今まで誰の歌を一番聞いた?と問われたら、
多分、尾崎豊と答える。
中学時代に同級生に勧められてから、
今日に至るまで、聞いている。
尾崎の魅力は達観しているところにあると思う。
例えば、デビュー曲『15の夜』(17歳の時に作った曲らしい)の
サビの部分、「自由になれた気がした15の夜」。
普通の17歳だったら、「自由になれた15の夜」とするのではないだろうか。
しかし彼はここで、なれた「気がした」と、
決して自由にはなれていないことを認識している。
こういうフレーズに、早熟感や、だからこその儚さを感じたりする。
そんな彼の曲の中でも『誕生』は特に好きだ。
彼の半生がうかがえる曲になっており、
生まれてくる自分の子どもに対するメッセージになっている。
その尾崎の息子が、昨年末、話題になった。
どこかの舞台で『I Love You』を熱唱している動画が、
Youtube上にアップされたのだ。
今は削除されているが、聞いて鳥肌が立って人も多いのでは。
とにかく声が尾崎(父)にそっくりなのだ。
はたして声は遺伝するのだろうか?
他の誰が似たように歌っても、猿真似に過ぎないだろうが、
本人の息子がそっくりの声で歌っていると、
なんだか特別な感じがする。
自分はなぜか涙が出そうになるくらい感動してしまった。
血の力はやはり絶対なのか。
父から息子へ、という構図は、
権力が絡むといい印象を与えないが、
それ以外だと、特別な情緒を与えてくれるように思う。
尾崎の息子の歌声は、CMでも聞ける。
↓
http://v.youku.com/v_show/id_XMjEyMjcyNDA4.html
まだ聞いていない人がいたら、
特に、尾崎豊が好きだった人には
ぜひ聞いてみてほしい。