ちょっと多忙でブログに手が回っておりません。遅れておりますが・・。

今年は変則のため、第15節の後に第9節。
10月31日の試合で、日テレ@フクダ電子アリーナ。
https://www.youtube.com/watch?v=T5rReNtScZ0

このカードは第11節、押していたのは日テレだが、ジェフLが1点を守って勝っている。



 

ジェフLは、ここ3試合、浦和に完敗、伊賀FCとの連戦は完勝と僅差勝ち。
すっかり3-4-3が定着してきている。
また、7成宮選手がキレキレで、9大滝選手が得点量産中と、攻撃の柱の状態も良い。

GK1船田選手が離脱中だが、ここの2ndGKは17山根選手

6山崎選手がベンチに帰ってきて、メンバー的には揃ってきた。

この試合は、20大澤選手がヤングなでしこ合宿明けで登録外のため、FWには13曽根選手を先発起用。いつもチョイスのあるところだし、予想通りのメンバーと言って良い。


日テレはここ3試合、ノジマを押し込みながらも逆転負け、浦和には互角の戦いを勝ちきったが、I神戸とはボール支配では均衡したが確実にゴールを奪われ完敗。

ともかくメンバーが揃わない。
4土光選手が長期離脱中で、GK1山下選手9植木選手11小林選手がこの試合登録外。
他にもチョクチョク登録を外れる選手が多くいて、ほぼ毎試合先発メンバーを組み替えている。
また、この試合は、代表メンバーが合宿明けで、ベンチスタートの選手も。

TOPに15宮澤選手24木下選手を据えて、中盤ダイヤモンド型の4-4-2でスタート。



試合は、全体を通して日テレがボールをコントロールしていたが、前半に関してはジェフLのカウンターが効果的で、ほぼ互角。
同点で後半に折り返したが、日テレがほぼ圧倒し、2点を取って快勝した。


ジェフLは第11節と同じ戦い方で、前半を上手く戦っていた。
9大滝選手は相変わらず好調で、ビューティフル・ゴールだった。
が、後半になると前プレスを躱され始める。
前戦を突破された後も、間延びしてきたため、日テレの勢いを止めることが出来ず、中盤、バックラインと一直線に中央を突破されていた。
この試合の日テレは、バックラインから最前線へのロングフィードが少なかったので、もう少し中盤をコンパクトに出来たのかも知れない。

日テレは、さすがの速攻。
高速で走りながらも、高精度のパスを繋げているし、多くの選手が連動し、自陣から一気に敵ゴールに迫るのは素晴らしい。
また、この試合も14長谷川選手が、相手GKのポジションを見て、ロングシュートを決めているのも見事。

ただ、やはり速攻が一度止まると、攻め手が少い。
一昨年・昨年のように、サイドから攻め崩せていないというのが、今シーズンの課題。
この試合は快勝だったが、相変わらずサイドの崩しはほとんど見られなかった。


得点

05分 (04:44 ポインタ19:39) (65m右)14長谷川選手(カット~55m右→35m右)15宮澤選手(35m正面)14長谷川選手(~30m正面・シュート)

32分(32:16 ポインタ53:47) (65m左)2藤代選手(奪取~30m左サイド→30m左)7成宮選手(20m左ライン際)2藤代選手(20m左サイド)10鴨川選手(~10m左サイドクロス・12m正面)9大滝選手(ボレーシュート)

62分(61:49 ポインタ1:32:41) (40m左ポスト前)8三浦選手(35m左ポスト前)14長谷川選手(30m正面)17菅野選手(25m正面)24木下選手(8m右ポスト前)15宮澤選手(シュート)

68分(67:21 ポインタ 1:38:13) (25m左)14長谷川選手(10m左)24木下選手(~13m左→20m正面)17菅野選手(シュート)


~:ドリブル


 YouTube ポインタ操作 前半:+14:53 後半+30:52


その他主なチャンス
  SB:Shoot Block SC:Shoot Cut ES:Easy Save S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post 
  F:Free(GKと1対1など) 


ジェフL
11:46~SB,CK12:36~F,13:07~,14:20~S,29:38~SB,31:34~SB,35:04~,39:58~
CK49:22~FS,CK50:04~F,54:06~,CK66:39~,84:55~F,

日テレ
00:30~S,28:15~,40:28~S,41:16~S,CK41:56~S,45:41+~
52:04~SB,57:58~,FK64:24~SB,FK72:25~,77:40~,79:15~S,80:54~P,89:29~S,91:16+~SB,94:05+~S,

では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。



(1)両チームのディフェンスシステム

ジェフLは、マンツーマン中心で3人のゾーン配置固定。

日テレは珍しい形のゾーンディフェンス。
①3人を前戦に残している。
14長谷川選手15宮澤選手24木下選手を前戦に。
②ゴール前が薄い広範囲型。
9大滝選手28岸川選手に、3村松選手13松田選手をマンマークで付ける。

ちょっと私には、日テレの意図は理解困難。
この布陣だと6有吉選手の負担が大きすぎると思うし、ファーサイドに上げられたら、誰も居ない?ことだってあり得そう。

ただ、2年ほど前にメニーナの皇后杯で、似たような配置を見たことがある。
おそらく、日テレファンの皆さんには、お馴染みのシステムで、確立されたモノなのかもしれない。



ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。

ジェフL GK17山根188
  9     28    14      3    24    4    2    13    10     7
大滝 岸川 大熊 市瀬 千野 林 藤代 曽根 鴨川 成宮
173   168  167   166   165 164 161  158   156  154

日テレ GK21黒沢167
 18     3      5     13    15    24      6    17      14       7
遠藤 村松 宮川 松田 宮澤 木下 有吉 菅野 長谷川 中里
 167  162   160  160   160  160   159   159    156    148

ジェフL有利なマッツアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

              ジェフL    日テレ
コーナー本数               
得点(1次攻撃)             


センタリング→シュート         0/1
センタリング→パス    2/0     
ルーズボール                

クリアー          1/0     1/0
キーパーパンチ      0/1      
キーパーキャッチ             
 * フリー/競り合い
オフェンスファール             
ディフェンスファール            
キックミス                  
ショートコーナー不発           
時間つぶし                  
直接ゴール                  
オウンゴール                  


フリーになった選手    2/1      
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む           
     (成功/失敗)



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.ジェフLのコーナーキック

日テレの珍しいゾーンディフェンスへの対応が見物となった。

a)体制

キッカーは10鴨川選手(右利き)。
受け手に関しては、下のように始まった。
①日テレが3人を前戦に残したため、まずは4人を守備に回している。
②走り込んだのは4人。
③コボレ対応には配置せず。

・ニアへ:9大滝選手
・正面からファー: 24千野選手3市瀬選手28岸川選手
・GK脇: 7成宮選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: -
・セーフティー: 2藤代選手4林選手13曽根選手14大熊選手

b)結果概要

1本目 (12:36) 右CK 10鴨川選手GK黒沢選手パンチング
28岸川選手シュート。オーバー。
2本目 (49:22) 左CK10鴨川選手7成宮選手24千野選手7成宮選手混戦キープ13曽根選手シュートGK黒沢選手パンチング。再CK。
3本目 (50:04) 左CK 10鴨川選手24千野選手ヘディング→28岸川選手シュート。オーバー。
4本目 (66:39) 右CK 10鴨川選手17菅野選手ヘディングクリア
13曽根選手回収→10鴨川選手クロス→17菅野選手ブロック
10鴨川選手回収→17菅野選手8三浦選手で挟んで奪取。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

結局、珍しい配置の日テレゾーンディフェンスの謎は解けていない。

ジェフLの4本のコーナーキックに対し、同点でも1点リードでも、いずれも以下の配置。
・3人を前に残す。
・2人のマンマークを付ける
・残った5人で広めのゾーンディフェンスを敷く。

これに対し、ジェフLの採ったシフトは以下の通り
・セーフティー :前半4人/後半3人
・日テレGK脇 :前半7成宮選手(フリー)/後半9大滝選手3村松選手マーク)。
おそらく、3村松選手をGK近くに居させる方が、攻めやすいとジェフLのコーチ陣は読んで、ハーフタイムに指示したのだろう。

結果的には、ジェフLは普通に攻めてシュートを3本打っていて、このゾーンディフェンスはマズイと思う。

では、最も危なかった3本目 (50:04)を図にする。
10鴨川選手のキックを24千野選手がニアで合わせて流し、28岸川選手がシュートしたがオーバーしたプレー。

6有吉選手の前をマークの付いていない24千野選手に取られて、ヘディングを許してしまっている。

13松田選手は本来28岸川選手のマークだが、3市瀬選手の動きに引っ張られて、ニア方向に行ったため、ファー側はガラ空き。28岸川選手にシュートを許してしまっている。



動画:5秒前から始まります。


私がジェフLのコーチなら、9大滝選手28岸川選手をデコイ(ダミー・囮)でニアへ走らせ、ファーの3市瀬選手24千野選手を狙って蹴らせる。
そう来られたら、日テレはどう守るつもりだったのだろうか?

終盤に負けている状況なら理解できない訳でもないが、この試合では、同点かリードの状況で、リスクを冒す必要性はないはず。
謎が残ってしまった。



B.日テレのコーナーキック

a)体制

キッカーは、17菅野選手(右利き)、18遠藤選手(左利き)。
2本がいずれもショートコーナーで、はっきりとは体制を見極められなかったが、
受け手側は、ほぼ以下のように始まった。

・ニアへ: 3村松選手5宮川選手
・正面からファー:13松田選手6有吉選手
・GK脇:7中里選手・15宮澤選手
・ショートコーナー:18遠藤選手
・コボレ狙い: 24木下選手
・セーフティー: 14長谷川選手


b)結果概要

1本目 (41:56) 左CK ショートコーナー 17菅野選手18遠藤選手17菅野選手14長谷川選手24木下選手6有吉選手クロス→15宮澤選手シュート→GK山根選手キャッチ。
2本目 (81:40) 右CK ショートコーナー 18遠藤選手17菅野選手8三浦選手8瀬戸口選手クリア
14長谷川選手クロス→24千野選手クリア。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

ショートコーナー2本で、特に工夫があったわけではない。



 以上です。

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目次 1.概要(アメブロ版)

4-144 なでしこリーグ 日テレ 1-0 ジェフL 2018/10/02




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YouTube なでしこリーグチャンネル
【公式】第9節フルマッチ:ジェフL vs 日テレ 2020プレナスなでしこリーグ1部 2020/10/31 フクダ電子アリーナ
https://www.youtube.com/watch?v=T5rReNtScZ0

ジェフL_HP
10.31(土)14:00プレナスなでしこリーグ1部第9節VS日テレ・東京ヴェルディベレーザ    フクダ電子アリーナ
https://jefunited.co.jp/ladies/matches/2020/1031/result/

日テレ_HP
2020プレナスなでしこリーグ1部 第9節 - ジェフユナイテッド市原・千葉レディース vs 日テレ・ベレーザ
https://www.verdy.co.jp/beleza/match/info/200001042/report