遅ればせながら、24日の対ヨルダン戦:

Jordan FA TVの配信

  https://mycujoo.tv/jordanfa-tv?id=11287

を見ました。

 

いつもなら、コーナ-キックについての分析をするのですが、

時間表示がややこしく、
分析するには操作性が思う他悪くて、途中でめげました。申し訳ございません。
代わりと言ったら変ですが、審判について少々書きます。
 
まずヨルダン戦ですが、少なくとも4点、普通にやれば6点は取って勝つと予想していたのに、2点だけ。
相手ゴールキーパーのファインセーブ連発という訳でも無く、横山選手不在とは言え、寂しい結果。
 
引いて守られたら、ディフェンスを拡げるミドルシュートやサイドからの攻撃が有効なのだろうが、不発だった。
・ミドルシュートは脅威を与えられない。枠にほとんど飛んでいない。
・サイドバックの攻撃参加も弱く崩すには至らない。
  ゴールに迫れないし、クロスの精度も低い。
  もっとも、クロスが上がっても、今のなでしこJAPANには、永里選手や
  それに変わるポストプレーヤー不在で、
  小柄なアジア相手にパワーや高さで圧倒し、ゴールをこじ開ける選手は居ない。
 
岩渕選手がフル出場して2点取ったことが、唯一の収穫だとは思うが、終盤は著しいガス切れ。
この遠征も内容的に寂しく終えた。
 
一方ヨルダンとしては、27分の1点目のジャッジに不満が有ったので、「6年前の世界チャンピオンに実質1-0」と自信になったと思う。
 
このブログで書くのはその1点目のジャッジから思ったことについて。
Jordan FA TV
の以下のシーンを見ていただきたい。
 
                          試合時間  画面下側のタイム棒ゲージ上
ゴールシーン                25:35~   33:33~
岩渕選手のトラップ状況拡大   27:17~   35:13~
 
熊谷選手のロングフィードを、守備ラインの裏に抜けた岩渕選手がトラップ。
線審が旗を上げたので、オフサイドだと思ったのだろう。
ヨルダンの守備陣が緩めてしまったところに、岩渕選手のミドルが刺さった。
しかし、実際は、線審がオフサイドの位置ではなく、
約10m先のトラップした位置で止まっていたので、ハンドの判定をしたようだ。
しかも、それを主審がオーバーコールし、プレーを継続させたようで、
非常にわかりにくい状況だった。
 
サッカーでは滅多にオーバーコールされないし、
「途中でプレーを止めるな」と言うことなのだろうが、
思えば線審の表現は手旗以外の手段・方法が無い。
トランシーバーを使えば主審には伝わるだろうが、
選手や観客には「何か有った」こと以上は全く解らない。
それに、前にも少し書いたが、サッカーの主審は他のどの競技に比べても負担が大きい。
 
その対策なのか、海外サッカーでは、今年からビデオ判定が導入されたところもある。
しかし、結構時間がかっていて間延びを感じる。それに、アメフトのように観客に説明が無い。
 
審判についてもっと知恵を出してもらいたいと思う。
まずは、副審を増やしたり、他競技から取り入れるべきアナログ的なことは、沢山あると思う。
で、アメフトの審判が投げるフラッグなどに思い至る。
 
⑴サッカーの線審にも投げ出しフラッグを持たせ、帽子を被らせたら・・・
 
大きな大会などなら線審の意思を表示する手段はいくらでも考えられる。
線審にスイッチを持たせて、
 ライン際に電光広告板を置くのなら、それに表示するとか、
 色で識別出来るような回転灯(パトランプ)を設置するとか、
表示手段は色々有る。
5種類程度の意思表示なら可能だろう。
 
更にハイテク化すれば、コンピュータージャッジも加えて、選手達に多くの意思を伝えられると思う。
 
しかし、設備を使わなくても、今は手旗しかない線審に、新たなアイテムを着用・携帯させれば最低限の表示は可能だろう。
そこで思うのが、アメフトの審判だ。帽子や投げ出しフラッグを使っている。
 帽子:選手がサイドラインを踏んだり越えたりすると、線審が帽子を落とす。
 イエローフラッグ:反則が有ったことを示す
 ブルーフラッグ :マーカーに使う。攻守交代(ターンオーバー:ファンブルや
          パスインターセプションによる)や、
          キック・パントリターンが有ったら、
          その開始地点をマークする。
 
サッカーで線審が使えば、以下のような運用例を思いつく。
持ち物と表示は以下の通り。この程度なら実用的にも使えるだろう。
・手旗:従来通り使用
・帽子:ファールの時に落とす。マーキングにもなる。
・投げ出しフラッグ:オフサイド時に投げる。
 
最近、オフサイドは、プレー関与が起きるまで笛を吹かれない傾向に有る。
その際線審は、オフサイド地点を動くことが出来ないので、
継続中のプレーに対して正規の位置に居られないことになる。
旗を上げ(従来通り)つつ、フラッグを投げおけば、マーキングになって、
正しい位置に動ける。
また選手達は、誰のオフサイドかは解らないものの、
線審のジャッジの意味は理解できる。
オフサイドが懸念されるプレーでは、選手達は結構線審が旗を揚げるか否か
見ている。瞬間目立つように、フラッグを投げ上げれば効果的だと思う。
 
⑵サッカーの主審にも投げ出しフラッグを持たせたら・・・
 
アドバンテージを見た場合、主審はマーキングにフラッグを投げることにする。
特に直接フリーキックでゴールを狙えるような位置で有効だと思う。
笛を吹いた後でボールを置く地点が少なからず明確になる。
また、カードを伴うファールなんかの時も有効だと思う。選手に自覚させるために。
 
ただ、短時間でプレーを止める場合に限られる。
そのまま流して攻撃が進んでアドバンテージを解く可能性が有る場合は、フラッグの回収が不可能なので適用不能というのはネック。
線審に比較すると扱いは厄介であるが、可能性は有ると思う。
 
以上です。
 
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