食い合わせなのでしょうかね?

現時点で日テレを下せる可能性が一番高いのは、新潟Lの守備力なんでしょうね。
押しに押していた優勝候補大本命の日テレが、53分のワンチャンスを生かした新潟L・八坂選手のゴールに沈められてしまいました。
 
昨年の新潟Lは、自陣からは長目のパスを出していた印象だったが、今年は繋いで組み立てようとしていた。
しかし、特に前半は全く攻撃を作れず、ほとんど自陣での戦いになった。
新潟Lはボールを奪っても、その直後にパスの出しどころが見つからなかったり、イメージが無かったりで、一息入ってしまう。日テレの選手の素早い切り替えで、局面的に数的不利な状態になって囲まれる。苦しい中で縦や横へ出せば読まれてカットされる。
しかし、GKを中心に際どく守り切った。新潟Lらしい勝利だと思う。
 
日テレは、失点以降空回り気味。プレスが掛からなくなって徐々に「らしさ」を失う。後半はあまり形を作れないまま敗戦した。前半何度もあった大チャンスを逃し続けたことが悔やまれる。
では、いつも通り、コーナーキックを分析していきます。
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
両チーム、マンツー中心の2人ゾーン固定配置。
ゾーン配置のみ図にする
 
イメージ 1
 
 
 
(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
 
                 日テレ     新潟L

コーナー本数         8       4
得点(1次攻撃)        0       0
 
センタリング→シュート   0      0/1
センタリング→パス    0/1     1/1
ルーズボール         0       0
クリアー             3/1     1/0
キーパーパンチ      2/0      0
キーパーキャッチ     1/0      0
* フリー/競り合い
キックミス             0        0
ショートコーナー不発    0       1
フリーになった選手    0/5     1/2
   (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む  0/0     2/0
   (成功/不成功)
 
 
(3)特記すべきプレー
 
A.日テレ全般
 
コーナーキックを8本蹴って、味方に繋がったのは1本だけ。
個人の力で守備を剥がしたケースは見られるのだが、「空けたスペース」に走り込んでいるわけでは無いので、ボールが到着するころは、密集の中。
また、風上だった前半は、7本中3本のコーナーキックを直接キーパーに処理された。キックが風に流されてのことだった。
あまり、コーナーキックに関しては上手くないのはいつも通りであった。
 
B.新潟L全般
 
準々決勝AC長野戦では、佐山選手がニアへ走り込む際、ピックプレーを使ってニアに走り込んでいたが、この試合では1回だけ。
一方大石選手は、ニアポスト前に2人ゾーン固定配置されている日テレ選手の前に、毎回入り込んでいた。うち1回が、ラッシュ&ピックA(2-2:リンク参照)の形になることがあった。
AC長野戦でもこの動きが見られたのだが、この守備体形に対して、効果が高かった。
決勝の相手神戸は、ニアポスト前に1人、その更にニア側に1人配置する。ニア重視の体形なので、ファーを攻めるのが有効だが、どんな攻めをするのか、楽しみだ。
 
C.新潟L37分のコーナーキック
 
上に書いた8大石選手の動きを一つ図にしておく。
 
このプレーでは、8大石選手は、自力で22石清水選手を剥がしているが、
剥がし方が甘くなっても、ゾーン固定守備をしている20坂口選手に22石清水選手をぶつけることが出来る。
 
イメージ 2
 
 
 
以上です。