Reward／The Teardrop Explodes
きのうのつづきです。
日曜日と月曜日の昼間に新宿の歌舞伎町で
掃除と雑用のバイトをしていました。
その時の話です。
ある日の日曜日、バーがある雑居ビルの階段
を降りていくとバーの入口に着物姿の女性が
倒れていました。酔いつぶれて寝ていた様。
ワタシがバーのシャッターを開け中に入ろう
とすると、その女性が怒りだしました。
自分の身元を説明します。仕事の内容も…
「あら、そうなの…知らなかったわ。
ごめんなさいね。」
「とりあえず、中に入らせてよ…」と
女性が言います。まるで自分の所有する
店のようにワタシに言うのです。
バーの店内はウナギの寝床のように細長く
カウンター一列5席の狭い店内です。
女性はカウンターに入ると冷蔵庫から
エビアンを取り出してラッパ飲みします。
それはニセエビアンで中身は水道水です。
ワタシが詰め替えているので間違いあり
ません。余計な事は言わない方がよい…
少し落ち着いた所を見計らって、女性に
聞きました。
「オーナーの奥様ですか?」
少し経ってから女性は大笑いしました。
よくお顔を見たら、まだ若そうです。
年の頃は三十前後でしょうか。
「あのオッサンの奥方に見られちゃった」
「失礼しちゃうわ。アタシ何歳に見える?」
「アタシと●●ちゃんは××な関係なの…」
昔、山城新伍が「チョメチョメ」ってやたら
使ってました。エッチ表現の隠語というか…
まぁ、たぶん昭和的な解釈で表現すると、
この人はオーナーの愛人「2号さん」です。
なんとその女性は26歳でした。軽はずみに
30なんて言わなくて良かったですよ。
また怒鳴られるところでした。
おそらく源氏名でしょう。
さゆりさんといいました。
ワタシはまだ18歳でした。8つ年上の
さゆりさんが「酸いも甘いもかみ分けた」
女性のように随分と大人びて見えました。
「掃除をしないといけません」と、ワタシ
「少しゆっくりさせてよ。酔いつぶれて
たの知ってるでしょ」と、さゆりさん…
その後、さゆりさんから色々話を聞いた
気がするのですが、もう覚えていません。
エッチなこと…××はありませんでした。
さゆりさんは店のビールを飲んで2時間
ほど管を巻き、帰っていきました。
まぁ大したもんです。
「あばずれ」でした。
自営で始めた水商売が当たり2号店3号店
と出店して、人を雇って店を回し経営だけ
ちゃんとやってたら、いつの間にかどんどん
お金が貯まって羽振りが良くなる訳で…
どっかのクラブから「オキニ」を水揚げして
2号さんにして、お手当出してマンションに
住まわせて囲って…
もうすぐ還暦だというオーナーはそんな事
をしてる訳です。
当時多分、さゆりさんにハンパない金を
突っ込んでいるな、彼女の話から連想でき
ました。
今のSNS介したパパ活女性との安い繋がり
「一回イチゴのエッチ」じゃないから…
ワタシのバイト先の櫂(カイ)というバーです
が、もうとっくにありません。
昭和の時代のうちに無くなったはずです。
何か久しぶりに記憶が蘇ってしまい書いて
みました。お粗末様でした。
キリマンジャロ／The Teardrop Explodes
奇才ジュリアン・コープを中心に結成され
たグループの1980年の1stアルバム。
ホーンセクションをいれた個性的な音作り
ボーカルの個性も異彩を放ち、商業的にも
成功を収めた。シングルカットされた名曲
「リワード」を収録。
英国チャートでThe Teardrop Explodes、
エコー&ザ・バニーメン、U2、WAHの4
バンドはポストパンク期の期待のポープ
として音楽誌は囃し立てたが、最初に沈没
したのはThe Teardrop Explodesだった。
2枚のアルバムを残して解散した。
バンドのボーカル、ジュリアン・コープは
その後ソロ作品で大躍進を遂げる。
本日も見て頂き、
ありがとうございました。