MG アストレイ・ゴーストフレーム IWSP | 夢の大地

夢の大地

ガンプラ、TRPG、MTG、コンシューマゲーム、他、気が向いた時に色々とつらつら書いていきます。

2年半前に、HGのアストレイ・レッドフレームに、ストライクルージュのIWSPを

背負わせて作った機体がありました。

今回はそれのMGバージョンを仕上げてみました。  が!

しかし!   はっきり言いまして、物理的にも、気持ち的にも「大失敗」の結果にな

りました。 (; ・`д・´) ナニィ!

そもそも11月中にアップしようと思っていたのに、12月にズレ込む泥沼っぷり。

 

いつもの4面。 HGと違い、支え無しでの「 自立はほぼ不可能 」です。

MGサイズ「グランドスラム」も構えてみます。

自立しているように見えますが、IWSPの主翼を背景に当てて支えています。

このIWSPの重量過多が大問題でした。 IWSP中央部分一番下の、本体背中に付く

部分に、縦連装のジムニム磁石を埋設し、以前HG陸戦型ジムで試した方法で背負わせた

のですが、IWSPの重量的に背中のあたりでフワフワするのが精いっぱい。

少し動かしたらこの巨大なIWSPがドスンと脱落します。

バックパックの重量の違い・・・、磁石連装化程度では済みませんでした・・・。
 
設定上、IWSPの付いている状態が強い状態なのですが、模型の上では取り外した方が
絶対に使いやすいですね。 スッピンなら自立どころか、ある程度のアクションポーズで
の自立も可能です。
UCの機体デザインに比べて、SEEDのほとんどの連合製機体は良く動くと思います。
あまり目立ちませんが、手首はMGのビルダーズパーツに変更しています。
何故なら、両手首だけがどこかに行ってしまったからです。 ヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙ ナゼダ!
撮影しようとした時にそれが判明するという齟齬に齟齬が累乗したダメっぷり。
使う予定の無かった、入手困難なMGのビルダーズパーツを開封しないといけない事にな
り、大失敗感に拍車がかかってきました。
 
 
設定

POシリーズ各種のアストレイの為に用意された予備パーツの中で、公差が大きく
採用されなかった予備部品や予備アセンブリーを集め、互換が効く部材はM1アス
トレイの量産部品も使用し建造された本機は、ストライクルージュから外されたI
WSPを装備した上で、オーブ国防総省外事情報局管轄の名前すらない特任隊に、
書類上は大型の「重作業用機材」として配備されていた。
他国を侵略しない、他国の侵略を許さない、他国の争いに介入しない、を国是とす
るオーブ連合首長国の完全な員数外の機体で、書類上は存在しない「影の戦力」と
して、夜戦、奇襲・急襲戦術を旨とする、「国家傭兵集団」唯一の単機運用を前提
としたMS戦力である。


ゴーストフレームを唯一の戦力とする特任隊は、書類上は外事情報局次官補佐のジ
ャン・レジーノ・ライールの指揮下にあるが、彼が直接指揮を執る事は無く、指令
を発した後は現場に任せる事が、純粋な事務方である彼の最上の指揮方法だった。
そんな彼が珍しく、現在ゴーストフレームが搬入され整備を施されている、本島の
地下ドックに姿を現わした。
「ライール次官補、ようこそ。 急にどうしましたかな?」
彼を迎えたのは白衣を着た初老の技術者ダシャ・ヴィーハン。
「プロフェッサー。 もうそろそろ積み込みかと思って、近くに来たついでに寄っ
 てみました。」
「それはちょうど良かった。 今、輸送艦に搬入している所ですよ。」
目の前には、背中のハッチを全開にした巨大な輸送用潜水艦が地下の桟橋に係留さ
れている。 天井に設置された巨大なガントリークレーンが、MSを丸々1機固定
したパレットを、ゆっくりと巨艦の背中に収めていく。
「ゴーストフレームとIWSP、現場の2人は難物を使いこなしてくれていますが、
 今回のプロフェッサーの整備と改修で、更に使いやすくなりますよね?」
「ええ、それは間違いなく。 IWSP内臓のバッテリー量と推進剤量はそれぞれ
 18%は上がっている計算で、継戦能力は確実に上昇しているし、ミズキ君の欲
 しがっていた対艦刃も一振り調整しておいたよ。」
「それは良かった。 こいつが届く前に、向こうへ伝えておきます。」
形式上はライールがヴィーハンの上役に位置するが、若い次官補は親子に近いほど
年の離れた技術者への礼を欠かさなかった。
上級官僚とは思えないゆったりとした温和な笑顔、丁寧な所作と言葉使い。
ヴィーハンもこの若者が好きだった。 コールやアキハも気に入っていたが、こう
いう若い連中がこれからの世界をどう作っていくのか、心配もあるが、それ以上に
楽しみでもあった。

軽整備や保守点検程度は、コールやミズキ達のいる秘匿基地でも可能だが、機体自
体をバラシたり、IWSPの改修作業などは、やはり本島でしか実施できない。
そこに持ってきて、ナチュラルのライリー・コールの操縦はともかく、ハーフコー
ディネーターのミズキ・ネイ・アキハの操縦と「勝手な改修」の結果、想定以上に
ゴーストフレームには負荷がかかっており、正常な稼働を保証する為には高頻度の
重整備を必要としており、開隊初年度のわずか半年の活動期間にも関わらず、実に
3度目の本島における重整備だった。
その間、特任隊の面々は、各々が「お休み」となっている。
しかしその間も、ライールは様々な情報収集とその整理、隊の今後の予定確認から
雑務、そして上司への報告まで、色々な仕事が山積していた。

「ゴーストフレームとは言っても所詮は予備パーツの寄せ集めですからな。 コー
 ルさんはともかく、ミズキ君にはもう1段上のMSが必要かもしれん。」
運用上の様々な制限から、2機以上のMSを運用する事は容易ではない。
「プロフェッサー、それが難しい話と言う事はご存知でしょう?」
まだ若いライールが苦笑いする。
その困った様子を見たヴィーハンが呵呵と笑う。
ゴーストフレームとIWSPを積載した巨大な潜水艦が、地下ドックの中を閘門に
向かってゆっくりと進んでいく。
次官補とプロフェサーがそれを見送る。

「それでですね、プロフェッサー。  今回申請された重整備と改修のコストで、
 ゴーストフレームとIWSPのこの半年の運用経費が、平時の正規軍の1個MS
 中隊の年間運用経費を上回りました。 局長とその上の国防総省を納得させるだ
 けの材料が欲しくて、何かお知恵をお借りしたいんです、プロフェッサー?」
ギョっと驚くプロフェッサーを見つめる笑顔の次官補。

次の重整備がいつになるか? この2人が気を楽にできる日が来るのか?
技術と官僚の天才2人に予算はある程度読めるが、ミズキの行動は読めない。
それでも、数少ないオーブの影の外征戦力を放棄する訳にはいかず、コールですら
舌を巻く圧倒的なミズキの戦闘能力を外す事も現実的ではない。
その高い戦闘能力の反動と思えば「多少の予算の積み増し」などは目をつぶらなけ
ればならない。
ミズキとコールが外敵と戦うのと同様、ライールとヴィーハンは予算や時間と戦う。
文字通り老若男女のそれぞれのプロフェッショナルがそれぞれの分野で戦っている。
色々な人々の一時の平和の為に。
 
 
 
と言う訳で、SSも戦闘シーンなしで「後方寄り」の内容です。
SEEDはあまり詳しくないのですが、いずれはこのグランドスラムも振り回させ
てみたいですね。