サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント -62ページ目

サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

学ぶ意欲の心理学①

モチベーション(動機づけ)について、いろいろと整理されているので
備忘録として綴っていきたいと思います。


経営心理学における動機づけの歴史

1.経済的動機(19世紀、20世紀前半)
  要するに「働いてお金を稼ぐため」
  最終的には、『生理的な欲求を満たすこと』に結びつく。 (おいしいもの、いい服、いい家、、)
  お金はそういう欲求を満たす二次的な価値。
  

2.親和動機(1930年代ころ)
  職場における人間関係を重視。 *ホーソン実験(ホーソン効果)
  工場における生産能率や、作業条件は上記のような経済条件なではなく、
  むしろ労働者の態度や感情、信念などと関連があり、非公式な組織の
  人間関係に大きく影響されることを発見した。
  これは、結構有名なのでご存知の方も多いかと思います。


3.達成動機(1950年ころから)
  「何かやりがいのあることを成し遂げたい欲求」
  仕事を通じて成長したいということですね。
  これは今でも主流ですね。会社は成長の場を提供するんだ、ということです。


これらを統合する考え方の一つとして階層性理論というのがあります。
マズローの欲求5段階説はそれですね。


人間の欲求は低次元のものから高次元のものに至る階層性があると。

生理的、安全欲求が満たすのは個体として不可欠。
次に、親和動機のような人間関係的な欲求が出てくる。
ある集団に属して愛情を受けたいとか、他人から認められたいとか。
更に、個々人の自己実現とか成長の欲求が出てくる。


更に更に、実はマズロー説には第6の階層があったという説 もあります。

「共同体発展欲求」です。つまり、組織全体への強烈な当事者意識ですね。
7つの習慣で言うところの「相互依存」の状態です。


面白いのは、低次元の欲求が満たされないと高次元の欲求がなかなか出てきにくいという点です。


そう考えると、自己成長や組織が勝つという欲求は、人間関係的なところが
満たされて出てくるものだという訳です。


しかし、多くの会社が「勝って輪となる(成功して一致する。組織が勝つから人間関係もうまくいく)」

という組織運営をしていないでしょうか?


僕の前職の上司はよく言ってました。外資系だったということもあるかもしれませんが、

実際組織の人間関係は良くなかったです。結局は日本撤退しましたが。。


多くの会社がこの「輪」にするということを軽視した組織運営をしているように思います。
会社として意図的にカルチャーを作っているというよりは、個々の自然発生的な流れに

任せているのではないでしょうか?


幸いなことに、現在の会社は 「輪となって勝てる」要素のある数少ない会社だと思っています。

些細な人間関係や、ある種青臭い交流について、社員が重要性を認識しています。


「輪」となるプロセスを大事に構築し、継続的な成功を続けられる企業にしていきたいと思います。




クリティカル・ワーカーの仕事力

気になってた本なのでちょっと読んでみました。
ワークスアプリケーションはインターンのプログラムでも有名です。


クリティカルワーカーとは、
「前例のない仕事に挑戦し、根本的な問題解決や画期的な生産性向上を実現させる、

いわば自ら新しい価値を創造する突出した個人だ」

とのことです。


非常に熱いベンチャー企業。昔のリクルートのようなイメージ。
つまり「自ら機会をつくり、機会によって自らを変えよ」なイメージ。


ビジネスマンとしての成長について、一つの在り方が書かれています。

全体的にそれほど目新しいということが書いてある訳ではないですが
どれも、徹底してやっている、本気さが伝わりました。目を引いたのをいくつか。


1.他責NG
  最近自社でもよく使われます。「何事も自責で」と。
  口で言うのは簡単ですが、これがなかなか出来ない。
  7つの習慣で言うところの第一の習慣ですね。これを会社理念として徹底してました。


2.なぜなぜ思考
  これも自社ではキーワード。最近研修などでよく出てきます。
  トヨタの「なぜを5回」ですね。


3.「プロセス」にこだわる
  会社の色的に、一見「結果」にこだわる風土かと思いきや、「正しいやり方」にこだわる。

 何を達成したか【成果】ではなく、どの位考えたか【思考量】にこだわり、成果としての失敗を

 許容する文化を作っている。だから誰もが挑戦しやすい。


  以前も書きましたが、成長の基本は当事者意識を持って、自分の頭でどれだけ「考え抜くか」

  ということですから、それを促す評価の仕組みができている。


4.ネットワーク型組織
  ここは、中間管理職(マネジャー)が不在。経営陣2人が600人を直接管理。
  マネジメントを行うと社員が考えなくなる。自己リーダーシップ(当事者意識)を発揮させる

  ための仕組み。


  これもなるほど。確かにコミュニケーションの結節点としてのマネジャーがいないことは

  【非効率的】であるが、社員一人一人の主体性や成長を促進させる【効果的】な手段だと思う。


  本誌にもありましたが、マネジメントは教えられるが(MBAなど)リーダーシップは教えられないと。



我々はどうしても組織上の自分の役割を限定的に考えてしまう。
そして、リーダーシップは上の人間が発揮するものだと思いがちになります。


上記のような大掛かりの施策や環境が無いと、なかなか皆発揮できないのです。

「自己リーダーシップ」という言葉があるように、自分で発揮するにはどうすればいいのか?


おそらく、まずは自分の人生についてよく考え、責任を持つことだと思います。
自分の人生に当事者意識が持てないとすると、何に持てるのでしょう?


自分の人生も仕事と同じように、レールが敷かれていて(誰かにマネジメントされていて)いいのでしょうか?


はい、まず受験していい大学行って下さい。そしたら次は有名企業に行って、28歳で結婚して、

2年後に子供をもうけて、、、、。


自分の人生、世間にマネジメントされてませんか?


自分で考え、自分で方向性を指し示し、自分で「やり方(プロセス)」もマネジメントする。

そうすると生きる充実感、ライフバランスを感じられるのでしょう。


誰かの示した方角が間違っていたら、どこかの建築会社の社員のようになってしまいます。




ハーマンモデルについてちょっと勉強してみようとまずは入門書から。

『弓と矢の国』                                       

ハーマンモデル とは、GEの能力開発部門の責任者ネッド・ハーマンが
1977年に基本モデルを開発し、10年ほどかけて改善したツールです。

「脳」の研究をベースにした科学的ツールで、人間を行動分析によって4つのタイプに分けています。


簡単に言うと、


1.アイデアタイプ。直感的。想像力がある。遊び好き。
  ⇒4.の「実行タイプ」理解できない。
  
2.感覚タイプ。人間が好き。感情的。審美的。対人的。
  ⇒3.の「熟慮タイプ」にはついていけない。


3.熟慮タイプ。数量的。分析好き。論理的。
  ⇒2.の「感覚タイプ」の考えは分からない。


4.実行タイプ。規律好き。計画的。詳細な。
  ⇒1.の「アイデアタイプ」の発想は理解できない。


活用の仕方としては、人にはどういうタイプがあり、それぞれどう理解していくかを学び、

チームとしてのシナジーを生んでいこうというもの。



シナジーを生むには、相違点が必要。


自分と他人との相違点をしっかり把握していますか?
相違点を「問題」だと思っていませんか?
「あんな考え理解できない。あり得ない。」
で済ませていませんか?


自分を成長させる「機会」だと捉えられれば
シナジーを生むことができる「機会」だと捉えられていれば
相手を尊重し、創造的な関係や組織を作ることができるのだと思います。


自分にとって「異質」な人。「違和感」のある人
そういう人ほど、自分をブレークスルーさせてくれるヒントを
持っているのかもしれません。