スペイン、ドイツ、ポルトガル、イタリア、イスラエル、アイルランド、スウェーデン、ベルギーの研究者らが協力してパーキンソン病患者が身に着けるセンサーと遠隔モニタリング・システムを開発している。

 患者は腰と手首にBluetoothセンサーを装着する。震えや動きを検出したセンサーからデータがスマートフォンに送られて処理され、状況に応じて患者のイヤホンに音声で指示が出されたり、足などに貼ったパッチから電気刺激が与えられたりする。

 パーキンソン病患者には震えなどさまざまな症状があるが、歩き始める際に第一歩が踏み出せなくなる"すくみ足"は、転倒の原因になるなど危険の度合 いが大きい。音や触覚(電気)刺激で患者にキューを与えることで回復を促すことができるという。スマートフォンからの信号は薬品ポンプにも繋がっていて点 滴を行うこともできる。

 データはローカルで処理されると同時にリモートの医師に伝えられる。実際は患者の支援という側面以上に患者の日々の生活の中で身動きが取れなくなる 状況をはっきりさせ、定量的に把握するのがプロジェクトの第一目的で、それにより最も患者に負担が少なくて効率的な支援方法を模索していくという。

 パイロットテストには患者60名が参加する予定。REMPARKと名づけられたこのプロジェクト自体は2011年から3年半続き、520万ドル(1ドル=78.6円なら約4億900万円)のファンドが集まっている模様。通信会社としてはテレフォニカが参加している。