実は、4~5年前に、1年ほどアトリエに通っていた。
主に木炭によるデッサンを。
絵を見るのは好きで、もっと理解したい思いが強くなり飛び込んだ。
絵を描いて集中できる時間はとても心が安定したし、絵を見る視点もかなり変わった。
何事も、自分でやると見る視点も深く奥行きが出て楽しくなる。
プロ野球を見ていて、何気ないピッチャーの配球に気づかないものだが、
江川の解説が入り、「さっきの外のカーブは次の内側の球を活かすための見せ球だった」
みたいなことがわかると「おぉ~」などと思い、その奥深さに興味が増す訳です。
やっている人は、同じものを見ていても切り口が増えるし、気づくし、楽しい。
また、難しさの程度などもわかり、その凄さに感動することもできる。
自分で実際経験して、考えたり、感じたりする時間を増やすことが
人生の奥行きを深いものにしていく。
通勤などで毎日同じ景色を見ていても、そこに「通勤を経験する」という概念を持ち込むと
毎日見ているはずの木から、多様な意味や感情を得ることができるだろう。
時には、詩的に、哲学的に、科学的に、ビジネス的に、感性的に。
「経験する」ことはつまり、「今ここに自分をいさせること」
思考と心と体が全て、今ここにあること、に繋がる。
この一年は、特に意識して、そんな経験をしていきたい。