「崖の上のポニョ」に見る地史学
以下ネタばれ注意です。
人類によって汚染されてしまった自然(海洋)を取り戻すため
フジモト氏により着々と進められていた「カンブリア紀の生命大爆発計画」ですが
ポニョの妨害により中途の段階で魔法が始動してしまいました。
その結果、カンブリア紀の再現には至らず、
その手前のデボン紀までしかさかのぼることができませんでした。
デボン紀は魚類の時代
さまざまな古代魚が回遊し、三葉虫が這いずり回る
月も現在よりは地球に近いため大きく見え、潮汐の大きい世界。
陸上には植物は上陸していますが、
動物はまだ上陸していない
まさにこれから上陸しようとしている
そんな時代です。
デボン紀の一日は地球の自転が現在より早かったため
現在より短かったといわれていますが、
魔法の世界も長くは続きません。
ポニョが人間になる(進化する)のと引き換えに魔法の効力はなくなり、
世界は元通りに戻って物語りは終わりました。
つかの間の太古の世界でしたが、
違和感なく動く映像でみられる
宮崎アニメの完成度に満足することができました。
一年前
アメーバブログから以下のようなメールが来ました
---ここから---
Happy 1 Year Anniversary!!
突然のメールですみません。
一体何のことかと驚かれましたか?
実は、本日は serpentine 様がAmebaブログで初めて記事を
書いてくださってから、ちょうど1年目の記念すべき日なのです。
この1年間はどんな年だったのでしょうか?
きっと様々な出来事があったかと思います。
1年前のこの日にどんな記事を書いたか憶えていらっしゃいますか?
serpentine 様がブログを開設するきっかけって何だったんでしょう??
ふと立ち止まって、記事を読み返し、
昔の自分に会ってみても面白いかもしれません。
一周年記念ネタで更新!なんていかがでしょうか。
このメールはそんなちょっとしたきっかけになればと思い
お送りさせていただいております。
---ここまで---
あのときから一年たったんだなーと思いました
この一年いろいろあったので遠い昔のような気がします
来年の今頃は忙しくしていそうです
serpentine
serpentine の和名は蛇紋石で、主に蛇紋石からなる岩石を蛇紋岩といいます。この岩石は、大変やわらかく、地すべりを起こしやすい性質を持っているため建設業界ではあまり好まれていません。また、蛇紋石が繊維状になったものは、石綿(アスベスト)と呼ばれ、かつては耐火、耐熱に優れた有用な資源として利用されていましたが、現在では健康に害すると言うことで、一般市民にも嫌われる存在となってしまいました。
こんな岩石ですが、地質を研究する人にとっては大変重要な存在です。蛇紋石は、もともとはカンラン石という地下深部に存在する鉱物が変質して出来た鉱物といわれており、なかなか地表には見られない石です。さらに、この蛇紋岩に伴って古い石や珍しい石が見つかるため、蛇紋岩の分布域を新しく探したり、詳しく調べたりすることは、日本列島の形成を考える上でいろいろとヒントが得られます。
