このタイトルだけでうっかりココに来てしまった方へ。
ごめんなさいねーーー!
これっぽちもあの‘モーニング娘’の事は出てきませんよーー!
正しく言うならば、‘モーニングを毎朝誘いに来る、部長の嫁’略して‘モーブチョ’の話ですよーーー!
さっさと帰った方が、身の為です。
さ。
昨日の続きよ。
毎朝モーニングのお誘いを受け続けたセシル。
ちなみに部長の奥さんはお隣さんですから。
ね?最低でしょ?
さすがにこんな修行、毎日やってらんないわ!!
滝に打たれた方がまだマシよ!!
って事で、居留守を決め込む事に。
そもそもほぼ毎日モーニングなんか食ってたら、おまい達は部長の嫁とかで、そこそこ稼ぎがあるんだろうけど、こっちは新入社員。
稼ぎがしれてるよ。
変にゴージャスモーニングだから、¥400とかすんの。
お金、もったいないわよ!
黙って家で‘ネオバターロール・マーガリン入り’かなんか食ってりゃ、安くてうまくていいぜぇ~!
この居留守作戦。
正式には‘まだ私、寝てるんです。低血圧なんで’作戦なんですけど、ピンポンが鳴るととりあえずインターホンに出る。
死ぬほどしゃがれた声で、‘ずい゜ま゜ぜん・・・。私、朝は弱いので、今日はちょっと・・・。’と言ってみた。
するとモーニング部長、‘あっ!そうなの!じゃ11時くらいまでいてるから、起きたら来たら?’と。
あきらめない。
これも優しさなの??
‘は~い・・・。’
これを2・3回繰り返した。
そしたら最後。
「あんまりしょっちゅうピンポン鳴らすのも悪いわね・・・。」
(キターーー!やっとあきらめたか!?)
「今度からは電話かけてからにするわ!」
電話、線ごと抜きました。
モーニングの誘いはこれ以降、さっぱり無くなった。
んが。
その後に顔を合わすのが非常に気まづくなってね。
買い物とか思いっきり閉店間際。
まとめて5日分くらい買占め。
それ以外はほぼ一歩も出ませんでした。
えぇ。
半年近く。
顔、真っ白です。
そして最大の敵が現れた。
社長。
ボスキャラです。
彼が社長と飲んでたら、「おい。彼女も呼べ」
一体なんなの?
社長の誘い、断れるわけないじゃない。
私もう風呂とか入ってさっぱりしてるんですけど。
ディープクレンジングとか済ませて、毛穴すっきりなんですけど。
化粧して、髪の毛巻いて、着替えて、夜10時。
呼び出されたスナックへ。
私が出勤かよ!みたいな。
またある時は、「今、寿司屋。いいネタが入ってるらしいから、彼女呼べって・・・。」
はいはい。
化粧して、髪の毛巻いて、着替えて夜7時。
呼び出された寿司屋へ。
同伴出勤かよ!みたいな。
またまたある時は・・・・と、こんな風にしょっちゅう呼び出し。
もうあったまきて、「私、働きだした事にしてくれる!?付き合いきれないよ!!」
しかし。
時すでに遅し。
私の中で相当この社宅暮らしがイヤだったらしく、夜中パチッと電気をつけると、巨大ゴキブリが2匹いるのを発見。
しかも数回。必ず2匹。ツガイ?
その様が引き金となり引越しを決意。
「お前は会社が近くだし、ここを出るのはデメリットだろうから、私だけが出る。出るったら出るーーーーー!!」
「・・・・・・・ついて行きます。」
こうして私達は、私の姉のすぐ近くのマンションへ引越し。
今度のマンションは、東南角部屋、ワンコOK、駅徒歩2分の好立地。
社宅は西日が眩しかったな・・・。
おまけに彼が3ヶ月単身赴任するという。
イヤッホーーーー!!
悠々自適の一人暮らし。(この時ゴンを飼いました)
無職だけど、生活の心配なし。
朝までゲームやっても怒られない。
部長の奥さんも、社長の愛人もいない。
歩いてすぐには姉の家。
毎晩晩御飯、食べ放題。
楽園。
こんなとこに楽園あったなんて・・・。
この頃。
私と彼はあまりうまくいってなかった。
私がとってもツライ時に、彼が思った以上に心の支えにならなかった事がきっかけで、少しずつぎくしゃくしてた。
だから単身赴任は嬉しかったのよね~。
しかし幸せは長くは続かなかった。
彼が帰って来た。
すっかり一人と犬1匹の生活になれた私は、彼がうっとうしくて仕方なかった。
そういうのは彼自身が一番気づいてた様子。
彼の誕生日を迎えて数日。
彼は言った。
「セシル。僕にはもうセシルからの愛情は感じられない。だから明日、出て行く。荷物はセシルがこの家を出るときに、連絡くれれば取りにくる。」
ちょっと待ったーーーーーー!
すいません、私、無職ですけど?
貯金20万ぐらいしかありませんけど?
犬も抱えてますけど?
ここの家賃、10万しますけど?
そんな事はぜ~んぶ分かったうえでの、彼の判断。
クッ。
やられた・・・。
自業自得とはいえ、このタイミングは厳しい・・・。
ほんとにあっさり彼は次の日、出て行っちゃて、ゴンと私ぼーぜん。
あの楽園の日々はなんだったのか。
急に地獄へつき落とされた。
と、とりあえず月末までに、来月の家賃、振込みしなきゃ!!
振込み済ますと、私の手元に残ったお金、10数万。
えっと・・・。
来月の家賃は払えない・・・。
どうする!?
どうする!?
どうすんの!?俺!?
仕事。
仕事を探さなくっちゃ。
求人雑誌片手に、片っ端から履歴書送りつける。
したらさっそくある会社から「面接どうお?」って電話が。
いける。
私、いけるよ。
面接までたどり着いたら、間違いなく合格したも同然。(思い込み
これで少しだけ姉に借金して、ワンルーム探して家、確保だ!
ばんざ~い!ばんざ~い!
と思ったら。
面接当日、父親急死。
あのね。
そんなの聞いてないですよ。
なんですか?
急死って。
そんなワード、持ち合わせてないですよ。
心の準備、いっつもなしですか?
当然面接キャンセル。
その後。
相変わらず行き場のないセシル&ゴン。もう何があっても家賃は払えない・・・。
実家に帰るという手段もあったが、誰もいなくなった実家へ一人ぼっちで帰るのは、なんだかさすがに寂しかった・・・。
姉のとこへ居候するにも、姉のマンションは、賃貸でペットNG。
おまけに手狭だったので、私とゴンを引き取る余裕はなかった。
しかし姉には奥の手が!
父親急死の半年前に、マンションを購入。
入居開始を待つばかりだった。
なので、購入したマンションに、自分達より先に私を住ませるという、ダイナミックな案を打ち出した。
いそいそとゴンと少ない荷物を持って、移動。
そして現在も住み続けているという始末。
どーーですか!?
この‘本厄’と‘後厄’のすごさ!
たまげたわ!
皆さんはちゃんと‘厄払い’行きましょうね。
最後にアロちゃん (←ジャンプします)に懇願して書いてもらったイラストでお別れです。
いつも本当にありがとう!
~セシル刑事純情派・哀愁編~
↑まさに当時の私はこんなんでした・・・。
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