。ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)/服部 正也

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一番感動したのは、旧植民地国家という歴史のため、尊厳が保たれていなかったルワンダ人達に真摯に向き合い、
世界トップクラスの経済大国である日本で培った能力と知識を惜しみなく与えようと、
国家や偏見の枠を超えて献身的に仕事した、元日本銀行勤務の著者の前向きで熱心な思いだった。
そして、銀行業務の立て直しだけでなく、ルワンダ大統領の信任のもと、
政策にも積極的に提言し、逼迫した財務状況のルワンダに安定をもたらした事だった。
当時の背景として、ルワンダだけでなく近隣のアフリカ諸国は旧植民地として搾取される運命から逃れる事ができなかったうえ、
60年代から中国やインドからの商人達がすでに幅を利かせていて、現地のルワンダ人の仕事を奪っていた事も驚きだった。
なにより痛快だったのは、著者が欧米のトップクラスの人々との交渉に、決して譲歩しなかった事だ。
交渉とはこういうものか、と思う反面、屈する事のない意思を培うために、著者がどれだけの努力をしたかを思った。
現地駐留の外国人の意見に染まる事なく、直接マーケットを訪れたり、輸入業者の率直な意見に耳を傾けたりして、
自身の目と足で情報収集し、嗅ぎ取った感覚を大事にした点は、どんな事にも共通する事だろう。
そして当たり前の事ながら、経済とはこんなに日々の生活に関わる事なのか、と改めて感じた。
現在の日本のような状況では、経済施策をなかなか実感しにくいかもしれないが、
ルワンダで総裁が行った施策は、全てリアルな生活に結びついているのが本書を読むとよくわかる。
だからこそ、経済に対してもっと敏感になって、厳しい視点を持つ事はとても大切なのだと思った。
途中、いろいろな統計や財務表などが出てきて、数字に疎い私はページをたびたび飛ばしたが、
きちんと目を通した方が、この本の醍醐味を存分に堪能できると思う。

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一番感動したのは、旧植民地国家という歴史のため、尊厳が保たれていなかったルワンダ人達に真摯に向き合い、
世界トップクラスの経済大国である日本で培った能力と知識を惜しみなく与えようと、
国家や偏見の枠を超えて献身的に仕事した、元日本銀行勤務の著者の前向きで熱心な思いだった。
そして、銀行業務の立て直しだけでなく、ルワンダ大統領の信任のもと、
政策にも積極的に提言し、逼迫した財務状況のルワンダに安定をもたらした事だった。
当時の背景として、ルワンダだけでなく近隣のアフリカ諸国は旧植民地として搾取される運命から逃れる事ができなかったうえ、
60年代から中国やインドからの商人達がすでに幅を利かせていて、現地のルワンダ人の仕事を奪っていた事も驚きだった。
なにより痛快だったのは、著者が欧米のトップクラスの人々との交渉に、決して譲歩しなかった事だ。
交渉とはこういうものか、と思う反面、屈する事のない意思を培うために、著者がどれだけの努力をしたかを思った。
現地駐留の外国人の意見に染まる事なく、直接マーケットを訪れたり、輸入業者の率直な意見に耳を傾けたりして、
自身の目と足で情報収集し、嗅ぎ取った感覚を大事にした点は、どんな事にも共通する事だろう。
そして当たり前の事ながら、経済とはこんなに日々の生活に関わる事なのか、と改めて感じた。
現在の日本のような状況では、経済施策をなかなか実感しにくいかもしれないが、
ルワンダで総裁が行った施策は、全てリアルな生活に結びついているのが本書を読むとよくわかる。
だからこそ、経済に対してもっと敏感になって、厳しい視点を持つ事はとても大切なのだと思った。
途中、いろいろな統計や財務表などが出てきて、数字に疎い私はページをたびたび飛ばしたが、
きちんと目を通した方が、この本の醍醐味を存分に堪能できると思う。