さそり座の女/美川憲一
前職で一緒に営業部の部員として働いて
仲が良かった清水くんだが、突然会社を
辞めて水商売を始めると言う。
当時はバブルが弾けて景気が低迷すると
思いきや、ワタシのいる業界はまだそこ
まで酷くなかった。ワタシは営業成績が
良かったが、清水くんはイマイチだった。
部長に良く小言を云われ辛そうだった。
清水くんはおかまだった。
夜職に就くのは彼氏の影響だと言う…
それなら最後に飲みに行こうと誘ったら
新宿まで連れていかれて2軒目に妖しい
清水くん行きつけのBARに入った。
清水くんはママに耳打ちしてパイオニアの
レーザーディスクをセットしてもらって
「さそり座の女」を熱唱した。
モニター画面には裸のの女が悶えている画
が映っている…
清水くんはこの歌が大好きだった。
「お店OPENしたら行くから」と社交辞令
を言って清水くんと別れたが…
そのまま音信不通となり、疎遠になった。
もう30年会っていない。
さそり座の女
歌:美川憲一
『さそり座の女』は1972年12月に発売
された美川憲一の25作目のシングル。
今日も見ていただき
ありがとうございます。