紹介状を手にした私はすぐにまた病院の予約をとりました。今度はガンの専門病院。
まだ疑いだと思っていた私はひとりで行きました。冬に差し掛かっていたので、寒くコートが必要な時期でした。
診察の前に再度血液検査、エコー、マンモとひと通りしたのですが、荷物にコートを持って着替えてとすると沢山の荷物。「コートはお連れ様に持ってもらっていては。」とお声掛けいただきましたが、「ひとりで来ました。」というと「ひとりなの?じゃ、これ使って。」とトートバッグのようなものを貸してくれました。その後も「ご家族は廊下で待っててもらってね。」とありました。
よーく見るとここはガンの病院。時間は午後で時間のかかる人が多い。みなさん家族が付き添っている人がほとんどでした。
そして医師の診察。
ゆっくり組織検査をしながら、丁寧に今後の治療の話をしてくれました。ただ、どうも話ががんの治療の話。もしもではなく、治療の話。
私「あの〜、私がん確定なんですか?」
医師「えっ、聞いてないの?紹介状にがんて書いてあるけど。」
私「疑いって。もしがんだったらそのまま治療になるからって。」
医師「そっか。ごめんね。」ととても優しく丁寧にもう一度説明してくれました。
泣いてはいけないと思っていたけど、我慢するのが精一杯になってしまった。(泣いたも同然だった。)