さて、
このワインのペアリングは
正直、頭を悩ませる。
日本刀のようなキレとシャープさ、
そしてドライな骨格。
たいがいの食材に
合ってしまうことは、
間違いない。
そういう意味では、
とても懐が深い。
ただし、
最上のペアリングとなると話は別だ。
香りの放胆さと、
味わいの輪郭が、
あまりにも真逆だから。
実際に私が
レストランで合わせたのは、
辛口のデザートワインとして。
温州みかんの
コンポートに合わせた。
香りの放胆さは、
みかんの柑橘の香りが
きれいに〆てくれる。
一方で、
みかんの甘さは、
ワインのシャープさが〆る。
互いの要素が、
互いを〆あう。
これは、
これでありだと思った。
和歌山で醸されたからか、
和歌山の食材と
相性がいい。
海産物とも
いいだろう。
個人的には、
イカ。
イカの香りと味わいは、
どこか抽象的で、
輪郭がはっきりしない。
そこにこのワインを合わせると、
輪郭だけが
すっと立ち上がる。
いちばん簡単なのは、
フルーツサラダかもしれない。
果樹王国・和歌山で
生まれたワインだからこそ、
合わせる意味がある。
♪ フルーツサラダ
ジョリジョリジョリ
素敵なのよ
おいしいのよ
フルーツサラダ
ジョリジョリジョリ
おまけに栄養満点 ♪
……閑話休題。
どんなものにも合う。
けれど、
最上のものは難しい。
天邪鬼さゆえに、
設計者を悩ませるワイン。
ただ、
私としては、
腕が鳴る。
