第13節2つ目、10月4日の試合で、新潟L@J-GREEN堺S1メインフィールド
https://www.youtube.com/watch?v=DW-cgkok1qI
ここ3戦のC大阪堺は、マイナビを押し込みながら引き分け、ノジマには完勝、浦和には耐えてスコアレスドロー。
開幕直後ほどの勢いはなくなったモノの、勝ち点を確実に積み上げている。
この2試合は3-4-3。実況によると、3バックに手応えが有って、いずれは状況に応じて使い分けたいとのこと。
ところで11宝田選手の話をすれば、このところずっとCB。終盤にFWにポジションを変えることもない。
攻撃陣が頼もしくなってきたので、バックラインの安定を優先させるチーム事情からだろう。
私は五輪メンバーとして、浦和FW9菅澤選手のバックアップは絶対必要だと思っている。
11宝田選手か浦和7高橋選手が、日テレ4土光選手が離脱しているCBも兼務にもなるので適任だ。
その意味で、11宝田選手には、たまにはFWで活躍させる配慮を竹友監督には求めたい。
一方の新潟Lの3戦は、ジェフLに優勢に進めて勝ち。マイナビとは互角の戦いで惜敗。前節愛媛には完勝。
3中村選手が前節からベンチに帰ってきたのは朗報だが、そもそも層の薄いアタッカー陣がピンチ。
エース9児野選手が第10節から不在で、大黒柱10上尾野辺選手も前節登録外で、この日もベンチスタートと苦しい。
さらにボランチとして定着しつつあった16園田悠選手が、この試合ベンチ外。
18松原選手を代わりにボランチに上げて、20山谷選手をCB入れ、バックスを組み替えた。
奥山監督の苦悩がうかがえるメンバー構成。
試合は、C大阪堺やや優勢に進んでいたが、終盤に新潟Lが猛攻。
前半の2点が効いてC大阪堺の勝利。
改めて思ったのですが、C大阪堺は、決められる攻撃陣になっていますね。
特に、2点目なんかは、今シーズンのリーグベストゴールかも。
また、守備も3バックがチームに合っていると思う。
日テレに10点取られたような速攻には、脆いかも知れないが、いったん陣形が整うと、WBが両選手ともディフェンス意識が高いので、5バック的になって、相手攻撃選手が余るような事が少ない。
11宝田選手は守りの核になっているし、
攻撃の面でも、キック力を活かしてバックライン中央から前戦へ左右両方に、ロングフィードしていて効果的な配置になっている。
少し気になっているのは、メンバーが若いので後半型だと私は認識していたが、このところの公式記録・私的メモなどを見ると、後半に停滞する傾向があること。
まあ、選手たちがやるべき事を理解し、あれも、これもと、頑張っている間に疲れてしまっているのなら、ある意味良いことで、次は息を吐くことを覚えていく段階に進むはず。
一方の新潟Lは、終盤1点返した後も猛攻を仕掛けたが、追いつけなかった。
が、1点ビハインドの終盤の状況下で、5川村選手を前戦投入したから、猛攻になったのであって、アタッカー陣だけでは、なかなか形にならないと言う見方も出来る。
離脱中のアタッカーたちが帰って来て、10上尾野辺選手の状態が良くならないと、
当面新潟Lは苦労するだろうと思う。
得点:
07分(06:26 ポインタ21:22) (85m左ポスト前)GK21西中選手(ハーフ左)7北村選手(ヘディング60m左)28浜野選手(20m左)13矢形選手(シュート)
41分(39:53 ポインタ54:46) (80m左)10林選手(~65m左サイド→ハーフ左サイド)28浜野選手(45m左ライン際)32小山選手(~25m左サイド→25m左)28浜野選手(35m左)10林選手(20m正面)13矢形選手(~30m正面→30m右)4松原選手(10m右ポスト前)10林選手(シュート)
73分(72:05 ポインタ1:43:52) (60m右サイド)20山谷選手(ハーフ右ライン際)26武田選手(55m右サイド)20山谷選手(25m右サイド)10上尾野辺選手(8m左サイド)26武田選手(クロス13m正面)5川村選手(ヘディング6m右ポスト前)7園田瑞選手(シュート)
~:ドリブル
YouTube ポインタ操作 前半:+14:56 後半+31:48
その他主なチャンス
SB:Shoot Block SC:Shoot Cut ES:Easy Save S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
F:Free(GKと1対1など)
・C大阪堺
26:47~S,CK27:18~,41:26~S,45:05+~
FK51:05~,51:56~,54:02~FS,CK54:52~,CK55:12~SB,56:45~,73:10~,75:20~
・新潟L
FK9:14~,13:14~S,24:50~,30:54~FS,CK31:38~F,FK38:46~,CK39:20~
45:02~,46:02~ES,47:03~SB,63:19~ES,78:53~,CK83:40~,CK85:30~SB,86:37~,90:15+~,CK90:45+
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
(1)両チームのディフェンスシステム
C大阪堺はゾーンディフェンス。5川村選手と24長沢選手(交代後20山谷選手)にマンマークを付けてくるいつものシステム。
新潟Lはマンツーマン中心で2人のゾーン配置固定。
ちなみに。先発選手を身長順に並べると以下のよう。
C大阪堺 GK27西中168
11 4 25 28 7 30 3 13 10 32
宝田 松原 田畑 浜野 北村 荻久保 脇坂 矢形 林 小山
170 165 164 162 161 161 160 159 157 157
新潟L GK1平尾173
24 5 15 7 14 20 4 29 18 17
長沢 川村 イ・ヒョギョン 園田瑞 北川 山谷 三浦 千野 松原 滝川
170 169 167 164 164 164 163 163 162 153
新潟Lやや優位なマッツアップ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
C大阪堺 新潟L
コーナー本数 3 5
得点(1次攻撃) 0 0
センタリング→シュート 1/1 0/1
センタリング→パス 0 0
ルーズボール 0 0
クリアー 1/0 1/2
キーパーパンチ 0 0
キーパーキャッチ 0 0/1
* フリー/競り合い
オフェンスファール 0 0
ディフェンスファール 0 0
キックミス 0 0
ショートコーナー不発 0 0
時間つぶし 0 0
直接ゴール 0 0
オウンゴール 0 0
フリーになった選手 1/0 0
(ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む 0 0
(成功/失敗)
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.C大阪堺のコーナーキック
a)体制
キッカーは10林選手(右利き)。
受け手に関しては1本目はクイックのショートコーナーで体制不明。2本目は以下の配置。
ゴールを目指す4人の位置関係は色々。同様のパターンが多い。
・ニアへ:13矢形選手
・正面からファー: 4松原選手・25田畑選手・11宝田選手
・GK脇: 28浜野選手
・ショートコーナー: 7北村選手
・コボレ狙い: ―
・セーフティー: 3脇坂選手・30荻久保選手・32小山選手
b)結果概要
1本目 (27:18) 左CK ショートコーナー10林選手→7北村選手~29千野選手カワシ・シュート。オーバー。
2本目 (54:40) 左CK 10林選手→17滝川選手ヘディングクリア。再CK。
3本目 (55:12) 左CK 10林選手→11宝田選手ヘディングシュート→20山谷選手ブロック
→25田畑選手シュート。左へ外れる。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
特にない。
B.新潟Lのコーナーキック
a)体制
キッカーは18松原選手(右利き)、7園田瑞選手(左利き)。
受け手側は、以下のように始まった。
・ニアへ: 14北川選手
・正面からファー:5川村選手・24長沢選手・7園田瑞選手
・GK脇: 4三浦選手
・ショートコーナー:17滝川選手
・コボレ狙い: 20山谷選手・29千野選手
・セーフティー: 15イ・ヒョギョン選手
b)結果概要
1本目 (31:38) 左CK 18松原選手→GK西中選手パンチング
→20山谷選手シュート。右へ外す。
2本目 (39:20) 右CK 7園田瑞選手→4松原選手ヘディングクリア。
3本目 (83:40) 右CK 7園田瑞選手→5川村選手ヘディングシュート。左へ外れる。
4本目 (85:30) 右CK 7園田瑞選手→11宝田選手ヘディングクリア
→17滝川選手シュート→13矢形選手ブロック
→26武田選手回収→18松原選手シュート。右へ外す。
5本目 (90:45+) 右CK 7園田瑞選手→11宝田選手ヘディングクリア
→17滝川選手回収→26武田選手クロス→22百濃選手カット・持ち上がり。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
新潟Lのヘディングシュートが3本目 (83:40)に有ったので図にしておく。
シュートは、5川村選手がランニングジャンプで、点で合わせた素晴らしい個人技。
11宝田選手は前に入られてしまって、かつ、遅ればせながらのスタンディングジャンプ。
11宝田選手には、勝ちようのない競りで、高さが全く違う。
C大阪堺のようなゾーンディフェンスを攻めるお手本のヘディングと言える。
動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=DW-cgkok1qI&feature=youtu.be&t=7031
C大阪堺の守備には問題がある。
11宝田選手が最も警戒すべき5川村選手を見ていなかったこともあるが、
守備システムの趣旨としては、5川村選手(169cm)を32小山選手(157cm)のマークで押さえることになっているのだが、抵抗できなかった。
①32小山選手の持つべき考え方。
5川村選手のマークは、基本的には無理。まともにヘディングで競り合っても、体格やパワーで大きなミスマッチ。
なので32小山選手はボールの落下点に行くまでに仕事をする必要がある。
ともかく、実戦のように、高く・まっすぐ飛ばれる事だけは避けなければならない。
②最高のシナリオは。
5川村選手がスピードに乗る前に、背負ってしまうのがベスト。
1歩目が勝負で、少し離しておいて、背中(やや半身)で相手の懐に入れば止められると思う。
が、実戦のように腕を持ち合った状況から始めると、5川村選手の懐には入らせてもらえない。
だからキック前は最小限の距離を保つ必要がある。
③背負えなくても・・・。
前を押さえられずに、併走になったら、5川村選手より先にジャンプして、空中の領域を先に占拠する。ハッキリ言ってヘディングする気など無くても良い。5川村選手にまともに飛ばせなければそれで十分だ。
ただし、この実戦のように半歩でも遅れてしまえば、何も出来なくなるので、このミッションは結構難しい。
32小山選手に限らず、今のC大阪堺のマンマークの2人は、実質機能していない時の方が多いと思う。若く才能豊かな選手たちだ。出来るようになって欲しい。
なお、伊賀FCのゾーンディフェンスでは、2畑中選手と13宮迫選手がマンマーク役をやっている。32小山選手のように大きなミスマッチにはならないので、こんな事を考える必要は無い。
以上です。
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C大阪堺_HP
なでしこリーグ1部 第13節 新潟L戦|試合後の監督・選手コメント
https://www.cerezo-sportsclub.com/ladies/top/news/?id=107000
新潟L_HP
試合結果 2020プレナスなでしこリーグ1部 13節
https://www.albirex-niigata-ladies.com/game/result/pg3138330.html