I Don't Know…/Bob Mould   | Serox9

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Peace In Our Time

 I Don't Know You Anymore 

/Bob Mould  

 

 

 

 

 

きのうのつづきです。

 

 

 

前職の営業時代、もう30年以上前の話です。

 

当時六本木に東京本部があった●翼団体の

 

カレンダーを毎年作成していました。

 

ワタシは営業担当になり、その団体のカレ

 

ンダーを制作する事になりました。

 

担当する上で上司から言われたのは…

 

七つの禁則事項でした…

 

 

①絶対に営業マン一人で伺う事。

 

②アポ時間の5分前に事務所に行く事。

 

③余計な事は言わない事。

 

④不明な点は社に戻り、後で返事する事。

 

⑤「無理です。」と言わない事。

 

⑥本部長の手をじろじろ見ない事。

 

⑦お茶菓子は必ず食べる事。

 

 

 

その●翼団体のカレンダーは和紫の印刷

 

インキと金箔を使いオールカラーの豪華な

 

印刷物です。3,000部作成して全国の支部

 

に振り分け、支援者に頒布する訳です。

 

支部によりますが1部/5,000円だそうです。

 

要はカレンダー売って支部ごとに餅代ぐらい

 

は稼げという慣習なのだと思います。

 

たしかカレンダーの原価は1部/1,100円

 

ぐらいだったと思います。

 

 

ワタシは当時26歳の若造でしたので

 

禁則の筈である本部長様の手を凝視して

 

しまうのです。まず最初に目に入ったのは

 

左手の小指の先がありませんでした。

 

それと右手の人差し指の第2関節に丸い

 

ほくろの様な痣があります。

 

よく見たら「菊花紋章」の入れ墨でした。

 

手指のような神経が張り巡らされている

 

パーツに墨入れるのは凄いです。相当な

 

激痛です。

 

パンピーなワタシでも分かります。

 

あとカレンダーを良いモノにしようと思う

 

一心でズケズケと意見を本部長X様に向けて

 

言いました。無理です。も連発しました。

 

ワタシは上司の禁則事項を無視して仕事に

 

当たってしまいました。

 

 

もうひとつオマケに、お茶菓子を残して帰ろ

 

うとしました。羊羹嫌いだったので…

 

そしたら本部長様は凄い形相で

 

「出された物、残さず喰わんか!」

 

と怒るのです。すぐ書生さんが飛んできて

 

書道の和紙で包みワタシに持ち帰る様、

 

勧めてくれました。

 

「羊羹が苦手です。会社の同僚におすそ分け

 

します。」と申したら…

 

本部長様は機嫌を直して笑ってくれました。

 

怒られたのはそれぐらいです。

 

ここまで書き連ねましたが…

 

サーセン。オチは無いです。

 

 

 

 

カレンダーは完成し無事に各支部に配布され

 

ました。めでたし、めでたしです。

 

本部長様はワタシの事を大変気に入ってくだ

 

さいました。

 

「今までの営業さんとは一味違う。」と

 

わざわざ電話で上司に一報までしてください

 

ました。

 

 

 

最後に集金の話を…

 

現金支給なんですよ…会社じゃないんで…

 

帯封の付いた札束三束とあとは端数札を

 

書生さんがお盆に載せて運んできました。

 

本部長様はワタシに

 

帯封解いて『数えろ』と言うのです。

 

 

大変でした…

 

 

 

 

 

 

Bob Mould

ボブ・モウルド

1960年10月16日生まれ(63歳)

 

アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の

 

ハードコア・パンク・ロッカーでした。

 

80年代の初頭にハスカー・デュという

 

3ピースバンドのフロントマンとして

 

キャリアを開始、今に至ります。

 

デカいガタイで、ギターを掻き鳴らして

 

シャウトする様はカッコよすぎです。

 

シュガーというバンドで数曲スマッシュ

 

して、日本での知名度も上がりました。

 

 

現役でライブも精力的にやっている様です。

 

ワタシは30年以上前からファンです。

 

この人のM.V.は、

 

ユーモアがあって好きです。

 

 

 

今日も見ていただき

ありがとうございました。