6月5日の試合で、@広島広域公園第一球技場

サンフレッチュ広島 youtube  https://www.youtube.com/watch?v=H8VWFq5fc0A

S広島Rは、@大宮V戦を押されながら1-0、千葉L戦を後半盛り返して2-0、@浦和戦は劣勢ながらもしぶとく食らいついて2-2。
プレシーズンマッチを無敗で来ている。


新チームではあるが、バランスが取れた選手獲得が出来ていて、ハーフ陣のフィジカル面を除けば、攻撃・守備共に良い戦いが出来ている。
 

この試合は、14山口選手が打撲とのことで登録外。
私の注目は、高卒新人の23柳瀬選手が1試合毎にどう変わっていくのか、ということ。


アウェーのI神戸は、AC長野戦:3-0、@EL埼玉戦:1-0と、もたつき感がある試合だったが、チャンピオン:浦和戦をやや押されながら2-0。
完封で3連勝。


オフにレギュラークラスの選手が多数抜け、9田中選手はレンタルで、海外挑戦中。

おまけに14京川選手がバセドウ病で復帰は未定と、台所が厳しいかと思われた。
が、高卒新人の19竹重選手、下部から昇格した26天野選手が先発起用されるなど、

若手の底上げが有って、チームとして戦えている。
この試合は、2守屋選手19竹重選手が不在だが、8阪口選手が先発で戻ってきた。


先発メンバーは以下の配置。
前3戦の情報と、登録メンバーから予想される配置。



 

試合は、前半は均衡していた。

ややI神戸の方が押してはいたが、ボールを支配しきれず、むしろ先制点が近かったのは、S広島Rの方だった。
GK18山下選手のファインセーブが無ければ、試合がどうなっていたか、わからなかった。
後半はI神戸が押し込んでいた。S広島Rの失点はオウンゴールと記録されたが、17成宮選手の得点としても、あながち間違ってはいないものだった。

流れは、下図を参照ください。



 

S広島Rは、良い戦いだった。負けはしたが、勝てない内容でも無かった。
とても、4月17日の練習試合で1-5で負けたとは思えない。

前半は、プレスが効いてショートカウンターで見せ場を作れたし、
後半も、11中嶋選手のドリブル突破が複数回あって、I神戸に迫っていた。

このチーム、シュートにならなくても、楽しいプレーが多いのが特徴かも。

4試合を終えて、各ポジションで選手が機能していて、特段の弱みを感じるポジションは無い。
交代要員は誰?というポジションも左SB:5木崎選手くらい。
それ以外は、先発が居なくなって大きく力が落ちる心配が無いことが、このプレシーズンで証明された。
WEリーグが始まっても、安定的に戦えると思う。
今の戦力状況なら、WEリーグの5位か6位じゃないかと、私は予想する。

なお、注目していた23柳瀬選手は、上手いしスピードもあるのだが、もう少し勉強が必要かな?と思う。
運動量は豊富だが、効率的ではないと思う。



一方のI神戸だが、前半ビルドアップで躓く場面が散見されたが、後半は安定。
相変わらず、ボールを保持する割に、ゴールに迫る場面が少ないし、決めるべきシュートが決まっていない。
この日も10杉田選手11髙瀨選手の両FWは無得点、オウンゴールの1点だけに終わった。
守備では、無得点に抑えたモノの、GK18山下選手のファインセーブが有ったから。
特に20長江選手は、反省すべきプレーが多く、帰り道は悔しい思いで一杯だったと思う。

これで、4連勝・無失点でプレシーズンを終えた。
結果は出たが、得点は7点。相手の力関係からすれば、もっと取らないといけなかった。
17成宮選手を移籍獲得していなかったら・・・、非常に寂しいことになっていたはず。
それにしても、17成宮選手はキレキレ。
昨年同様、アクセントになっていて、なぜ、高倉監督が代表に呼ばないのが不思議なくらい。

もっとも、9田中選手がレンタルから帰って来るので、得点力の問題は、ある程度改善されるハズ。
ただ、本番をどう向かえるのかは、結構難題。

どんなシステムをやるにせよ、開幕までにやるべきことは、山ほど有りそう。
① 3TOPで3-4-3にするのか?
② 3-5-2のまま、2TOPのどちらかをコンバートするのか、コンバートするならどこに入れるか?

私なら、3-5-2で、11髙瀨選手を3バックの右に持って行きたいかな?
プレシーズンのI神戸を見ていて、3バックが大人しすぎる。
攻め込んだ時に、3セーフティーのまま。1人は前戦へ出て行っても良いハズなのだが、この試合でも、終盤やっと5三宅選手が出て行っただけだし、出て行っても脅威にはなっていない。
しゃしゃり出たがる「ヤンチェ者」くらいが良いと思う。

また、19竹重選手20長江選手22菊池選手26天野選手など若手の教育もあるし、

「準備期間が足りない!」と監督・コーチが悲鳴を上げていそう。
4連勝・無失点だったが、喜んでいる場合じゃないプレシーズンだったと思う。


では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。



(1)両チームのディフェンスシステム

S広島Rはマンツーマン中心で、3人のゾーン固定配置。
I神戸もマンツーマン中心で、4人のゾーン固定配置。



ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。


S広島R GK1 木稲 165
  6      9      4      18       5     10    11     8     26    23
左山 上野 中村 松原志 木崎 近賀 中嶋 増矢 立花 柳瀬
167   166   165    162    161   161  161   160  156   153

I神戸 GK18山下 170
 16     5     11     10    26     7     20     8     17     6
西川 三宅 髙瀨 杉田 天野 中島 長江 阪口 成宮 伊藤
 166  165  164   162   160  159   159   158   154  150

互角の高さ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

                                S広島R      I神戸
コーナー本数                 11              
得点(1次攻撃)                              


センタリング→シュート    0/1            
センタリング→パス        0/3             
ルーズボール                                 

クリアー                        4/1           
キーパーパンチ                            1/0
キーパーキャッチ           2/0            
 * フリー/競り合い

オフェンスファール                           
ディフェンスファール                         
キックミス                                       
ショートコーナー不発                        
時間つぶし                                     
直接ゴール                                     
オウンゴール                                  


フリーになった選手         5/5           
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む    2/0           
     (成功/失敗)



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.S広島Rのコーナーキック

a)体制

キッカーは18松原志選手15小川選手(右利き)。
受け手は以下の体制。選手交代まで変化なく、同じ配置。

・ニアへ:10近賀選手9上野選手
・正面からファー:4中村選手8増矢選手
・GK脇: 23柳瀬選手
・GK脇→ニアへ:6左山選手
・ショートコーナー: 26立花選手
・コボレ狙い:11中嶋選手
・セーフティー:5木崎選手


b)結果概要

1本目 (17:31 ポインタ22:52) 左CK 18松原志選手5三宅選手ヘディング→11髙瀨選手
8増矢選手回収→11中嶋選手フィード→26天野選手カット・クリア。
2本目 (27:38 ポインタ32:59) 左CK 18松原志選手6左山選手ヘディング→11髙瀨選手17成宮選手
8増矢選手回収→11中嶋選手26立花選手11中嶋選手8増矢選手6左山選手モドシ→11中嶋選手再組立。
3本目 (39:47 ポインタ45:10) 左CK 18松原志選手5三宅選手
18松原志選手回収→16西川選手ヘディング
8増矢選手回収・クロス→Gラインを割る。Gキック。

 

 

4本目 (55:10 ポインタ1:16:15) 左CK 18松原志選手6左山選手ヘディング・5三宅選手ブロック。再CK。
5本目 (55:34 ポインタ1:16:39) 左CK 18松原志選手16西川選手5三宅選手。再CK。
6本目 (56:16 ポインタ1:17:21) 左CK 18松原志選手10杉田選手ヘディングクリア
4中村選手ボレーシュート・11髙瀨選手ブロック
4中村選手回収→11中嶋選手クロス→GK山下選手キャッチ。
7本目 (66:1 ポインタ1:27:06) 右CK 18松原志選手GK山下選手キャッチ。
8本目 (72:55 ポインタ1:34:00) 右CK 15小川選手6左山選手ヘディングシュート。外レテGキック。
9本目 (79:27 ポインタ1:40:32)  左CK 15小川選手5三宅選手ヘディングクリア。スローイン。
10本目 (80:31 ポインタ1:41:36) 左CK 15小川選手GK武仲選手キャッチ。
11本目 (85:45 ポインタ1:46:51) 左CK 15小川選手8増矢選手ヘディング→10杉田選手17成宮選手24水野選手7中島選手ビルドアップ。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

この試合、S広島Rは徹底したニアサイド狙い。
ここまで3戦、9上野選手がやっていたGK脇からニアサイドへ出る役目を、6左山選手がこの試合はやっていて、そこを徹底して監督さんは狙わせていたようだ。

4中村選手6左山選手の元新潟LCBコンビが先発で復活と言うことで、期待したのだが、
そんなわけで、2人のピックプレーは見られず、ちょっと残念だった。
ピックプレーの発動も@千葉L戦のようには頻繁では無かった。

だが、全く面白くなかった訳でも無い。
4中村選手のコンビ相手が広がっているのである。
いつも同じ2人でやるのなら、慣れられてしまうこともあるが、誰とやるのか予想しにくいとなると、守備側にとって相当厄介。
この調子なら、WEリーグが開幕間もない試合で、4中村選手の関与しないピックプレーも見られそう。

ア)2本目 (27:38 ポインタ32:59)
9上野選手が走り込んで、4中村選手が壁役。約3mフリーになる。
 

イ)    9本目 (79:27 ポインタ1:40:32)
4中村選手が走り込んで、18松原志選手が壁役。

この2プレーを図にしておく。




B.I神戸のコーナーキック

a)体制

キッカーは、7中島選手(右利き)。
ショートコーナー1本だけなので、定かでは無いが、受け手は以下の体制のようだった。

・ニアへ: 16西川選手
・正面からファー: 5三宅選手11髙瀨選手
・GK脇:17成宮選手
・ショートコーナー: 6伊藤選手
・コボレ狙い:  10杉田選手8阪口選手
・セーフティー:  20長江選手26天野選手


b)結果概要

1本目 (13:18 ポインタ18:39) 左CK ショートコーナ 7中島選手6伊藤選手7中島選手クロス→GK木稲選手パンチング→11中嶋選手5木崎選手
20長江選手26天野選手。再組立。


c)全般的な印象と特記すべきプレー

一本だけで、普通のショートコーナーだったので、特記というほどのことは無かった。



 以上です。

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【WEリーグプレシーズンマッチ】6月5日(土)サンフレッチェ広島レジーナvsINAC神戸レオネッサ
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【レジーナ】WEリーグプレシーズンマッチ エディオンDAY サンフレッチェ広島レジーナvsINAC神戸レオネッサ 試合ハイライト

 


WEリーグ公式記録
https://weleague.jp/pdf/psm/2021/MatchReport_0605_2.pdf

S広島R_HP
2021WEリーグプレシーズンマッチ
https://www.sanfrecce.co.jp/games/53143

I神戸_HP
2021 WEリーグ プレシーズンマッチ vs.S広島R 試合結果と監督および選手コメント
https://inac-kobe.com/match/result/338