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先日、「最強のふたり」という映画の試写会に行ってきました。


普段あまり映画を見ない私でも、この映画はとても心に残りました。


もう一度見たいと思うぐらいに。


あらすじは以下の通り。


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ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ。何もかもが正反対のふたりが、事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。だが、ふたりが踏み出した新たな人生には、数々の予想もしないハプニングが待っていた──。

(公式サイト紹介文より抜粋)


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同映画はフランス映画なのですが、実話をもとに作られたものです。


映画をほとんど見ない私が映画について話すのには抵抗があるのですが、それを承知で少しだけ感想を。


映画を見ながら思ったことは、人生について、そして人の宿命についてです。


映画の前半、私は、事故で首から下が麻痺してしまったフィリップの絶望に思いを馳せました。


食事も排泄も、散歩や電話、生活のほとんどを誰かの手助けがないとできない彼。


幸い、お金は腐るほどあるため、最新の医療と器具と雇った人たちがいれば生きることはできます。


しかし、なんのために生きるのか。


そんな彼の絶望、虚しさとは、どれほどのものなのか。ずっと自分だったら、と考えていました。


そんな中、ドリスとの出会いで彼の人生は大きく変わります。


ネタばれになるので詳しくは書きませんが、いろいろな意味で、本当に人生が大きく変わるのです。


彼の人生が映画化され、全世界の人が知ることになったこともそうです。


この映画を見た――障がいを持った人、介護をする人、それだけでなく、友達とケンカした人、大切な人を失くした人、反対に毎日が楽しくて仕方がない人、特に悩みがない人…――いろいろな人がこの映画を通して、彼らの人生を通して、自分の人生を見つめ直すことになるでしょう。


よく聞く言葉ですが、「人生に意味がないことなんてない」のかもしれないと、上映中に何度も思いました。


この映画を見た人の多くは、二人の友情に心揺さぶられたと言いますが、感じることはそれだけではないはずです。


ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、「素直に」笑えて、「素直に」泣けて、映画が終わった後には「素直に」温かい気持ちになれる映画です。


そう、「いやらしさ」がまったくないのです。


「最強のふたり」は、9月1日から上映が始まっているので、

興味がある方はぜひ^^



※本作のモデルになったフィリップの原作本も出版されるようなので、本人が紡ぐストーリーを、次は文字でも読んでみたいと思います。