もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)/小山 薫堂

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「もったいない」をキーワードに、小山さんの思考パターンを紹介した、「考えないヒント」の続編。

基本的には、「考えないヒント」ですでに披露されている手法やパターンが多いのだが、時間を経て改めて読むにはちょうど良い。

なにより、実例としてあげられている彼のアイデアの数々は、やはり「う~ん」とうならせられるものが多い。

アカデミー賞受賞後の本だったので、もう少しその時の逸話が多く入っているかと思ったが、それほどでもなかった。



小山さんの本は、いつも丁寧で簡潔に書かれていて、「好青年」な印象を与える。

「好青年」過ぎて、親しみを感じられないというか、少し物足りなさをいつも感じてしまう点を残念に思う。

でも、このような意地悪な見方をしなければ、身近で周りにいつもある、平凡だけど大切な気持ちをほんのり思い出させる、温かみのある清々しい本なんだと思う。
100円ノート『超』メモ術/中公 竹義

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読了後の感想は「まず実践してみたい!」です。

たった3つのルールを守れば情報整理ができる、しかも1冊のノートに書くだけで!というのが、一番響きました。

今まではノート術や手帳術など、多少は目を通したものの、実践に移すほどのものはなかったです。

というのも、ルールが多すぎる。煩雑すぎるのが、実践に至る前にくじけてしまうポイントでした。

なにより「他人がつくったルールはと自分のルールは、相容れない事が多い」という、まさにこの本に書かれているこの言葉は核心を突いてると思います。

著者が重ねた挫折体験の数々は、誰でも共感するのではないでしょうか。その結果、抽出された知恵が、シンプルだけど詰まってると思います。

読んだ後にすぐ「探してたのはこれだった」と思ったので、すぐにでも始めて見たいです。

結果として、この方法が続きそうだったら、☆は5個にしたいです。
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)/米原 万里

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国際化(グローバリゼーション)。立場によって、この言葉の受け止め方は違う。

例えば日本人にとってのそれは、国際社会に自らを合わせていく事と捉えられている。

しかし欧米に置いては、自らが築いた基準を国際社会に強要する事を意味する。

まるで逆の意味になるという米原さんの解釈にはっとさせられた。

しかも、その国際社会を牽引する国の基準が、一時的な経済力や軍事力をもとに判断されており、文化が考慮されていないという意見にも、深く共感する。



また、通訳者という視点による、外国語学習を通じて得る考え方も、興味深い。

日本の常識が世界の非常識といった事に直面する機会が増え、批判思考と複眼思考が養われるが、

それと同時に、第一外国語に対しての愛着から、「外国語絶対化病」にかかる傾向にあると説いている。

この病気を克服するために、第二外国語の取得を勧めているのが面白い。




言語を通じたコミュニケーションの在り方についての米原さんの見解は、

彼女の体験したことを、彼女の言葉で綴ってるため、独創的であり新鮮で、ダイレクトに伝わる内容である。