漫画1 

大家さんの近所の家で、 太陽パネル電気だけで暮らしているご家庭があります。
蓄電池一個だけでは一晩は持ちますが、二日・三日となると一個の蓄電池だけでは電気が足りなくなるというのです。
電力会社とは契約していないので、これから梅雨の時期になって電気の発生量が減る時期なので、最新式の蓄電池設備を2個も買い増したというのです。
これで蓄電池の電気で1週間は大丈夫なのだそうです。
「これで電気代の高騰とかには縁が切れました」とその家の主人は豪語していたのです。
ところが、暫くすると大家のところに来ました。
「大家さん、電気のお医者様と言う方を紹介して頂けませんか」
「何かあったのですか」
「ええ、実は蓄電池の電気を使っているうちに、急に電気製品の調子が悪くなるのですよ」
「どんな風になるのですか」
「テレビの音が、急に低い音になるとか、画像がぼやけるとか照明が暗くなったりするのですよ」
「それは電気製品の方が」
「いえ、昼間、太陽パネルからの電気が来るとしっかりしますから、やはり今の蓄電池設備の故障かなと思うのですが、蓄電池の設備屋さんに見て貰うと異常ないと言われてて」

「それで、電気のお医者様ですか」
「はい、大家さんだとご存じだとか、お願いしますよ」
さっそく電気のお医者様に連絡すると快く往診に応じて頂きました。



      
「電気器具の調子が悪いとか」
「昼間はなんともないのに、夜になるとおかしくなるので、電気屋さんに見て貰うと、異常ないというのです。それで電気の病気かなと」
「まだ症状が出て、すぐに連絡して頂けたので治りが早いと思いますよ。病気は早期発見、早期治療が一番なので」
家中の電気製品を見て回って、最後に蓄電池の方を見に行きました。



      
蓄電池設備を見てすぐに戻ってこられました。
「蓄電池の中で3日ほど貯めてましたか」と言うのです。
「はい、古い方から使おうと思ってそうしているのですけど」
「ろうでんですね」
「えっ漏電ですか、まさか、故障はないと言われてますけど」
「漏れる方の漏電じゃなくて、老いる方の老電です。電気も老化すると元気がなくなるので、ラジオの音が低くなったり、テレビの画像がぼやけたりするのです」
「3日前の電気なのですけど」
「電気にとって、3日は大変な日数ですよ」
「そうなのですか」
「ええ、光陰矢の如しと言うでしょう。電気にとって3日は長すぎるのですよ。気持ちを若々しくすると元気になりますから、気持ちを若くするために化粧品入れておきますから、それで大丈夫でしょう」


「電気の化粧品ですか、そんなので大丈夫なのですか。それに、電気って女性なのですか」
「電気にも男性・女性がいます。女性が元気だと男性も元気になるのですよ」
「そんなものですか」
「今時分の老電気は、まだまだお元気ですから、少し気持ちを元気にできたら良くなると思いますよ」
そう言って蓄電池設備に化粧という名入りの乾電池をいくつもセットしていきました。
翌日からテレビの音が低くなったり、照明が暗くなったりすることはなくなり、逆にテレビが明るくなった印象があるそうです。
電気の気は、気分の気のようです。