サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント -63ページ目

サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

我々はリーダーシップを習得しようと、偉大なリーダーの特性を

一生懸命真似たりしてるが、リーダー達が最も素晴らしい仕事をした時、

実は誰の真似もしていないことを発見した


彼らは、自己の根源にある価値観と能力を引き出しこれをフル活用している。

これを「リーダーシップの根源的状態」と呼ぶ。


これは危機的状況に遭遇し、悩んだ末に前進することを選択した時に

自ずと実践される。


危機的状態「仕事の失敗、重い病、離婚、愛するものの死その他の大きな衝撃」

そんな時に、我々はおそらく周囲の期待ではない動きをしていた。


果たして、平常時でも根源的状態「自らの価値観に従った行動」ができるのか?


人は平常時において、安心できる慣れ親しんだ居心地の良い状態に留まり、

自分の行動や意思決定を外部の力に頼る傾向がある。



-平常時と根源的状態の対照


   平常時             根源的状態
1.楽しいことが何より   ⇒  成果主義である。
 (既存の知識に従う)     (意欲的な新しい成果を求め、
                   馴染んだ領域から思い切って抜け出す)


2.周囲の意見に従う   ⇒  己の内なる声に従う
 (秩序の平静のため     (自分の価値観に従って行動)
   他社ニーズに従う)


3.利己的である      ⇒  利他的である。
 (組織の利益より       (全体の利益を最優先)
   自分の利益優先)


4.内向的である      ⇒  外交的である。
 (仕事に専念。リスクを     (状況から学び、変革の必要がある時は
  避ける為に外の声を遮断)  それを認識)


                         ~HBRより

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根源的状態を達成するためには、上記をそれぞれを自問することだ。


現在私は、、、ベストな状態の時私は、、、


「どのような結果を出したいのか」


「どうすれば利他的になれるのか」

組織、人のためならば自分の評判を気にしない。
その決断は自分のためか? 組織のためか?


「どうすれば外交的になれるのか」
自分が責任者として取り仕切るのではなく、
他社との対話を通じて解決策を探る。。。などなど。



先日、会社の中堅・リーダー層を集めた研修を行った。

各部署、全社問題点の共有や解決策を考え、皆が「自責」を大事にし

30人全体に当事者意識と一体感が生まれ非常に良い合宿研修だった。


・・・そして2週間が過ぎた。個々に見ればそれぞれに小さな変化は
あったと思うが、全体としては微妙である。


研修での高揚感は、まさに「根源的状態」に達した瞬間なのだと思う。


しかし、残念ながら多くの場合が、「瞬間」であり「一時的なもの」である。


「研修マジック」にならないよう、自分自身で「根源的状態」を作り出せる
(戻る)「仕組み」を持つこと。研修時の前向きで可能性に満ちたワクワクした

状態をいつでも引き出せること。


どのようにすればそんな仕組みを自分にインストールできるのか?


具体的には、本を読む。blogを書く。朝15分間今日の予定だけに留まらず
今週、今月、今年の目標と予定を確認する時間を持つ。
夜寝る前に内省する時間を持つ。
目的意識を持って、TVを選んで見る。
他社の人や、目上の人と会ってヒントをもらいメモする。
日報で今日一日を振り返り、もっと改善できた点を考える・・・。



しかし、仕組み化⇒「習慣」⇒ルーティン⇒無意識化⇒目的意識の欠如


とならないように、自分で「考える」ということを忘れずに行いたいですね。


キーワードは「内省」「考えをめぐらす」「主体性」。この辺りでしょうか。


「己の内なる声に従う」については「第8の習慣」 に詳しく書かれています。


まだ自分の腹に落としこめていないのですが、またいつか詳述したいと思います。


自分自身の「思考」をベストの状態に持っていく術を身に付けている
(自己思考管理)ことは、ビジネスプロフェッショナルの一つの条件ですね。



チームのパフォーマンスを高めるためには信頼が不可欠であり、


これが俊敏で自主的な行動を促すというのが一般的。


しかし、過剰な信頼関係はかえって逆効果になる


チームメンバー同士が信頼しきっているため、ピア・プレッシャー


(仲間からの牽制)が健全に働かない。



結果、他のメンバーの行動に無関心になり、これが作業プロセスと協力を妨げる要因となってパフォーマンスを低下させる



誰かが傷ついたり、信頼を損なうことの無い健全な監視が必要。


                                          HBRより


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問題のある部下はいつも関心事であり、


意識的にコミュニケーションを取り、行動をwatchする。



信頼できる部下には仕事を任せてしまい、安心して


ついついコミュニケーションの量が減ってしまう



問題があればすぐに報告するタイプであればいいが、


向上心のある人に限って、「自分で何とかしよう。」「上司の手を煩わさないようにしよう。」



などと思っており、最後に相談・報告に来る時にはburn outしている。



『信頼』と『関心』がトレードオフになってしまっている

これは、上司/部下の関係だけでなく、例えば夫婦関係にもあてはまる。



信頼しているから、特に相手の行動に干渉しない。


そしていつしか無関心になっていってしまう。



信頼できる人ほど、健全な「監視」ならぬ「関心」を寄せる。



気をつけないと




「不干渉」がいつしか「不感症」になってしまう日が来てしまう。








自分で考えたり、経験に頼って判断したりすることで



トラブルを招いたりしないように、競争社会を勝ち抜いていくためには、



(企業は)社員に「予測不能」を前提とした、正解の無い世界へと



旅立たせる気構えが必要。



マニュアル化は、自ら思考し、判断できない社員を生み出す。



ルールやマニュアルを捨て、部下達を信頼し、自立的な行動へと



駆り立てなければならない。リスクを背負う恐怖が大人を幼児化させる。

                               -HBRより


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確かに、教育の仕組みを充実させればさせるほど、受け身な社員が


増えていくような気がする。


「あそこは教育システムが充実しているから、あの会社に入ってまずは


勉強しよう。」 という考えの人は、一見上昇志向なのだが利益を生み出せる


プロフェッショナルに育つのかということは疑問が残る。



「教えられる立場だ」という思考からいち早く抜け出て、


「自ら考え抜く」という思考を持つことが、自分を成長させる最も良い方法でしょう。



そこから、自分に合った考えやスキルや能力を「真似」たり、「盗」んだり、「情報収集」


したり能動的なアクションが生まれる。


そして「自ら考え抜く」ということを教育する場は、「現場」にしかない



マニュアルに頼らない上司の役割は一層重要になってくる。