8月8~10日まで、関東のサマースクール(以下:サマス)の取材に行ってきた。
錦さんのブログにも紹介されましたが、おさらいを。
サマスとは、日本学校に通う、朝鮮半島にルーツを持った中高生を対象に催される夏の一大行事のこと。
サマスでどんなドラマが繰り広げられたのかは「セセデ」10月号のお楽しみということで、今日はそれに携わった朝高・朝大生たちにスポットを当てて話したい。
サマスに参加した日校生たちは、朝鮮民族である自分のルーツについて学び、語り、感じ、そして気付く。
彼らに多くを体感してもらおうと、各地域のイルクンたちは試行錯誤を重ねて当日の準備へと取り掛かる。
学生もまた然り。
夏期実践活動期間、多くの日校生をサマスに呼ぼうと、地域朝青員と一緒に動員活動に明け暮れた。
実践活動に赴いた朝高・朝大生たちの中には、サマスに参加し、参加者たちが不自由なく過ごせるようにと2泊3日の食事の準備、大衆討論で使う特設ステージの設置、寝ている間の警備など、縁の下の力持ちとして会場を駆け回った。
サマス事務局のあるイルクンは、
「彼らなしではサマスを成功させることはできなかった。任された仕事が終わると『他にやることはありますか?』と、常に気を使ってくれる。そんな彼らの気配りが自分のやる気を一層駆り立てた」と、語る。
朝高・朝大生たちが見せたこの情熱はどこから生まれるのだろうか。
その根底にはきっと、同じ朝鮮人として、ともに堂々と胸を張って生きていくきっかけとして、今は彼らにサマスをenjoyしてもらいたい。
ただその一心だったのだのではないだろうか。
サマスを成功させようと多くの人々がひた走った2泊3日間。
日校生たちにとってこの日は、朝鮮人としての自分と向き合い、自身について考えを深めるきっかけとなった。
また朝高生や朝大生たちにとっては、後輩たちの成長を見届け、ともに歩んでいくためのきっかけの場となった。