姉の家でとうとう‘G’が出たわ。
そうよ。
あの‘G’よ。
まだ大きくなってなかったけど、初めて出たのよ。
死ぬかと思った。
明日。
何があってもホウ酸ダンゴ、買占めなきゃ・・・。
例え嵐でも、雪でも温水でも行くわ。
もう見たくない・・・見たくない・・・ブツブツ・・・。
さて。
セシルはお出かけする時はチャリンコ族。
そしてその前香語(かご、すげぇ変換)には、必ず‘ゴン’がINしてんだけどね。
冬は毛布にグルグル巻きにされ。
夏場は網に足がひっかからないよう、薄いマットみたいの敷いてね。
そりゃもう可愛くって仕方ないルックスな訳。
こんなの乗せて、町を走っていたら。
奥さん。
黙ってられます?
私だったらね、見つけるや否や、「可愛いーーーー!」ですよ。
あわよくば信号待ちなんかあった日にゃ、ジリジリと近づき‘触ってもいいですか?’ですよ。
時々豪快にはみ出してる柴犬見るんだけど、それもまた飼い主の愛じゃないか。
しかし。
意外と。
走り回っていても、このゴンの存在に気づかない人も多い。
ゆえ。
声がかからない。
ちょっと!
よく見なさいよ!
風をいっぱいに浴びながら、眩しい顔してワンコがカゴに乗ってますよ?
時々笑ってますよ?
声、かけなさいよ!
「可愛いーーーーー!」とか言いなさいよ。
そして触りなさいよ。
見てよ。
これよ?
超可愛いーーーーー!
笑ってるーーーーーー!!!
ウヒッってなってるーーーー!
これを見てスルー出来るなんて、人間じゃないわ。
たまにね、気づいてくれる人がいて、‘ワァ!可愛い!’って声が聞こえるんだ。
したら私達親子、すかさずその人ガン見。
(なんなら頭をなでてくれても、構わなくってよ?)
でもやっぱたいがいそのまま行っちゃうんだ。
そりゃそうだよね。
こっちチャリンコで、すーーっって行っちゃうものな。
でも実は速度緩めて、ゆらゆら近づいてるって知ってた?
ただね。
こっちが赤信号で停止中はチャンスだと思うわけ。
ゴンなんて誰になでてもらおうか・・・って決めちゃってるもの。
ロックオン。
一転集中で見てる。
お願いよ・・・気づいてやって・・・。
せめて微笑んであげてよ・・・。
そういうのに答えてくれる人は、日本ではまだまだ少ない・・・。
一度。
自販機前でたばこを買ってる時に。
キキーーーーーッつってチャリンコを私の横にべったづけで止めたおばさま。
‘何事!?’
‘あの・・・前カゴにワンちゃんが乗ってて・・・。あまりに可愛いので触らせてもらっていいですか?’と。
あぁ!どぞどぞ。
‘うわぁ~人懐っこいですねぇ!ちゃんとカゴに乗って動かないんですねぇ。可愛いなぁ~’
何やらとても犬好きらしい。
ものすっごく上手にゴンと接してくれるから、この方もワンコを飼っておられるんだろうとすぐ分かった。
「抱っこ。します?」
「エェェェェェ!!いいんですか?いいんですか?」
ほいっ。
「はぁ~・・・可愛い・・・。」
その可愛がり方はもはや‘ムツゴロウさん’を越えたと思わずにはいられない。
よく聞くと。
半年前に、飼ってたヨーキーを亡くされたんだそうで・・・。
そうか・・・。
きっと街行くヨーキーを見てこの人は、‘複雑な想い’をしてたんだろうな・・・。
知らない人に‘触ってもいいですか?’って聞くのは勇気がいるもんね。
なんで私には聞けたんだろうね。
きっと‘たまらず’って事なんだろうな・・・。
なんか私も切なくなってきて。
だってその人、絶対ワンコを幸せに出来るタイプの人だと思ったもの。
それゆえ悲しみの深さが、伝わってきたような気がしたんだ。
いつまでも・・・いつまでも・・・。
すっとゴンを抱きしめていたおば様。
ものすごく名残惜しそうに。
でもどこか満足気に帰っていきました。
あぁいう犬の接し方が出来る人には、またワンコを飼って欲しいと思う。
お別れは辛いけど。
それ以上の幸せ、きっと。
くれるよ!
こうしてまた。
ゴンとセシルはチャリンコの旅に出るのであった。(松本君とだいすけ君みたいだ)
↑見かけたら‘可愛い’と言ってから、なでてやってください。
もれなくファンデーションが落ちるぐらい、なめてくれます。
顔、ぱっさぱさ。
↑
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