なぜ、組織で働くことが苦しいのか?
まず今の組織の特徴をまとめてみます。
オレンジ組織とアンバー組織
今の世の中はほとんどオレンジ組織かアンバー組織です。
アンバー組織とは、軍隊、学校、公共機関などなので、
普通の企業はほとんどオレンジ組織になります。
オレンジ組織(=達成型)とは、
ヒエラルキー型の組織体系で、上意下達のコミュニケーション
でリーダーが掲げた目標達成を目指します。
アンバー組織と見た目は似ていますが、
アンバーはルール重視、オレンジ組織は成果重視で目標に
大きく貢献した従業員は下剋上の出世も期待できる点です。
つまり、
アンバー組織の長所は、組織の秩序が保たれ安定していること。
短所は、融通が利かない、リーダーが無能だと致命的。
オレンジ組織の長所は、迅速な組織立ち上げが可能、
プロダクトアウトの戦略実行の陣形が立てやすい。
短所は、効率重視の機械的組織に偏り易く人間味に欠ける、
脱落者が出やすい。自由な発想を育むことが困難。
ウィルバーの「四象限モデル」
オレンジ組織の短所がなぜ強調されがちなのか?
これをウィルバーの「四象限モデル」で説明します。
下記の図で、上段は、個人の感情と振る舞い、
下段は、集団としての感情(=組織文化)と、
振る舞い(構造、プロセス、慣行)を表しています。
現状(オレンジ組織の弊害)
程度の差こそあれ、オレンジ組織では、「競争で勝ち取る」、
「個人プレーを優先する」という組織全体に漂う感情
=組織文化があります。
競争に負けた従業員は最悪の場合、敗者として去るしかないのです。
いくら外部研修に予算を割いて、「人間的な振る舞いが出来るリーダー」
を育成しようとしても、「360度評価」で倫理観を持った人材を評価しても、
究極の選択を強いられた場面では、
合理性を重視した選択を選ぶしかないのです。
その理由は?
左上の「個人の内面」に原因があります。
人はお金と賞賛で動機付けられる
オレンジ組織では、いくら会社が理念やビジョンを示しても
根底にあるのは「効率」と「競争」です。
個人の生き甲斐と企業が一致するのは、
「儲けること」「競争に勝つこと」だけです。
個人の感情は、下記の図の左上にあるように、
「少しでも多くのお金を得ること」と、「周囲から賞賛されること」
の2つから動機づけられます。
その感情が根底にあるからこそ、
その他の要素(人々の態度、組織文化、組織構造/プロセス/慣行)は、
「人間が感情を殺し、仮面を被って過ごさないといけない環境」
を作ってしまうのです。


