放射線測定機器の選び方(校正について)
機器によって測定数値が異なる。
意外に気にしていない人が多いのですが、測定機器によって測定結果に差が出ます。
2~3倍程度の誤差が生じます。
機器名は伏せますが、安価な外国製測定機器と校正済み日本製の機器との比較です。
校正なしの外国製0.15μSv/h 、校正済みの日本製では0.07μSv/h であったことを経験しています。
なぜ測定結果に差が出るかというと、機器が正常に動作しているとすると、
校正がされているかされていないかの差になります。
きちんとした数値を知りたい場合は校正済みの機種を購入しないと無駄な買い物になってしまいます。
<校正とは・・・>
作ったばかりの測定器そのまま使うと、同じ物を測っても違う値が出てしまいます。
コレを一つ一つ正しい値に調整する必要があります。
この作業を校正と言います。ピアノで言う調律のような物です。
校正をしていない機器で計測した測定結果は正しい値ではありません。
日本の精密機器メーカーが作った物でも校正前は個々によって違う値が出てしまいます。
きちんとした機器は一台一台校正されて正確な値を示すように調整されています。
安価な機種は出荷時に校正がされていない事がほとんどです。
購入時には気をつけてください。
世田谷区成城付近・放射線測定結果
天気 晴れ
今日は世田谷区成城付近を測定しました。
(実測値)
世田谷6丁目付近道路 地上1m 0.05μSv/h
世田谷区成城駅付近鉄筋コンクリートマンション3階 室内 0.08μSv/h 、
ベランダ排水溝付近 0.15μSv/h
(解説)
路上は全く問題ない通常のレベルです。
屋外に比べ屋内の数値が高いのは、
コンクリートや骨材自身が天然の放射性同位元素を比較的多く含むためです。
一般に木造家屋に比べて鉄筋コンクリートの建物内は数値が高く出ます。
ベランダの排水溝付近には落ち葉やゴミがたまっていて
3月に落下した放射性物質がたまっている物と考えられます。
落ち葉やゴミをきれいにして水で良く流せば放射性物質は、なくなるはずです。