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IT技術系マネジャー → タクドラ。
ブラックな環境に嫌気がさし、自由なタクドラへ。
全社組織改革活動リーダーを経験したので組織マネジメントには興味があります。英治出版の「ティール組織」はバイブルです。

AIの可能性の先にある、

AIメンターがどれほど人類の未来に貢献するのか?

を説明しようとして、

その一つひとつの背景から書くと延々と長くなるので、

思い切り端折り、今回で一旦話を切ります。

 

#1で、人の知性の発達レベルは3段階ある。

 

#2で、組織にも発達段階があり、ティール組織は

その最先端の組織であり、高い知性の人との相性が良い。

 

と書きました。

 

この#3では、

・人の知性の違いがティール組織でどう活かされるのか?

 

・AIを使って、どう進化していくのか?

 

を説明します。

 

ティール組織で活躍できる人はどんな人?

最上位の知性の持ち主は「自己変容型」と呼ばれ、

複数の視点と矛盾を受け入れ、

ゴールに向かって柔軟に対応しながら

「落としどころ」を見つけられる人、です。

 

端折って説明すると「勘が鋭く、持ってる人」です。

 

普通の人が、

X軸、Y軸の2軸でしか物事を見ることが出来ないのに対し、

自己変容型知性の人は、

X軸、Y軸、Z軸、t軸で物事を見ることが出来ます。

 

つまり、少しの挙動で全容を立体的に把握出来たり、

時間軸上の前後の変化も脳裏に浮かぶのです。

 

経験豊富なベテランは、専門領域において、

同様の分析を一瞬で立体的に行うことが出来ます。

 

分析する要素は、物だけでなく、

関係する複数の人達の特性やスキルも含まれています。

 

経験から来る未来予測もあります。

このような兆候が見られたら、こうなる可能性が高い、など。

 

この能力は、

たたき上げで現場経験を長年経て身に付く場合がほとんどです。

 

でも、根幹になるセンスが良い若い人の場合、

その人が持っている「羅針盤」で位置を確かめながら

自力で進めていくことで、

あっという間に高みに到達する人がいます。

 

そんな人はオレンジ組織(現在のほとんどの企業)では、

持てる才能をすべて活かせません。

 

なぜか?

オレンジ組織では、面倒な説明を経営会議とかで

説明しないと稟議が下りないのです。

 

自己変容型知性の人には、未来が視えているのです。

 

途中様々な障害があり、矛盾する箇所も視えているけれど、

何とかなると「確信している」から進めているのです。

 

細かな問題への解決策を示せと言われても、

まだそんなものは分からないのです。

 

走りながら考えるのです。

なぜなら、それが「正しい」から。

心の羅針盤で正しい方向を示しているから。

 

例え失敗しても、それは「貴重な経験」となります。

現状に留まる選択肢はあり得ないのです。

 

ティール組織は、個人が信じることをやり通せる環境です。

例え周囲がダメと言ってもやり通せる環境です。

 

そんな好き勝手やって組織が機能しなくなる、

と心配される人はティールパラダイムまで

達してない方です。

 

X理論、Y理論 どっち?

少し乱暴な言い方しましたが、

ティール組織では、当然そのマイナス要員を抑える策も

準備しています。

 

いくらティール組織と言っても、全員が最上位の知性の

持ち主ではないからです。

 

X理論とは「人間は本来仕事が嫌いであり、

仕事をさせるには命令・強制が必要である」という考え方。

 

一方、Y理論は「仕事をするのは人間の本性であり、

自分が設定した目標に対し積極的に行動する」という考え方。

 

ティール組織は、Y理論の考え方で運営されています。

但し、組織の経営状態によって、組織が混乱状態に

陥ることを防ぐ必要がある場合、

 

ある程度現状を維持しながらティールパラダイムに

変容させるプロジェクト運営を選ぶ場合があります。

 

ティール組織の特徴である「助言プロセス」を使えば、

多数決より優れた意思決定が行えるのですが、

過渡期には無謀な挑戦をある程度防ぐ仕組みを加えます。

 

AIを使って組織はどう進化していくのか?

ここまで書けば、もうお分かりでしょう。

 

将来AIメンターに望まれる能力は、

 

「数々の現場を経験したベテランだけが持っている勘」を使って、

 

「少し背伸びすれば手が届くレベルの課題を与える指導」

 を一人ひとりにすることで、

 

同様の「勘」を根付かせることです。

 

もうこの「勘」は’90年以降現場で経験する機会がどんどん

減っているので、人工的に作るしかないのです。

 

ティール組織は現場の人間だけで、

それができるしくみをすべて盛り込んでいます。

 

でも、日本の場合、あまりにも真剣に実行しようと

熱望するリーダー人材が不足しているので、

ITにお任せした方が手っ取り早いと思います。

 

頭の固いオレンジパラダイムのリーダーでも、

「AIメンターが出した予測」と言えば、

稟議が下りるのですから・・・

 

ティール組織化が加速することを願うばかりです。