こんにちは。世田谷区千歳船橋女性のための漢方薬専門店
せたがや漢方堂の横山です
今年は暖冬だと言われていますが、この所寒い日が続いていますね。そして、今日は雪!ですね
積もるとお店の前の雪かきが大変なので、積もらないことを祈っています
しかし、こんな寒い日が続いていても、花粉は着々と飛び始めているようですね。
特に昨年は猛暑だったので、花粉はたくさん育ってしまったようで
今年もたくさん飛ぶとみられています
もう敏感な方は反応しているらしく、花粉症の相談の方も、今年は例年より早くいらっしゃっています。
ということで、今日は、花粉症の漢方薬の紹介です。
最近では、抗アレルギー剤を飲んでいても、症状が収まらない方も増えていますので、症状に合った漢方薬との併用がお勧めです。
花粉症の漢方薬と言えば、まずは小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。
典型的な症状である、くしゃみ、水っぽい鼻水に効果があります。
当店でも、花粉症と言えば、小青竜湯をまず処方して、それでだめなら次を考えるというくらい、花粉症にはよく使います。
漢方薬はなかなか効かないというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、小青竜湯は、体に合っていれば、飲んで1~2時間以内くらいで鼻水が気にならなくなってきます。
人にもよりますが、通常半日くらいは効果が続きますので、花粉症の期間、ずっと飲むというよりも、症状が辛い時に頓服で飲む、という使い方が良いと思います。
長い期間飲み続けると、胃もたれ、胃痛、便秘などを引き起こすことがありますので、注意が必要です。
小青竜湯でも水ばなが止まらない、という方は、元々かなり冷えの強い方ですので、温める力の強い麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を小青竜湯にプラスして飲んでみてください。
また、鼻水の症状に、目のかゆみ、涙目、目の腫れが辛い方には、小青竜湯加石膏(しょうせいりゅうとうかせっこう)がお勧めです。
鼻水はそれほどでもないけど、鼻詰まりが辛い、鼻をかむと、透明か、白っぽい鼻水がたくさん出る、という方は、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を試してみてください。
以上が、花粉症により、「冷え」の症状が出ている方へのお勧めの漢方薬です。
以前は、花粉症と言えば、ほとんどの方が「冷え」の症状で、小青竜湯を中心とした処方で良かったのですが、近年は花粉症による「熱」の症状でご相談に来る方も増えました。
花粉症による「熱」の症状とは、喉の腫れ、痛み、皮膚の乾燥感、かゆみ、鼻の乾燥感、強い鼻づまり、目の乾燥感、充血、腫れなどです。
エアコン使用による室内の乾燥や、部屋の気密性の高さ、電磁波を常時浴びているために、現代人の体質はどんどん乾燥が進んでいます。乾燥は熱を生みやすくなります。このような状態を、東洋医学では陰虚(いんきょ)といい、老化を早めると考えられています。
また、熱の花粉症が増えた原因には、長期にわたって抗アレルギー剤を服用する人が多くなったせいもあるのではないかと思われます。
西洋薬の多用も、陰を損なうと考えられています。
熱の花粉症の人が、小青竜湯を飲むと、更に乾燥が進み、症状が悪化しますので、ご注意ください。
熱の花粉症で、のどの痛みが辛い方は、金れい感冒散(きんれいかんぼうさん)。
皮膚のかゆみが辛い方には消風散(しょうふうさん)。
鼻をかんでも鼻水があまり出ない、または黄色っぽい鼻水が出る方の鼻づまり、後鼻漏には、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)。
涙があまり多くない方の、目のかゆみ、乾燥、充血には洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)がお勧めです。
毎年花粉症でお悩みの方、今年は早めの漢方薬でいかがでしょう?
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