I神戸は勝てば2位確定、ちふれはなんとか勝ち点を挙げて、入れ替え戦ラインから抜けたい試合でしたが、結果はI神戸の完勝。
 3分(YouTube  27:25~)
  (中央)I仲田(展開左へ)I鮫島(トラップ・カワシ~クロス・ファーポスト前)I中島(ヘッディング5mシュート)
14分(YouTube  38:23~)
  (右サイド・ハーフライン)I三宅(縦フィード)I高瀬(ゴールライン沿~5mシュート)
69分(YouTube 1:50:54~)
  (右サイド相手パス)I岩渕(カット)→I中島(PKエリア枠沿~中央20mシュート)
 
     →:普通のパス ~:ドリブル
 
I神戸の前半は、早々に2点取ったが、ボールを支配している割にチャンスは少なかった。
7点取った7月15日のカップ戦同様にちふれ陣内で結構ボールは回ったが、
ちふれが5バックで対応したので、思ったほど崩れない。
ゴールシーン以外では38分(YouTube 1:03:36~)くらいのモノ。
 
逆に、鮫島選手が上がって出来たスペースで逆襲を受けて結構危ないシーンも
26分(YouTube 51:52~) 33分(YouTube 58:56~) 36分(YouTube 1:01:49~)などに有った。
 
後半はI神戸が、トップから左サイドハーフに回った増矢選手と鮫島選手を中心に、
バランスを修正した。
危ないシーンは無くなって、ちふれの攻めを完封した。
 
ちふれは逆に、運動量が徐々に落ちだした。
ディフェンスにギャップが出来るし、逆襲の出足も鈍る。
そこをI神戸が攻め立て、後半開始から投入された岩渕選手が、59分(YouTube 1:41:02~) 71分(YouTube 1:52:28~) 79分(YouTube 2:00:41~)とチャンス向かえるが、3本とも決められず、中島選手の美しいミドルシュートのみの得点で、タイムアップ。
 
次節入れ替え戦からの脱出を賭けて、ちふれの相手は日テレ。
勝ち点が同じで得失点差で10点有利なノジマの相手はI神戸。
 
迎え撃つ日テレとI神戸は順位が確定、消化試合。若手を起用するなどしても良いところだ。
しかし、本気のメンバーでスタートしてもらいたい。
将棋の故米長邦雄永世棋聖の名言がある。
「自分にとっては消化試合だが相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす。」
その戦い方は深く相手の記憶に刻まれ、その後の対戦で自身の有利に働くからだ。
日本的な発想だとは思うが、そのようにあるべきだと私は思う。
 
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
と言っても、ちふれのユニホームの背番号が色調的に読み取りにくく、
選手の特定に、間違いがある可能性も否定出来ません。
間違っていたらゴメンナサイ。お許しください。
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
両チーム、マンツーマン主体で2名のゾーン固定配置。
 
イメージ 1
 
 
(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
                  I神戸     ちふれ
コーナー本数         4       1
得点(1次攻撃)        0       0
 
センタリング→シュート  0/3      0
センタリング→パス    1/0      0
ルーズボール         0        0
クリアー               0       0
キーパーパンチ        0       0
キーパーキャッチ       0      1/0
オフェンスファール       0       0
ディフェンスファール      0       0
* フリー/競り合い
キックミス               0       0
ショートコーナー不発     0       0
フリーになった選手     2/1       0
   (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む    0       0
   (成功/不成功)
 

(3)特記すべきプレー
 
工夫のあったコーナーキックは、1本だけで、
その他は、両軍とも工夫を見せたコーナーキックは無かった。
 
その1本とは、I神戸の7中島選手が、普段はセーフティーで下がっている3鮫島選手に出して、ちふれの不意を突いた64分(YouTube 1:45:57~)のショートコーナー。
選手交代直後に早く始めたのが効果的だった。大きなチャンスになったので、図にする。
3鮫島選手が上げたクロスは、ファーサイドで8杉田選手が折り返し、
ゴール正面の9増矢選手がフリーでヘディングした。決めなければならないシュートだった。
イメージ 2
 
ポイントは、以下の点。
①7中島選手が早く始めてしまった。
  蹴った時点で3人くらいしか気付いていない。
  3鮫島選手に渡った時点でも動けている選手が3・4人しか居ない。
②十分狙って蹴る時間を3鮫島選手に与えてしまった。
  3鮫島選手は普段セーフティーで下がっているので、
  ちふれとしては元々マークする選手が居なかった。
  また、ショートコーナーの際にはニアポストを守っていた10高野選手(?)が
  マークへ行くことになっているだろうが、気がつくのが遅れた。
③23奈良選手と11西澤選手のマークが曖昧だった。
  ハーフタイムでI神戸・28岩渕選手がIN。
  ちふれの19中村選手と6Jaclynが直前の63分にIN。
  選手交代後と言うことで、ちふれの各選手は自分のマークを
  確認していたのだと思うが、早く始められてしまった。
  23奈良選手も11西澤選手も8杉田選手のマークへ行ってしまった挙げ句、
  ぶつかってしまって、8杉田選手に折り返しを許した。
  また、9増矢選手をフリーにしたのでヘディングシュートを打たれた。
④マークがわからなかった時はどうするか決まっていないのでは?
  とりあえず帰陣することは出来ていて、人数的には守備側が余っている。
  しかし、マークを捕まえて居なければ、ポジションをどこに取って、
  何をするのかを徹底できていない。
  G前にいた9中野選手や3松岡選手が動いたから、
  9増矢選手に広大なスペースを与えてしまっている。
 
以上です。
 
動画リンク
2017.10.01  INACTV web
【2017プレナスなでしこリーグ第17節】INAC神戸レオネッサvsちふれASエルフェン埼玉 @ノエビアスタジアム神戸