若いって素晴らしい。
うん。
実に素晴らしい。
やれ‘今日は前髪が決まらない’だの。
ほれ‘なんでこの服にこの靴を合わせちゃったんだろ!’だの。
それ‘巻き髪が甘い’だの。
その様なことでテンションが下がる。
どっちかっつぅとご機嫌斜め。
全く普段と変わらないのに。
自分にしか分からない‘違い’に、翻弄される20代前半女子。(10代も含む
高熱が出てフラフラで、まともに歩けないのに、なんとか自宅で自然治癒をもくろむが、どうにもこれは無理かも・・・と、重い腰をあげて病院に行くのに、ドライヤーをして髪を整え、さらにはキャップを被る。
それなりに服を着替えていざ出発。
っていう友達の彼氏を見た時は、‘そのまま死ねばいいのに。’
アンタね、病院って知ってる?
病気って具合悪い人が行くとこなんだ。
生き死にかかってるとこなんだ。
どうせ帽子をかぶるのに、ドライヤーの意味もわかんないけど、小奇麗にしていかなくっても全然OKなとこなんだ。
だいたいの人がゾンビみたいだから。
小汚い格好が唯一許されるとこなんだ。
私なんかみてみ?
診察されるのわかってても、ノーブラ。
‘はい、じゃちょっと上着をめくってくださいね。聴診器あてますからね’
って言って、ベロンって何の躊躇もなく乳を掘り出した私に、先生、目まんまるにしてたから。
ちょっと‘アッ・・・。’みたいな。
‘いやいや・・・。服の中から聴診器あてますから、そこまでめくらなくてもいいですからね・・・。’って。
院内に露出狂、現る。
さて。
今の私はどうか?
年中病院の人。
小汚い上等。
ズボンのウエスト、ゴムとか最高。
足元サンダルとか上出来。
至って健康です。
なんら昔と変わりないです。
これが今もなお独身っていう事の敗因でしょうか。
・・・・若いって素晴らしい・・・。
↑ちょっと開いてる口元も素晴らしい。
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