このブログを始めてから、BS-FUJIで初のTV中継がありましたが、I神戸はさっぱりでしたね。攻め手が見つけられず、運動量でも劣り、惜しいシーンすらも無かったですね。
さて、本ブログは、主にコーナーキックの中で、ピックプレーの有効性を示したいという意図で進めています。最終的には「ピックプレーを使えば得点力が~~%上がる見込みがあって、なでしこには~~のようなパターンが良い」という結論に導きたいと考えています。そのために、独自の目線でプレーを解析し、統計も取って行きます。本ブログでこれから、どういう解析・統計をしていくのか、心づもりを紹介します。
以下に、I神戸と新潟Lの試合でのコーナーキックを解析します。

(1)コーナーキック概要(採取している統計用データーの紹介)
 
                   I神戸         新潟L
本数                4本            6本
得点                0             0
 
センタリング→シュート   1(競合い)     0
センタリング→パス     1(競合い)     1(競合い)
クリアー              0         4(競合い1 単独3)
ルーズボール        1(確保)        0
キーパーキャッチ      0            1(単独)
ショートコーナー不発    1            0
ピックプレー(推定)    1(成功)         0

説明:
・こんな感じで解析して、データーをこれから集めていきます。
 あくまで、コーナーキックが筋書き通りか否かを見極めますので、
 2次・3次攻撃の統計を積極的には取りません。
・ここで、コーナーとせず、センタリングと表現したのは、
 ショートコーナーを含むからです。
・各プレーには、フリーになっていたか否かの情報も付加します。
  なお、今回は、シュートやパスは全てマークマンとの競り合いでした。
 
(2)代表的パターン 
 
①攻撃側(両チーム共通)
 ペナルティーアーク付近の中央からファーサイドに4~5名集め、
  そこから拡散して走り込む方式を主に採っていた。
②守備側(両チーム共通)
 マンツーマン+ゾーン配置2名+余剰人員の考え方。
 I神戸:ゾーン配置はニアポストとさらにニア側。
 新潟L:ゾーン配置はニアポストとゴール正面ゴールエリア枠上。
   なお、マンツーマンでマークすべき選手を捕まえるのが遅く、
   混乱することも。
   ゴール近くでフリーにして直接危険性を感じるようなことはなかったが、
   練度は低いように見えた。

(3)この試合の特記すべきこと
 
A.ピックプレーはI神戸8澤選手の1度のみのようだ。
 
ゴール前にゾーン配置された守備選手8に、マークマン13をぶつけ、しっかりフリーになっていた。流石である。下の図に示します。
 
イメージ 1
 
 
イメージ 2
 

他にピックプレーと思われるシーンはありませんでした。
いつも思うのですが、ペナルティーアーク近辺に4~5人集まったのなら、
そこでピックプレーを使うことも試して見るべきです。
そのためには、全員で飛び込むと言う発想を止め、
1・2人はボールが蹴り出されるまでブロッカーとしての動きに徹するか、
動かずブロッカーとして使ってもらえるようにすることを薦めます。

B.コーナーキックが有効に攻撃側選手につながっていない。
 
この試合で、攻撃側のシュートやパスにつながったのは、コーナー10本中3本で、守備選手に渡っているケースの方が多かった。攻撃選手につながったケースでも競り合い。良い形が出来たのは1つも無かった。
また、ボールが来なかった選手を見渡しても、シナリオ通りにフリーになって得点を期待できる形になったのは①の澤選手くらいのもの。
いかに有効にフリーになった選手が少なかったか、ここに改善の余地を感じた試合でした。
 
 
以上です。
 
***
 
このブログ内の関連記事