目はボールオンリーの対応をしていて、走り込む選手に対してマーク的な動きはしていない。
非常に似たシステム。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
平均身長では、大宮Ｖの方が高いが、ＥＬ埼玉の20岸選手・6瀬野選手は体格も良く強いので、良い勝負だと思う。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A：守備ラインが上がり切る前に２次攻撃（シュート・クロスなど）
2nd回収B：守備ラインが上がりきってから２次攻撃（同上）
2ndロスト：守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲：守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数：｛プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣｝までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
Ａ．大宮Ｖのコーナーキック
a)体制
キッカーは、25村上選手（左利き）7山崎選手（右利き）。
受け手は以下の体制で始まっている。
・ニアへ：24源間選手・4長嶋選手
・正面からファーへ： 7山崎選手・27高橋選手・5乗松選手
・GK脇：9井上選手
・ショートコーナー： －
・コボレ狙い： 13仲田選手・6有吉選手
・セーフティー： 3鮫島選手
ｂ）結果概要
１本目 (35:43 ﾎﾟｲﾝﾀ43:30) 左CK 25村上選手→6瀬野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒5乗松選手・14加藤選手→18橘選手（以下逆襲）→23中村選手持ち上がり。
２本目 (47:56 ﾎﾟｲﾝﾀ1:11:40) 右CK 7山崎選手ｷｯｸﾐｽ。Gラインを割ってGｷｯｸ。
３本目 (54:50 ﾎﾟｲﾝﾀ1:18:35) 左CK 25村上選手→2木下選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒13仲田選手回収→3鮫島選手ﾌｨｰﾄﾞ→2木下選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
→9井上選手回収→7山崎選手→6有吉選手→13仲田選手ﾌｨｰﾄﾞ→6瀬野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→18橘選手。組み立て
４本目 (82:3 ﾎﾟｲﾝﾀ1:45:48) 右CK 25村上選手→2木下選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ
⇒13仲田選手ｼｭｰﾄ・27唐橋選手ﾌﾞﾛｯｸ→5乗松選手。Gラインを割ってGｷｯｸ。
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
大宮Ｖの走り込む選手を見ていると、ニアに走る24源間選手以外は、溜めて始動していて、明らかに正面～ファーサイドを狙っている。
ＥＬ埼玉のゾーンは結構高く、２列目ファーサイドの18橘選手は163cmと楽な相手とは言えないが、ファーサードは守備が薄く、狙い所。
また、キッカーはアウトスィングで蹴っていて、競って勝とうとしているのだと思われる。
単純だけれど納得感のある攻め方をしている。
ただ、この試合では、先着０と成果無し。
いつもは8上辻選手や24源間選手が蹴っているが、この日は、25村上選手と７山崎選手がキッカー。
正面～ファーサイドを狙うのなら、パンチの効いた伸びる球質の方が良いと思うのだが、適任者はいないのかな？
Ｂ．ＥＬ埼玉のコーナーキック
ａ）体制
キッカーは5瀬戸口選手（右利き）。
受け手の体制は以下のようにして始まっている。
・ニアへ： 2木下選手
・正面からファーへ：6瀬野選手・24吉田選手
・GK脇： 7山本絵選手・20岸選手
･ショートコーナー: 8河野選手
・コボレ狙い： 14加藤選手
・セーフティー：23中村選手・18橘選手
ｂ）結果概要
１本目 (13:20 ﾎﾟｲﾝﾀ21:7) 左CK 5瀬戸口選手→5乗松選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ
⇒14加藤選手ｼｭｰﾄ・7山崎選手ﾌﾞﾛｯｸ
⇒14加藤選手回収→23中村選手→18橘選手→8河野選手ﾌｨｰﾄﾞ→3鮫島選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→25村上選手→3鮫島選手。組み立て。
２本目 (74:3 ﾎﾟｲﾝﾀ1:37:47) 右CK 5瀬戸口選手→6有吉選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒23中村選手回収→5瀬戸口選手ｸﾛｽ→GK望月選手ｷｬｯﾁ。
３本目 (76:39 ﾎﾟｲﾝﾀ1:40:24) 左CK 5瀬戸口選手→5乗松選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ。再CK。
４本目 (77:1 ﾎﾟｲﾝﾀ1:40:45) 左CK 5瀬戸口選手→6瀬野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→27唐橋選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→11小島選手・2木下選手。Gラインを割ってGｷｯｸ。
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
前節同様に特記すべき攻撃は無かった。
このチームは対ゾーンであれ、対マンツーマンであれ、同じ攻め方をしている。
20岸選手がGK脇からニアへ出て、３・４人がほぼ等間隔に走り込むと言うパターン。
でも、5瀬戸口選手のキックの精度を信頼して、どこかを集中的に攻めることも可能だと思う。
ニアを狙うのなら、5乗松選手や4長嶋選手をブロックしてその外側を狙うとか、何らかの対ゾーン策を見せて欲しいと思う。
以上です。
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