9月1日(日)に行われたWEリーグCUP・グループC第1節@ヨドコウ桜スタジアム。

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https://www.youtube.com/watch?v=YdHcpNr2iYs

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2023-2024WEリーグでは、C大阪は6勝3分け13敗で9位。19得点:9位(31失点:8位)。
STATS的には、シュート数157本:10位(被259本:11位)、コーナーキック数83本:9位(被112本:11位)とさらに厳しい状況だった。

この夏に、古澤さんが引退したが、他は入替無し。怪我人は居るが、主力で離脱情報が出ている選手は居ないので、チーム状況としては悪くない。
ただ、U-20コロンビアで、昨期後半主軸の両CB:3米田選手22白垣選手とFW29和田選手が遠征中である。

システムはいつも通りの4-4-2。
昨期フルタイム出場したGK21山下選手が登録外で、27西中選手が守っていて、
CBに4筒井選手7荻久保選手が入り、左SBには43牧口選手を抜擢している。
23浅山選手はベンチスタート。



I神戸は15勝4分け3敗で2位。39得点:3位(12失点:1位)。
STATS的には、シュート数276本:3位(被133本:2位)、コーナーキック数102本:4位(被73本:3位)と順位なりで、よく守ったが優勝するには攻撃力が不足していた。

この夏に主力が大量に抜け、外国人を中心に補強を行ったのだが、戦力的にどうなったのかは現状判断しにくい。お盆にアメリカに遠征し、THE WOMEN'S CUP KANSAS 2024に参加、4-2-3-1で戦っていたが、「模索中」と言うべき状況だった。
こちらも、U-20コロンビアで、GK1大熊選手が遠征中である。

この試合のシステムは、3-4-2-1。
TOPに9スアレス選手、ボランチに18ゾルでヴィラ選手を起用しているが、アメリカ遠征の初戦と同じ。システムを4-2-3-1から変えて、20桑原選手を左WBに配置しているのが、この日の工夫なのだろう。

ベンチには約1年ぶりに14水野選手が戻ってきている。





 

前半、I神戸がいきなり先制する。その後はややI神戸優勢ながらも膠着気味に進んでHT。
後半は、I神戸が優勢に進めて追加点を取って勝っている。

シュート状況は下図の通り。





 

C大阪は完敗。
激しプレスを仕掛けていたが、いなされている間に疲弊して、後半押しこまれて敗退。昨期同様の試合進行だった。惜しかったシーンは20分の1回くらいのモノで、見せ場も少なかった。
その中で13百濃選手は頑張っていましたね。特に終盤は彼女の突破だけが楽しみな状況でしたから。

この試合を見る限り、昨期後半戦同様に苦労しそうに思う。
プレスのスイッチの入れ方に工夫をすることが、まず大切なのでは?
そうしないと、この試合のように、上位チームには歯が立たないだろうし、
下位チームにはそこそこ戦えても、星を整えるのは難しい、と私は思う。



I神戸は、完勝。
多くの選手が抜けたが、守備陣はまだまだ層が厚く、安定していた。
ただ、攻撃陣、特に田中選手の穴は大きそう。9スワレス選手は前戦でトラップして落とすようなプレーで良い所もあったが、足下の技術や展開力では不満。決定機もミートできず。
 

他の外国人は、この試合では及第点かな?
・55サンプソン選手が来日2年目にして初ゴール。
・21モレラ選手は、機動力があって活躍しそうに思う。
・18ソルデヴィラ選手は忠実で手を抜かない守備をしていて、日本女子サッカー向きだと思う。
 

一番の良いニュースは14水野選手が膝の怪我から復帰。短時間だったが良い動きを見せていた。当面試運転のような起用だろうが、近々北川選手の穴の大部分は埋まるだろう。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

C大阪は、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。

I神戸も、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

C大阪の中盤は背の低い選手ばかり。一方のI神戸は外国人選手の加入で明らかにサイズアップし、3土光選手が8番目という状況。I神戸有利なマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

 


 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.C大阪のコーナーキック

a)体制

キッカーは10脇坂選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 11矢形選手16中西選手
・正面からファーへ: 4筒井選手7荻久保選手43牧口選手
・GK脇: 13百濃選手
・ショートコーナー: 8田中選手
・コボレ狙い: 14高和選手
・セーフティー: 18宮本選手


b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (31:0 ポインタ42:44) 右CK 10脇坂選手→10成宮選手ヘディングクリア
8田中選手回収→18宮本選手8田中選手11矢形選手13百濃選手7荻久保選手シュート→GK船田選手キャッチ。
2本目 (93:51 ポインタ2:2:53) 左CK 10脇坂選手→21モレラ選手クリア
8田中選手回収・クロス→7荻久保選手オフサイド。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

2本とも10脇坂選手のキックが良く無かった。
特記すべきことはない。



B.I神戸のコーナーキック

a)体制

キッカーは7山本選手(右利き)20桑原選手(左利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 5三宅選手
・正面からファーへ: 55サンプソン選手・4井手選手・11髙瀬選手
・GK脇: 21モレラ選手
・ショートコーナー: 20桑原選手
・コボレ狙い: 10成宮選手・2守屋選手
・セーフティー: 3土光選手


b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (63:23 ポインタ1:32:25) 左CK 7山本選手→43牧口選手ヘディングクリア。再CK。
2本目 (64:13 ポインタ1:33:15) 右CK 20桑原選手→4筒井選手ヘディングクリア
⇒2守屋選手ヘディング。2守屋選手ファール。
3本目 (70:55 ポインタ1:39:57) 右CK 20桑原選手→55サンプソン選手ヘディングシュート。ゴール!!。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

3本目 (70:55 ポインタ1:39:57)に55サンプソン選手のヘディングシュートが決まっている。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=YdHcpNr2iYsfeature=youtu.be&t=5992

55サンプソン選手の強さの一言。
23浅山選手としては、普通に守れてはいる。だが、体格差の有る選手に、先に押し込むように飛ばれたら、抵抗できない。
5分5分で飛んだら勝てない相手には、地上戦をもっと頑張るか、先に飛ばないと防げない。
23浅山選手には、この当たり負けを「デカいから、仕方ない。」で済ませずに、心に刻んでもらいたい。

なお、地味だが、ゴール前で21モレラ選手が18宮本選手をコントロールし、ボールに届かせないようにしているのは、見逃せない。




以上です。



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