香りは、

青さのある果物。


レモンや桃というより、

もう少し未熟なところ。

そこに、

のりやあおさのような

海藻のニュアンスが

うっすら重なる。


果物と海藻。

畑と海の要素が、

このワインでは

同時に存在している。


グラスの内側を伝う

ワインの足は長い。

これだけで、

甘さがしっかりあることが分かる。


口に含むと、

シロップを舌に乗せたときのような

はっきりとした質量。


しかし、

重くはない。


甘みの中に

青さが含まれているから、

重すぎない。


甘さの触感は、

酸味のない果物。

南国のフルーツや、

桃を思わせる

とろっとした感触。


が、どこか硬い。


完熟ではなく、

若さの残る

硬い若桃のような甘さ。


完熟の甘さと未熟の堅さ。

この2つが同時に存在している。


貴腐ワインのように甘いが、

貴腐ほど重くはない。


深海のように危険だ。

気づいたら、飲みすぎている。