CDJ24/25も早いものでいよいよ最終日
3日目帰宅後、疲れが一気に来てしまい動けない時間が生じてしまったが、体調に問題はないので会場へ

・BLUE ENCOUNT[GALAXY STAGE](14:50〜)
この日は東京駅から海浜幕張駅に向かう最中、京葉線が途中で停止するトラブルが生じてしまい、リハーサルに間に合わない可能性があったが、なんとかセーフ
最終日のGALAXY STAGEのトップバッターは昨年、GALAXYを入場規制にしたBLUE ENCOUNT
当然ながらGALAXYは凄まじい人盛り

GALAXY STAGEの前説である山崎洋一郎は、

「(CDJ13/14の)初出演以来、コロナで中止になった年以外は出続けてくれている。このフェスを影から支え続けています。」

と初出演である13/14以降は連続出演していることを明かし、このフェスを支える支柱だとリスペクトを送ったうえで、お馴染みの「Break Down The Clock」が流れて田邊(Vo. & Gt.)たちがステージへ

軽く自己紹介をした後、

「はーじめるよ〜!!」

と田邊が開幕宣言したと同時に、江口(Gt.)と辻村(Ba.)がいつものように楽器をぶん回してさっそく「Survivor」へ
普段と比較すると会場の音響が関係しているのか、音圧が少し薄く感じたが、田邊の声は普段と代わりなし
つまりは好調を維持しているということである

「#YOLO」はLEDがあることを有効活用して、

「アイラブユー!!」

を合唱させたり、高村(Dr.)に雄叫びとも称すべき

「お前ら ぼさっとしてないでかかってこいよ!!」

を叫ばせたりしているが、持ち時間が少ないこともあってだろうか、早くも「VS」で辻村のスラップベースが炸裂
高村も和のビートを刻むことで棒立ちさせない状況を作り出したうえで巻き起こる

「さあさあ 幕張」
「やっちゃって!!」

の合唱は幕張メッセだからこそ出来る様式美でもあるが、あと数時間もすれば2024年も終わり
出し惜しみなんてさせないといったことを暗示するようにも

GALAXY STAGEを揺らす「バッドパラドックス」では、ハンドマイクになった田邊をはじめエモーショナルなリフを弾く江口も花道に飛び出して踊らせるが、田邊が再びギターを背負った「ポラリス」はただ一直線に美メロや歌声を届ける
あなたに生きて欲しいと願うかのように
かつてのように光がこれでもかと輝く演出はないが、田邊が退路を捨てたのがこの「ポラリス」
田邊の思いはきっと届ているはずだ

「忘年会でも総括でもなくまとめでもなく、明日のあなたに歌いに来た」

と1年の締めではなく、明日のあなた
つまり新年を迎えるあなたに歌いに来たことを田邊が伝えたうえで、

「歌える人、全員歌って!!」

と懇願する「もっと光を」で大合唱を起こすのは田邊たちにも参加者自身にも光を注がせるかのようだ
1年生き延びることが出来たあなたが、翌日以降も生き残れるように
田邊たちは明日以降も生きる希望を与えるのだ

「誰かのためじゃなくて自分のために音楽を聞いて。自分のためにライブ行って楽しんで!!」

と音楽やライブを誰かのためではなく、自分のために音楽やライブを楽しむことを促した田邊

そんなブルエンが年内最後に鳴らしたのは、CDJに参加したのは間違いじゃないと訴えるような「ハミングバード」
かつて出演キャンセルとなったNICO Touches the Wallsのピンチヒッターとして、飛び級でEARTHに立ったことを含めれば今回で12回目
連続出演を続けていることも含めれば、今やブルエンはCDJの守護神のような存在である
ONAKAMAの04 Limited SazabysやTHE ORAL CIGARETTESみたく、代々的に特集されたことはないが、CDJにブルエン不在はもはや考えられなくなった

年明けにはガーデンシアターワンマンが控えているし、久々のフルアルバムも待っている
まだまだブルエンにもっと光を

セトリ
SC①HEART
SC②NEVER ENDING STORY
Survivor
#YOLO
VS
バッドパラドックス
ポラリス
もっと光を
ハミングバード

・NEE[GALAXY STAGE](15:55〜)
ライブを見るのは2022のロッキン以来
しかし2024年の5月にボーカルのくぅが亡くなってしまったことにより、NEEはバンド存続の危機に立たされた
考えに考えた結果、出された結論は残された3人が全員ボーカルを取る方式
新しい形となって、CDJに戻ってきた

メンバーを補充しなかったフジファブリックやヒトリエと異なり、NEEはサポートギターを加えた4人編成
リハで「膝小僧」をやった際から大樹(Dr. & Vo.)がものすごい気合が入っている様子を伺わせることが出来るが、本番になって「九鬼」ではじまると夕日(Gt. & Vo.)にかほ(Ba. & Vo.)、大樹とマイクリレーでもしているかのように、くぅがこの世に残している曲を歌い継いでいるが、かなり久々に見ているので3人の演奏スキルに驚いている
ボーカルとしては少し声が出てない部分もあるが、3人で歌うとアイデアが出てきたのが凄い
ヒトリエのシノダ(まあ、シノダはもともとギターボーカルをやっていたから半年で再始動することが出来た)、フジファブリックの山崎洋一郎みたく、誰かがメインボーカルを務めるものだと思っていたから

普通では考えつかないようなトリッキーな展開を見せつつ、間奏では夕日とかほによる楽器バトルが繰り広げられる「ボキは最強」、日本人に馴染み深い「かごめかごめ」のフレーズをダンスミュージックに取り組んだような「おもちゃ帝国」が続くが、これらの曲調は普通に音楽をやっていたら絶対に思いつかないあまりにも独創的なもの
フジファブリックの志村正彦のように、くぅはとてつもない天才だったんだなという痛感させられる
1回見ただけでも「次の世代の音楽が出てきた」と思っていた
時代を変えたKing GnuやOfficial髭男dismのようにシーンの旗振り役になると
それが叶わなくなってしまったのは悲しいが、くぅが残した音楽は3人が引き継いだ
くぅの残した音楽は余程のことが無い限り、風化されずに残り続ける

バンドを代表するようにMCをする夕日は、色んな意味で忘れることが出来なくなってしまった2024年を、

「CDJで始まってCDJで終わる幸せな1年を送らせてもらいました」

とポジティブに振り返るが、それでもくぅの死を避けて通ることは出来ない
訃報を受けた際、夕日たちは前向きなコメントを送っていたものの、1番苦しみかったのはこの3人
夕日はバンドを辞めたり、他のバンドを始めることも考えたようだが、

「たくさんの人に支えられてこのステージに戻ってこれました」

とNEEを続けることを選んだ

フジファブリックやヒトリエのことがあるから、簡単に受け入れられないのは分かっている
でも続けたからには3人を支持する
NEEの物語を終わらせてはならないという願いも切実にありそうだから

そのうえで新曲「マニック」
3人で初めてとなる新曲に、

「頭の中からでてくる〜」

といったフレーズがあったのを覚えている

いつ音源が解禁となるかは分からない
だけど解禁されたら何回も何回も聞くことになるだろう

憂鬱になってしまいがちな月曜日のアンセム「月曜日の歌」、バンドの良さを1曲で表現したかのように各々の個性が際立つ「アウトバーン」と来て、

夕日「明日には革命は起こりません!!」

の一言を引き継ぐかのように、最後は「不革命前夜」

GALAXY STAGEはパンバンにまでに人が入っていた
おそらく今のNEEを見たくて、たくさんの方々が集ったのだと思う
くぅ、並びにNEEへの愛が見えた感動的な35分だった

セトリ
SC①膝小僧
SC②生命賛歌
九鬼
ボキ最強
おもちゃ帝国
マニック※新曲
月曜日の歌
アウトバーン
不革命前夜

・日食なつこ[COSMO STAGE](16:40〜)
この日は4日間で最も面子がぶっ飛んでいる日
NewJeansどころか、SixTONESまで出演している信じられないラインナップだが、そのSixTONESが登場している時間帯、COSMO STAGEに出演するのはこれがCDJ初出演となる日食なつこ
2019年にロッキンに出演しているのでJフェスはかなり久々の参加

GALAXYから移動してくると、かつてのtricotのメンバーでもあり、昨日10-FEETのサポートをしていたKomaki(Dr.)はともかく、サポートギターとしてEveでお馴染みのNumaこと沼能友樹、ベースに仲俣和宏が参加
日食なつこはKomakiと2人で活動しているイメージがあったので驚いたのが、「レーテンシー」をやりながら

「ここからがカッコいい」
「〜の部分が良いんだよなあ」

と普通に楽曲解説しているのが面白い
ユニークすぎて、場内の空気を和ませている印象

ただ本番となり、日食なつことKomakiが現れて

「手始めに水流のロックを浴びせよう!!」

と「水流のロック」を始めると「なんだこの声!!」と思うくらいに、日食なつこの太く伸びがある
この日の出演者で1番じゃないかと思うレベル
ピアノと鍵盤だけでロックを成立させているのは「ひええ!!」と圧倒されてしまう

日食CREWこと、沼能と仲俣も合流し、

「音楽が好きすぎて大晦日までライブを見に来てくださった貴方方を神とお呼びます!!」

と参加者を日食なつこは称えるが、バンド形態になってからの「うつろぶね」はセカンドインパクト
中でも仲俣のベースは重低音が聞きまくるが、あとから調べたところ、仲俣はあのdownyのベーシスト
リズム隊がとんでもないメンバーになっている

「次は皆さんの生きる寿命についてうたった曲です。」

と簡単に曲解説をした「致死量の自由」は軽やかな感じが沼能のギターや仲俣のベースによって厚みを増しているが、去りゆく2024年を振り返らせながら、

「上手く行った人は良い年とした上で上手くいかなかった。悪いことをしたんでしょう。」

と一刀両断しつつ、

「大丈夫です。次の曲で空中裁判して裁くので」

と裁判の様子をキャッチーに描いた「空中裁判」に繋げるなど、歌唱力が高いだけではなく、話術によって曲と曲を繋げるのも上手い
こんなに凄い方だったのか

「音楽が好きすぎてもたどり着けなかったものたちの曲」

とミュージシャンの日々を1曲に込めたかのようなエモーショナルなロック「√-1 」でミュージシャンの無念を晴らしたあと、

「それでもここに来た方々は愛すべき音楽馬鹿です!!」

と年末にも関わらず、ライブに足を運んだ参加者を改めて称え、大名曲「音楽のすゝめ」を歌い始める

初めて聞いたとき、良い曲と素直に思ったが生で聞く機会を得ようとはしなかった
けど今回こうして恵んできた
音楽を聞く指南書とも言えるようなこの名曲

「短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を
後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ」

の通り、今後も音楽馬鹿でいたい
そう思わせてくれる大名曲

そして最後はファンキーでプログレッシブな「ログマロープ」だが、日食なつこの凄さはかねがね聞いていた
でもあまりの歌唱力に脱帽して、バックバンド日食CREWも音圧が強すぎて完全にロック
油断していた
日食なつこがこんなにロックなんて思いもしなかったから

あまりの良さにライブが無いか調べたが、ツアーファイナルにあたる1/10は残念ながら既に予定が埋まっている
しかしいつの日か、日食なつこのワンマンに足を運びたい
それくらいに強烈な30分だった

セトリ
SC.レーテンシー
水流のロック
うつろぶね
致死量の自由
空中裁判
√-1
音楽のすゝめ
ログマロープ

日食なつこが終わり次のアーティストが優先エリアというのもあって、早めにEARTHへ
するとSixTONESが最後の曲をやっていたが超満員
完全にこのフェスに適合していた

出演時には賛否両論があったと思うが、古河が昨日

「賛を多くできる自信があります」

と話した通り、Jフェスの客にも受け入れられた模様
年々カオスになっているが、色んなアーティストをホームにするのが上手いフェス
それがCDJ

・indigo la End[EARTH STAGE](17:55〜)
月初めには横浜アリーナのワンマンを大成功に納めたindigo la End
2年連続でEARTH STAGEへの出演

夏のロッキンまでと異なり、絵音(Vo. & Gt. なおCDJ2日目)不在でリハを行ったあと、いつものSEと共にサポートのえつこ(Cho. & Key.)、ささみお(Cho.)を含めた6人で登場したあと、軽く自己紹介した後に「夜明けの街でサヨナラを」で始めるのは年越しを意識してだろう
普段のライブのように、最初のサビでティス(Gt.)と後鳥(Ba.)の2人は前に出ていくが絵音の声やティスが得意とする鮮やかなメロディーはいつもよりも頭に風景をイメージさせていたようにも

えつこが鍵盤からノイズを醸し出して、どういうわけかパワーパフガールズの服を着用した栄太郎(Dr.)がドラムで呼応すると、ここのところ「どんだけやってんねん!!」の声が上がっている「実験前」にて早くも爆音の嵐に
単独ライブと違ってイベントではロックな一面を見せるべく、インディゴはアッパーな曲を連発する傾向がある
とはいえ、早々にティスが轟音をぶっ放して絵音がノイジーなギターソロと共に客席を煽ったり、後鳥がベースソロを奏でるのは奇襲攻撃も同然だ
絵音はインディゴのパブリックイメージが「夏夜のマジック」や「名前は片想い」という分析は出来ているだろう
だからこそイメージをひっくり返しに行くような先制攻撃である

えつこが鍵盤で奏でる弾むようなメロや後鳥のゴリッゴリなベースラインが牽引する「瞳のアドリブ」とアッパーな曲を続け、「冬夜のマジック」をやるのも「夜明け〜」と同じく、季節柄を意識したような曲だが、FC限定のブログで映像演出を使うことを予告していたように、LEDには横浜アリーナでも流れた英国人女性を2つの視点から切り取った映像が
横アリワンマンに参加していない方は、この女性がオープニング映像に登場していたなんておそらく分からないだろう
しかしティスが奏でるブルージーなギターソロはここでも魔法をかけている
非日常に連れて行ってくれるような魔法を

えつことささみおが歌う導入部分が

「さよならが
もうどうにもならないなら
せめて私を寒くなさって」

に代わった「チューリップ」も横アリの演出が用いられているが、黒と赤の文字を利用した演出は横アリワンマンに参加されてない方にも、曲の世界観が伝わりやすいコントラスト
LEDのある会場では今後、たびたび目撃することになるだろう

この日のタイムテーブルについて、絵音は横アリワンマンで、

「俺たちSixTONESの後だぜ?どれくらいの人が残ってくれるんだろう(笑)。」

と不安視していたものの、モニターで見る限り相当人は残っていたこと、並びに

「SixTONESが思いの外、盛り上げてくれたので僕たちも自分たちのやり方で」

と初のCDJだったSixTONESが盛り上げてくれたことをリスペクトするが、2024年にリリースされた曲の中で最も清涼感ある「ラムネ」を選んだのは、ポップ色が強いこの日の客層を反映してだろう
ユニゾンとのツーマンではシューゲイザー全開の「盲目だった」をやっていた
年明けに行われるクリープハイプとのツーマンではどんな曲を選ぶのか、今から楽しみである

代表曲「夏夜のマジック」の前には

「冬だけど夏の曲やります」

と絵音が前置きしたが、「ラムネ」をやったおかげで季節は上手いこと夏に戻ったし、「夏夜のマジック」は24時間365日演奏しても問題無い
この魔法は凍結することも、溶けることも無いから

栄太郎が刻むリズムにえつこの鍵盤が重なって、後鳥が大げさに手拍子を煽る最後の曲は、これも代表曲の「名前は片思い」

年が明けると、すぐにクリープハイプとのツーマンが控えるほか、最新アルバム「MOLTING AND DANCING」をリリース
バンド結成記念日の2/24、ガーデンシアターワンマンより、いよいよ結成15周年イヤーが始まる

EARTHを青に染め上げる魔法をかけたインディゴは無敵だし、10周年イヤーはコロナウイルスの到来が原因でまともにお祝いできなかった
今度こそ、盛大にインディゴをお祝いしたい所存

セトリ
SC.想いきり
夜明けの街にサヨナラを
実験前
瞳のアドリブ
冬夜のマジック
チューリップ
ラムネ
夏夜のマジック
名前は片思い

・Mega Shinnosuke[COSMO STAGE](18:40〜)
indigo la Endのライブを終えると、優先エリアから急いで移動
導線が混雑する前にEARTHを抜け出すことに成功して、MOONで見るのはCDJ初出演だが、かなり昔から追っていたMega Shinnosuke
ようやく見れる日が訪れた

EARTHのライブが終わる時間と、COSMOのライブが始まる時間がほぼ重なっていたので途中から見ることを覚悟していたのだが、奇跡的に始まる前にMOONへ移動することに成功
最初からライブを見ることが出来たのだが、いざ「iPhone」で始まると思わず「こんなに激しいの!?」と驚いた
何故なら音源ではハイパーポップだった「iPhone」が爆音化しているからである

Mega Shinnosukeはインタビューで「やりたいことをやる」といった趣旨の発言をかなりしており、「流行っているからと乗っかることにはリスペクトがない」と過去にインタビューで答えたのを見たことがある
同時に「やりたくないことはしない」とも称しており、「iPhone」は最初から爆音でライブする前提だったのだろう
どうせなら「Android」か「iPad」も作っていただきたいが

参加者の両手を頭の上に上げさせ、パワーを授けるかのように「Thinking Boyz!!!」も爆音で鳴らしたあとは持ち時間が短いと分かりつつ、Mega Shinnosukeはアンケートを実施
大学生が多いということが浮き彫りになったが、それ以上にMega Shinnosukeが福岡生まれということに驚く
自分と同郷であるから

「あの子とダンス」で共演したchelmicoのパートはさすがに同期
スケジュールなどもあって、調整がつかなかった分、いつかは共演したものを聞きたいが、TikTokを中心に大バズリした「愛とU」のイントロが演奏された途端、会場の反応は凄かった
それこそ「東京熱帯雨林気候」の頃から知っているので、TikTokをダウンロードはしても、全く使わない自分からすればいきなりMega Shinnosukeが人気になったのは寝耳に水

でもこの「愛とU」は間奏になった途端、ノイジーなギターソロが飛び出すしラスサビにはベースソロまであら
まごうことなきロック
そうした曲がTikTok経由とは言えヒットしたのは大きな希望である
やりたいようにやって作った曲が大勢の人に受け入れられたのだから

それを示すように「愛とU」が終わっても、会場は閑散とすることなく、初期の代表曲にしてギターロックとして生まれ変わった「桃源郷とタクシー」も大いに沸いていた
その頃からMega Shinnosukeを知っているから、自分のことのように嬉しかった
遥か前から知っていた曲がやっとJフェスで響いた
ここまでグッと来たことはない気がする

そして最後はボーカルを初音ミクに任せ、ラップはMega Shinnosukeが行なう「アイシテル人生」
多分、このライブはMega Shinnosukeにとってターニングポイントになるだろう
既にSUMMER SONICやFUJI ROCKには出演しているが、あれは「愛とU」がバズリ出す前
バズってから大型フェスに出るのはこれが初めてと思われる
つまりは初見が多い中でのライブだが、ほとんど最後まで離れていない
一気に客を惹きつけたと見ても良いと思う

2021年の配信ライブを見て、「いつかはライブを見たい」と思っていたが、ようやくライブを見ることが出来た

セトリ
iPhone
Thinking Boyz!!!
あの子とダンス
愛とU
桃源郷とタクシー
アイシテル人生 feat. 初音ミク

・ヤングスキニー[GALAXY STAGE](19:10〜)
2年連続出演となるヤングスキニー
ホールツアーを終えたタイミングでの出演である

COSMOから移動してくるとちょうど始まるところであり、SEもなく4人が出てくるがかやゆー(Vo. & Gt.)がタイトルコールをしたうえで、颯爽と「死ぬまでに俺がやりたいこと」を始めると最初からパンクス全開
ゴンザレス(Gt.)は早くも上手に飛び出してギターを弾いているが、これは己のやりたいようにやると宣言しているかのよう
いわば公演公約

ある意味このバンドにしか書けなそうな「ヒモと愛」でりょうと(Ba.)がゴリッゴリのベースを奏でつつしおん(Dr.)はパンキッシュにビートを刻みながら煽りまくるも、

「俺たちが年越しじゃなくて、良かったね」

とオブラートにも隠さずに言ってしまうのはいかにもかやゆーだが、直後の「ゴミ人間、俺」で

「期待して来ているんでしょう?」

とこちらの心を見透かしているかのように歌詞を変えるかやゆー

好き嫌い別れやすいバンドなのは分かる
しかし物怖じしないどころか、炎上をむしろネタに変えるなどかやゆーのメンタルは若手の中では1番じゃないかと思う

何か言及することなく始める「本当はね、」でゴンザレスが惚れてしまうようなエモーショナルなメロを奏でつつ、しおんはスティック回ししながらビートを刻むを見せたあと、「雪月花」はかやゆーが何か言って始めていた(周囲があまりにも騒がしくて聞き取れず)が、100%好き嫌いが別れてしまうキャラなのに、あまりにも美しいメロを生み出してしまうのがかやゆーだ
CDJ23/24の際、「どうすれば出演キャンセル出来ますか」なんて投稿を見かけてしまい、「そこまで言われるの?」と思ったが、あのキャラで美メロを作り上げられたら嫉妬されてるのもまあ仕方ない
「NewJeansの妹です」

と炎上しそうなネタを進んで投下するのは笑ってしまうけど(笑)

ハンドマイクになったかやゆーが美しい声を響かせる「ベランダ」のあと、しおんも簡単に挨拶するが、

「12/31まで音楽出来て良かった」

と偽りない本心を語るかやゆー

ヤングスキニーの音楽は誰かを救うためのものじゃない
かやゆーがやりたいようにやっているのであり、縛りもない中で音楽を大晦日まで続けられているのはミュージシャンにとってご褒美だろう

しかし、

「僕が音楽を始めるきっかけになった曲」

とまさかここで「東京」を聴けるとは…

「東京」をテーマにした曲は世の中にたくさん溢れているが、そのほとんどが明るい曲ではない
なおかつヤングスキニーの「東京」は自分らしさを失っていく様子が描かれているが、

「誰かのせいにするな!あんたのせいだ!」

と強い叱咤も飛ぶ

自由にやるということは、やったことも全て自分に返ってくる
それをかやゆーも十分理解しているだろう

全ての行動はやがて自分に返ってくる
それは決して忘れてはならないこと

そのうえで最後は、

「12/31まで音楽できるバンドになってる!!」

と誇るように宣言する「らしく」でGALAXYを揺らすが、ゴミ人間を自称するかやゆーが年越しを任せられたら、どんな感情を見せるかも見てみたい
この日のライブを見てそう思った

かやゆー(ボーカル・ギター)

ゴンザレス(ギター)

りょうと(ベース)

しおん(ドラムス)

セトリ
死ぬまでに俺がやりたいこと
ヒモと愛
ゴミ人間、俺
本当はね、
雪月花
ベランダ
東京
らしく

ヤングスキニーを終えると、急いでCOSMOへ移動してTOOBOEを見ることに

「痛い痛いの飛んでいけ」を知っていたのもあって、見ることにしたのだが思った以上に歌が上手く、ずっと真夜中で良いのに。が終わったあと、凄い勢いで客が流れてきた
今度は最初から見たい

セトリ
きれぇごと
天晴れ乾杯
痛いの痛いの飛んでいけ
錠剤
往生際の意味を知れ!
心臓
素晴らしき世界

・コレサワ[COSMO STAGE](20:40〜)
EARTHでSixTONESが出演したのに続いて、NewJeansが出演している時間帯
Syudouかコレサワで非常に悩んだが両者の楽曲を聴き比べたところ、コレサワがピンと来たので今回はコレサワを選択
これが3回目の出演だが、22/23のタイムテーブルにいた記憶は飛んでしまっている

ただ顔出ししてないこと、TikTokでバズったこともあってか、拡張したCOSMOで人が入りきれずにまさかの入場規制に
コレサワの時代が来ていることを思い知らせる状況になったのだが、撮影行為が禁止であることを呼びかけるアナウンスが場内に流れて、「あたしを彼女にしたいなら」でコレサワが現れると、容姿は派手な白い衣装にツインテール
アーティストイメージがキャラクターなので、姿を隠してはいるものの、それはあくまで曲にフォーカスさせるためのもの
ルックス面で注目されたくないのだろう

人間と猫の信頼関係を曲にしたであろう「にゃんにゃんにゃん」では、客席に猫のポーズをさせ、訪れたことはないものの「ここはメイド喫茶?」なんて思ったりもしてしまうが、コレサワの1番の特徴はメロディー
「元彼女のみなさまへ」は、失恋経験のある女性に嫉妬を与えかねないだろうが、それでも客席からは手が上がりまくっている
これもTikTokでバズったらしいが、コレサワの作るメロディーはポップスが好きな方々を虜にさせるくらい親しみやすい
王道をゆくシンガーソングライターがコレサワなのだ

「彼氏」と称する犬をステージに連れてきて、目立とうとするのを阻止したり、犬に向かって「お前分かってるんだろうな!?」な仕草を見せるのが面白い「浮気したらあかんで」からあっという間のラストはこれもTikTokでバズったらしい「♡人生♡」だが、

「これが私の人生
次何に生まれるかわかんないから
今世では好きなこと全部するの」

は後悔することなく、人生を全うしたいコレサワの想いが籠もっている

この歌詞を聞いて自分は「これは見なきゃ!!」と思ったのである
純粋にやりたいことをやっているんだなと思ったから

終わり際にコール&レスポンスをするのも意外だったし、容姿は「魔法少女リリカルなのは」の高町なのはや「ひぐらしのなく頃に」で古手梨花を演じる田村ゆかりに近いものがあった
それに「アイドルのライブに来たのかな?」と思うような演出だらけだったが、歌詞やメロディーに宿る1曲1曲の中毒性はまさしくSSWだった
 
セトリ
SC.SSW
あたしを彼女にしたいなら
にゃんにゃんにゃん/猫のポーズさせる
元彼女のみなさまへ
浮気したらあかんで
♡人生♡

・Tele[GALAXY STAGE](21:20〜)
もはやワンマンのチケットが取れなすぎて、フェスやイベントで見るしかないTele
当然のようにCOSMOからGALAXYに昇格

この日は、

ギター︰馬場庫太郎(from NENGU)
ベース︰森夏彦(from Shiggy Jr.)
ドラム︰森瑞希(RADWIMPSのサポート)

の3人は変わらないものの、鍵盤が奥野ではない模様
谷口はというとスーツを着用して身なりをただしているが、「ロックスター」で森コンビが築くモータウンビートから馬場のギターを合図に一気に轟音へ変わった時、谷口は一気に「ロックスター」に変わる
アンサンブルも容姿も谷口がロックスターに見せるグラデーションかのようだ

活動再開したShiggy Jr.やMrs.GREEN APPLEのサポートでも知られる夏彦が、ゴリッゴリのベースを奏でるピアノロックスタイルの「私小説」は谷口が煽りまくって序盤から揺れまくり
ポップに見えてライブだと爆音になるのは、Teleのライブ名物だけど、「金星」はRADWIMPSのサポートドラマー瑞樹の強いビートでもはやパンク
Mega Shinnosukeと同じく、ロックにこだわる若手シンガーが躍動しているのはシーンにとって大きな希望である

前回のロッキンでは聞けてなかった気がする「包帯」では谷口がエレアコを背負う新しい一面を見せるが、それ以上に新曲の「ブルーシフト」は過去1番にロックを鳴らしている印象だ
もはや横浜アリーナや幕張メッセクラスの会場ですらチケットは取れないほど、キャパは広がっているが、それでいてなお深みを増す谷口のロック
もはやアリーナを超えてスタジアムを想定しているかのような

る再び会場を大きく揺らす「Birthday」では、メンバー紹介と共にソロ回しも行われ、谷口が馬場を煽りまくったと思いきや、そこに夏彦も加勢
それどころか夏彦もステージ下手まで進んだりしているが、Teleのメンバーはおそらく明日何が起こってもおかしくないような認識でライブしているのだろう
轟音アンサンブルを成立させるためには、腕にたくさんの力を注ぐことも重要
つまりは全身を使って楽器を鳴らす必要があるのであって、体力を使い切るギリギリまで谷口たちは体力を使っていると思われる
轟音は半端な気持ちで出せるものではない

イントロの時点で既に大合唱となる「花瓶」では、谷口がハンドマイクに持ち替えて、上手下手にある花道をふんだんに使用
アリーナでの戦い方も熟知しており、アリーナクラスのワンマンでの立ち振るまいも気になってしまう
だから何回も抽選先行を受けているのだが、チケットは一向に取れない
ワンマンを見れなくて全部嫌になるレベル

そして最後はリハでもやっていた「ことほぎ」だが、

「さよならだけを抱き寄せないで。
愛される権利は君にある!」

は年の瀬だといっそう染みる
もはやフェス参加者へ送る、「日常生活の歩み方」そのものだから

「素晴らしい年越しが待ってますように!!」

と最初から最後までMCなし、煽りまくっていた谷口は参加者にエールを送っていたが、こちらこそ素晴らしい飛躍を期待しております

セトリ
SC.ことほぎ
ロックスター
私生活
金星
包帯
ブルーシフト※新曲
birthday
花瓶
ことほぎ

・須田景凪[GALAXY STAGE](22:25〜)
前回に続いてGALAXYに出演の須田景凪
ちなみに前回は年越し後一発目のGALAXY、今回は年越しアクト前のGALAXYと色んな意味で凄い時間に出演している

リハでバルーン名義の曲を連発し、中には「花に風」という「本編でやってくださいよ!!」な曲もあったが、この日のメンバーは「Artless」のツアーにも帯同したギターはタケ、ベースは奥田一馬(from Doxie)、ドラムは箱木駿に加えて、モチヅキヤスノリが鍵盤で参加したもの
おそらくこれが須田の普段のライブメンバーなのだろうが、LINE CUBE SHIBUYAでワンマンを見た際、PVまで先行公開されるサプライズもあった高速4つ打ちギターロックの「ユーエンミー」からギア全開

年越し前ながら22時前と普段なら眠くなる時間帯なので、眠気も覚ませるかのように最初から飛ばしているのだと思われるが、奥田は須田以上にテンション高い
「この方が1番楽しんでいるのでは?」というレベル

続く「ユートピア」も高速4つ打ちギターロック
最近の須田は意図的に高速4つ打ちギターロックの曲をリリースしている傾向があるが、前回のCDJで新曲として演奏されていた「ユートピア」は歌詞が飛んでしまったのか、タブレットを参考に歌詞を思い出しながら歌っていた印象
若干声も出てなかったので、「あれ?」と不安になってしまう

モチヅキが鍵盤で奏でるメロディーが会場を幻想的なまでに彩る「メロウ」は、アニメーションPVも映しながらメロウな空間をこれでもかと演出
須田が客席に促す合唱もそのファクターだけど、花道を使って客席全域に届くように歌うので、そのカリスマ性もとても眩しい

2024年の活動について須田が簡単に振り返ったあとは、バルーン名義でヒトリエとコラボした「WOLF」へ
須田はワンマンでもバルーン名義の曲を普通にやる
なのでやるとは思っていたけど、現在配信されているのは初音ミクがボーカルを務めるver.
そのうち須田がボーカルを務めるセルフカバーも配信されるのだろうか

しかしこの日の須田はどうも声が出ていない
ヒトリエのwowakaを憑依させるかのように歌う「パレイドリア」も本調子とは書きづらい状態
須田は1ヶ月前に自主企画で2daysしているので、間隔が極端に空いたわけでもない
何かしらの外的要因があったのではないか
LINE CUBEで見たときより歌声は物足りない

けれども喉の負担が「パレイドリア」よりもきつい「ダーリン」の方が声が出ているのは不思議な現象
ギターを背負わないことで身体的負担が減ったのもあるだろうが、去年のCDJは不調な様子はあまり無かったのめ、とても不思議なライブをみている
花道を使っている時に声が不調にならなかったのはホッとしているが

それでも最後の「シャルル」で大合唱
が起こればここまでの不調は全て水に流すことが出来る
このライブが終わった頃にはもう90分は切っていた
4月の野音ワンマンで元気な姿を見せてくればいいから
それまで、笑い合ってさようなら

セトリ
SC①パメラ
SC②花に風
ユーエンミー
ユートピア
メロウ
WOLF
パレイドリア
ダーリン
シャルル

・sumika[EARTH STAGE](23:30〜)
CDJ最終日名物の年越しアクト
GALAXYはWurtS、COSMOはLucky キリマンジャロが任せられる中、EARTHを任せられたのはsumika
ただ昨年は片岡不在でRoof Sessionだったのに対し、今回は小川不在
2年続けて手負いの状態で出演となった

リハの時点でRoof Sessionで出演した前回みたく、途中で小川が合流するパターンは無いこと、その小川は元気になってきたことを伝え、参加者を安心させる片岡(Vo. & Gt.)
だがゲストメンバーを加えた今の編成がsumikaの現在の最強メンバーであることを伝えて安心させたのち、「ピカソからの宅急便」をSEに本番を迎えるが片岡健太とバンドマン(仮)と違うのは、鍵盤のサポートが1人追加になっていること
この日もベースは井嶋啓介が担当である

「2024年最後の曲と最初の曲を任せてもらえました、sumikaです!!」

と片岡が自己紹介するやいなや、疲弊しているであろう参加者を復活させるべく、「ふっかつのじゅもん」を始めるがEARTH STAGEは火を吹く設備が設置されていたようで、開始早々に

「熱!?」

と思わず本音が漏れてしまう片岡

この炎は相当熱かったようで、度々片岡は「熱!?」って言ってしまうことになるが、ハプニングも動じずカメラワークも利用して1人1人のあなたに届けていく姿勢は変わらないし、

「みんな元気ないな?ギターで元気を注入!!」

とギターソロに繋ぐ流れも見事

ここのところは小川と半分こするようにソロを譲り合ってたものの、この日は片岡が1人で弾ききって、その後の大合唱へ
FC限定ライブの場合は鍵盤がGeorge(Key.)のみという特殊編成だったので、ギターロックテイストが前に出たが鍵盤の追加で小川が参加しているいつものアンサンブルに少し近づいている

片岡がアコギを背負い、バロン(Dr.)がタイトかつ力強いビートを刻む「フィクション」は改めて年越しアクトの始まりを宣言するかのようだが、

「みんなに歌って欲しい!!」

と片岡が強く望む「Starting Over」は特攻も入りつつ、

「喜びや悲しみや
苦しみも全部持って
憧れや羨みも
隠さずに持っていって」
「諦めのその逆を
血の滲むような強さで
抱きしめて捕まえて
もう二度と離さないで」

をいつものように歌うが、Teleの「ことほぎ」もそうだけど、こうしたメッセージは年末になると、いつも以上に心に刺さる
来年からは「◯◯しよう」と自分の目標にもなるから
sumikaはどんな持ち時間、どんな状況だろうと、過去最高のライブを狙いにいく
自分の中での「Starting Over」はここで過去最高を更新した

年内最後のライブというのもあって、どのアーティストのライブが1番だったか、伺おうとする片岡
EARTHには何万人もいるので「誰が最高だったか」、これを全て把握するにはエスパーでもない限り不可能だけど、

「色んなライブあったよね?でもどのバンドよりもsumikaが1番を取りに行きます!!」

と片岡は宣言し、上口(Gt.)のヘビーなギターと井嶋のゴリゴリしたベースが重なる「VINCENT」へ

この「VINCENT」はサビであなたに歌ってもらうことを前提に作られている
なので合唱が機能するかどうかで、成功か不成功か決まるものの、個人的に採点するとまだまだ
「Yeah! Yeah!!」の合唱は成り立っているも、

「Bibbidi-Bobbidi-Boo」

の部分があまり声が出てない印象があったから

KT ZeppでのFC限定ライブもまだまだだったし、完成するまではまだ道半ば
春フェスの頃辺りには完成してそうな気がする

「スタート地点に立ってからの花束」

と片岡が宣言した「FLOWER」は、片岡が花道に行く最中、カメラマンと接触しかけるようなトラブルはあったものの、花道を存分に歩き回れば1人1人のあなたに花束が届く
その花束は1年間頑張ったことを労う色とりどりのもの

そんななか、

「始まりの曲!!」

こと「雨天決行」をプレイする片岡たち

片岡健太とバンドマン(仮)でも、片岡が弾き語りでやっていたけど、

「やめない やめないんだよ まだ
足が進みたがっている
やめない やめないんだよ まだ
足が動きたがっている」
「やめないやめないんだよまだ
はいはい理屈は分かっても
やめない
覚めない夢の中で」

はsumikaだけの歌じゃない

思えばゲストコーラスの三浦太郎は、GeorgeはMop of Head、太田美音はマイクロコズムのメンバー
sumikaを支えるゲストメンバーには、それぞれの居場所がある
sumikaを支えつつ、自分たちの場所も守り続けている

そのうえで

「Too late? tonight
この声が君に届くように
Too late? tonight
今日だ 反撃の合図を」

はこれからも声を、音楽を届ける決意
年越し前だからこそ、絶対やらなければならない1曲だった

そしていよいよカウントダウン
曲を演奏せずに年越しを待つ方式を採用したアーティストもいれば、曲の最中にそのまま年越しを迎えたパターンもある
sumikaはどちらを取ったかというと、後者
「Lovers」を行いながら年越しを迎えることに

しかし年越しを迎える直前、片岡の手元にある時計だけが狂ってしまう事態が発生
なんとか回避はしたものの、数年前の四星球のようにカウントダウンを失敗してしまうところだった

無事にカウントダウンが成功したところで片岡は新年の挨拶を行い、今年もたくさんライブに参加することを促したうえで、

「ずっと ずっと 離さぬように」

はいつまでも音楽と、好きなアーティストと離れないでいようと証明
年越しに相応しい1曲だったが、

「たくさんフェスやライブ行ってください!でも最後にsumikaに戻ってくる!!」

と巧妙にカウントダウンから「運命」へ繋ぐのは見事
片岡健太とバンドマンの時のように、歌い方を変えることはなかったが、2025年もsumikaとは深く繋がれる運命であることを祈ってる

冬ではあるもののタオルを振り回すことによって、季節を夏に一気に進める「マイリッチサマーブルース」で新年最初のタオル回しを華麗に奪っていたあと

ライブは効率が悪いと言われながらも、片岡はライブを愛していること、

「なんでこんな登り坂ばかりなんだろうって思う。でも一緒に登ってくれる仲間がいる!仲間が同じようにしんどそうな顔をしてる!!そのみんなで登った後に飲むお茶、ビールが美味い!!!それを幸せと呼ぶんだと思う!!!!」

と人生は登っていく坂ばかりでありながら、共に登ってくれる仲間がいるから楽しいということ、登りきった後に乾杯するのが美味しいと伝えた上で、最後に投じる「「伝言歌」」は小川がいない分、三浦と大田が順番にコーラスする方式に変わり、

「伝えたい 全部あなたに
全部伝えて この言葉よ
迷わないように
伝えたい 今の私の半分以上が
あなたで出来ていたと気付いたから」

を最初から歌わせるワンマンのよつな方式に

その声を片岡は、

「生産性のない仲で見つけた声。」

と惜しみない賛辞を送り、

「去年色々あったけど、今年カウントダウンをやらせてもらった。だから大丈夫!!」

とエールを送って再び大合唱へ

そして終わり際には、

「人生を変えてもらったフェスでカウントダウンすることが出来て幸せです。」

とロッキンオンに感謝
見事カウントダウンの大役を担った

年を越した元日、sumikaの公式アカウントなどで小川の復帰が発表された
小川が参加していた方が当然良かっただろう
でも肺炎から体調不良を起こしていたようで、ここで無理をしたら後々の活動に絶対に響く
休むのが最善の策だった

小川は今回のリベンジをどこかでやりたいはず
ただ2年連続年越しはほぼない
それに年越しを2回任せられたアーティストはほとんどいない(サンボマスターくらい?)
でもトリを託していただくことは可能だろう

CDJ25/26はどこかでsumikaがトリをやってリベンジする
そんな「運命」を心待ちしている

セトリ
SC①カルチャーショッカー
SC②1.2.3..4.5.6
ふっかつのじゅもん
フィクション
Starting Over
VINCENT
Flower
雨天決行
Lovers(途中でカウントダウン)
運命
マイリッチサマーブルース
「伝言歌」

・離婚伝説[COSMO STAGE](24:50〜)
松田歩(ボーカル)

別府純(ギター)

例年通りCDJ最終日はオールナイト方式のため、年明け後もライブが続く
EARTHはロックンロールのgo!go!vanillas、GALAXYは「ビビデバ」が大いにバズった星街すいせいだが、COSMOは年明け早々離婚伝説と渋いアクトに
ライブを見るのはJAPAN JAM以来

リハで多く曲をやったのち、リズム隊と鍵盤、ギターをサポートに迎えて、ステージに現れた松田(Vo.)と別府(Gt.)は共にサングラスを着用
THE ALFEEのような大御所のオーラを漂わせているが、アニメの主題歌にもなった「本日のおすすめ」よろしく、派手な曲はないけどポップス好きもロック好きも唸らせるような曲を届けるのが離婚伝説
EARTHやGALAXYは大いに盛り上がっている一方、COSMOは喫茶店でショーを観ているかのよう
コーヒーでも飲んで、音を酔いしれているかのように

身体をじっくり揺らすリズム隊が織り成すグルーヴもさることながら、どこか嘆きや怒りを孕んだような松田の声に別府のブルージーなギターソロが痺れさせる「あらわれないで」、80年代に流行した鍵盤を立てるような歌謡サウンドに心が弾む「まるで天使さ」と離婚伝説の音楽は我が道を行くようなもの
ロックとも、ポップとも解釈できる音楽性はある意味4日目にマッチしている

別府がサングラスを取って顔を晒す一方、サングラスを取らない松田の姿はジョン・レノンを憑依させているようにも見えるが、ちょっとしたセッションを筆頭に川谷絵音が音楽番組で紹介したことで注目を浴びるきっかけになった「愛が一層メロウ」は1度松田がボーカルを止めると、

「愛が一層メロウ」

を合唱させる、思いもよらない景色を目の当たりにさせる

indigo la Endみたく、ストイックに演奏するバンドと自分は離婚伝説を考えた
しかし合唱させる点はインディゴと大いに異なるようである
もしかしたらワンマンだと合唱させるパートも多かったりするのだろうか

曲の最中に松田は軽く挨拶するも、JAPAN JAM同様、MCはやらないで曲を連発するのが離婚伝説
とはいえここで新曲を持ってくるのは予想外
アコギとエレキのコントラストがとても印象に残るような1曲
何かしらのタイアップが付いてたりするのだろうか?
曲名も不明なので、音源解禁を焦らずに待ちたい1曲である

鍵盤が降り注がせる神聖なメロに、シティポップに収まらないパンキッシュなビート、並びに松田のファルセットに眩しいなんてレベルではなく神々しく思えてしまうような「眩しい、眩しすぎる」から、松田がとびきり丁寧に歌う「メルヘンを捨てないで」の最後のフレーズを歌い終えると、松田はそのままステージを後に
松田が去るとアウトロと言わんばかり、別府はギターソロを弾きまくり
それに合わせるようにバックバンドも音を重ねて、ライブを終えるが松田と別府はもともと同じ会社で知り合って、近場でよく会う友人から曲を作って、離婚伝説を立ち上げた
つまりは新時代のゴールデンタッグ
ならびに貫禄たっぷりのような風格は音楽界の杉下右京と亀山薫
つまりは最高の相棒だろう

トレンドも気にせず、売れ線にも走らない
なおかつクールにライブをやってしまうのだから眩しい、眩しすぎる

セトリ
SC①スパンコールの女
SC②追憶のフロマージュ
SC③まるで天使さ
本日のおすすめ
あらわれないで
まるで天使さ
愛が一層メロウ
新曲
眩しい、眩しすぎる
メルヘンを捨てないで

・カネヨリマサル[COSMO STAGE](25:50〜)
前回の裏はEARTHが[Alexandros]、GALAXYはゲスの極み乙女
若手アーティストなら「勘弁してください」となる時間に放り込まれたカネヨリマサル
今回は年明けのCOSMO2番手
しかしながら裏(GALAXY)はアリーナワンマンが控えているKroiちゃんとやりにくいことに変わりはない

リハで数曲やった後、気持ちを落ち着かせるように即興で演奏したあと、本番になって最初に鳴らす「ハッピーニューデイ」はまさに新年の始まりにうってつけ
というより運営側が最終日にカネヨリマサルを出演させる決め手になった可能性もあるから
1年に1回しかやらないようなレアな曲ではないが、元ネタは「ハッピーニューイヤー」
年が明けた深夜にやるのが最も輝く瞬間

トップバッターで出演した2024年のロッキンよりも、新年が始まったことで心が弾む夜に披露されるのがあまりにも似合いすぎる「はしる、夜」は今回もいしはら(Ba.)のベースがバッキバキに鳴らされるが、

「楽しい時間は長ければ長いほどいい!!」

とも力説

年を明けるとバッテリー切れだろうか、脱落する参加者が次第に増え始める
体力は個人差があるからしょうがないけど、コーヒーやゼリー飲料を持参しているとはいえ、眠気が全く襲ってこないのは楽しみが続くことにドキドキしているからだろう
間違いなくアドレナリンが出まくっている

新年を迎えたことでバンドを続けることへの決意表明を新たにする「わたし達のジャーニー」、もりもと(Dr.)のどっしりしたビートを軸にする「ひらりとパーキー」は、

「夜に浮かぶ観覧車
わたしはくるりを聞きながら」

よろしく、初期のくるりの影響を受けたオルタナサウンドが広がるが、同時にくるりのアルバムを聞いているちとせ(Vo. & Gt.)の様子も浮かんでくる
くるりから多大な影響を受けているのだろうか

直後にちとせも軽く挨拶をするのだが、その際に発したのは、

「音楽が生きる力になりますように」 

夏のロッキンでも、ちとせは

「私達はロックに救われました。だから私たちのロックで誰かを救えたら。」

といった発言をしている
ロックで救われたからこそ、ロックで恩を返す
カネヨリマサルの音楽に怒りがほとんど宿らず、トゲのない感じになっているのはこうした願いも含まれているからだろう

だから代表曲の「もしも」で、赤裸々な経験を歌いながらもちとせは誰も傷つけない
しかもそれを美しいメロディーとともに作品にする
毒がこもった曲も必要だと思うが、なんの陰りもきれいな曲もやって曇ってばかり
「もしも」はあまりにも美しい

最後は、

「ああ、いつか悲しみたちを捨てて
女の子は走るのです
まぶしい夢をずっと見て
心は変わらないままで
オシャレは身体だけにして
心は飾らぬままにして」

と自らを鼓舞していくような、パンク爆発の「ガールズユースとディサポイントメント」

春のツアーではいよいよZeppの地に立つ
カネヨリマサルの音楽もどんどん広がるだろうし、 今年も音楽を活力に生きることを再認識した30分だった

セトリ
SC①ラクダ
SC②今日の歌
SC③関係の無い人
ハッピーニューデイ
はしる、夜
私たちのジャーニー
ひらりとパーキー
もしも
ガールズユースとディサポイントメント

・なとり[COSMO STAGE](26:50〜)
ロッキンに続いての出演となるなとり
開始時刻は深夜3時に近いにも関わらず、入場規制が起こるとんでもない状況が起こっている

ロッキンと同じく、顔を見えにくくする特殊な照明を用いており、屋内でやっているのもあってか、うまい具合に見えなくなっている中で、ロッキンと同じく高速4つ打ちギターロックの「絶対零度」
年越し前は会場にやや冷たい風が入ってきて、少しひんやりする時間もあったが、この時間に聞く「絶対零度」はむしろ「絶対起床」
眠気なんてぶっ放すロックと化している

すると早くも新曲「DRESSING ROOM」
12月頃になとりは新曲をリリースしていたが、それとはベクトルが異なる新曲が手掛けられていた模様
この新曲は秋頃に行われていたホール公演でも演奏されていたのだろうか

「フライデー・ナイト」からはなとりが得意とするR&Bを軸に添えたダンスナンバーを連発
「劇場」がリリースされた際のインタビューでなとりはポップスを意識するような発言をしていたのが印象深かったが、「糸電話」でよりポップスに近づいた感じが
「劇場」も優れたポップアルバムだったが、両親から「もう少しポップにして欲しい」と指摘されたのを覚えている
そうなってくると、米津玄師のように次第に歌謡曲のテイストが強くなるのかもしれない

ホールワンマンでも披露されていた新曲「IN_MY_HEAD」からは一気にアッパーなモード
更にアンサンブルにひりつく「エウレカ」と音楽性が180度異なるような曲が続くが、なとりの声は良い意味でポップスに適している
当たり障りのない、誰からも親しまれるような声を宿しているから
ポップな曲もロックな曲もなとりが歌えば、大衆性を持ったものに変わる
素晴らしい声だと自分は思っている
誰からでも好かれる声は貴重なものだら

最後はなとりの名前を大いに広げた代表曲、「Overdose」だが、真裏にはTOKYO DOME CITY HALLを完売させるまでにキャパが拡大したおいしくるメロンパンがいた
それでCOSMOが超満員になったのは、 なとりに対する参加者への期待が高いことを意味するなによりの証拠である
2026年に武道館ワンマンが決まっているのは早すぎな気もしたけど、難なく完売させてGALAXY、EARTHと階段を登っていくのでは?

セトリ
SC.HELP!!
絶対零度
DRESSING ROOM※新曲
フライデー・ナイト
糸電話
IN_MY_HEAD
エウレカ
Overdose

・シンガーズハイ[COSMO STAGE](27:50〜)
リハの時点から「こんなに曲やるの!?」と思うくらい、曲を連発していたシンガーズハイ
今回のCOSMO STAGEの大トリだが、前回は最終日のCOSMOのトップバッター
ある意味凄い経験をしている

この時間はCOSMOとGALAXYのライブがかぶらないのでやはり満員御礼
しかし疲労がピークに達する時間帯というのもあってか、「ノールス」の爆音で眠気をふっとばす作戦に
シンガーズハイの曲でいきなりエース級の楽曲を持ってきているわけだが、冬にも関わらず半袖(それもタンクトップ?)で出てきて、ハイトーンもロートーンも難なくこなす内山(Vo. & Gt.)は超人かなにか
ほり(Gt.)が前に飛び出したかと思いきや、みつ(Ba.)も続いてお互い向き合うように演奏したりと、2人のテンションも高すぎる

りゅーいち(Dr.)とみつが刻むリズムを中心に、熟成されたロックンロールを堪能させる「サーセン」、キメの多さやボーカルの掛け合いが楽しい「ニタリ」とキラーチューンを立て続けに行うがそれは、

「俺たちと一緒に死んでください!!」

とCOSMO STAGE最後のアクトに立たせてもらったお礼として、完全燃焼するためだ
このアクトとGALAXY STAGEのアクトが終われば、今回のCDJは終了する
ならば果たすべき役割はお互いに完全燃焼
キラーチューンをひたすら連発するのが1番である

勢いのあるエッジか効いたロックにしてりゅーいちのライトハンド奏法が炸裂する「STRAIGHT FLUSH」でやったあと、「Kid」では内山がシーンを挑発するようなフレーズを次々に飛ばしていくが、内山は何度見ても凄い
高音も低音域も全く問題なくこなしてしまうから
初めて音源を聞いたとき、「これいつか喉ぶっ壊れるのでは?」なんて不安になった
コロナ禍以降に台頭したバンドの中で、シンガーズハイはフリーフォールにでも乗車しているかのように音域のアップダウンが激しいから
でもこれまで見てきたライブで苦しそうに歌っている場面は見られない
そんな場面を作らないように相当努力をしているのだろう
一時期、フェスのメインステージにいるバンドがハイトーンボイスで歌っているバンドだらけで話題になったことがあった(過去には残響系が席巻したり、the band apartを意識するようなアーティストだらけになったこともある)
今度はシンガーズハイのように、幅広い音域をこなすようなバンドが増えそうな予感がする
つまりシンガーズハイがシーンの中心になるということ

そして内山が張り上げるように歌うと共に美メロの嵐が吹き荒れる「daybreak」を終えるとステージを去るが、もう1曲出来るような状況
「これアンコールあるのでは?」と様子見していたら、すぐに内山たちがステージに
春に新曲をリリースすること、並びに東名阪でツアーを告知し、瞬間風速のように去っていく「愛の屍」をもって、COSMOは終演

アンサンブルの切れ味抜群、 寝てなんていられない爆音アクト
こういうバンドがきっと時代を作っていくバンドとなるのだろう
来年はGALAXYで

セトリ
SC①フリーター
SC②かすみ
SC③すべて
SC④パンザマスト
ノールス
サーセン
ニタリ
STRAIGHT FLUSH
Kid
Daybreak
(Encore)
愛の屍

・すりぃ[GALAXY STAGE](28:25〜)
今回のGALAXY STAGEのアンカーにして、CDJの最終走者はボカロPとしても活動しているずりい
昨年はCOSMOだったが、今回はGALAXYに昇格どころか、大トリとい大事なポジションを任せられた

前回、マルシィが大トリとして出演した際は別のステージでライブがやっていないのもあるが、もはや身動き不能なレベルでパンパン
それと比較すると、今回は前回と打って変わってスペースには余裕があるが、それでも大勢の人
すりぃ目的の方が相当いたということだが、いかにも若々しそうで、それこそ大学生っぼくも見えるが、「ギルティ」が始まるとすりぃの声は深夜4時だろうが、悠々とステージ広報まで届く
今回のCDJのタイムテーブルが発表されるまで、自分はすりぃの曲をほとんど知らなかった
なので事前にある程度聞き込んできたものの、歌唱力も抜群だなんて思わなかった
ルックスも良いし、キャッチーな曲を量産し、歌もうまい
太刀打ち出来る方法を教えて欲しいレベル(同い年だからなおさら)

同期のコーラスに合わせるように、指でカウントする客が続出する「テレキャスタービーボーイ」や、ある意味夜の歌とも言えるような「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」とボカロで発表した曲のセルフカバーをするのは須田けいなに近い(といても須田はボカロ楽曲はバルーン名義)
ただ須田と異なるのは、サポートメンバーが飛び跳ねるくらいにテンションか高いこと
まるで大学生のサークルの集まりを見ているかのようだが、「ジャンキー〜」は間奏のスラップベースがより躍動したりと、リズム隊の強さに衝撃が走るレベル
もはやパンクに近い

「今何時だと思っているの?開始は深夜4時?(客席から「25分!!」)馬鹿なんじゃないの!?」

と一刀両断するすりぃ
流石にこの時間になると力尽きて、客席になっている方も出始める
すりぃのツッコミはおおよそ間違ってはいないものの、

「眠気や疲れの塊は楽しんだ証」

とここまで生き残った参加者を称賛するすりぃ
こんなカッコいいことをサラッといえるなんて、将来的にカリスマになりそうなポテンシャルかある気がする

先程のMCが前振りになったかのような、「バカになって」からアニメーションPVがLEDに流れていくのはこれまた須田けいなが浮かぶ
でもすりぃの場合、「バカになって」で突然パンクになったり、PVがあまりに意味深な「中毒性のチュウ」は本当に依存してしまいたくなるほどミステリアス
しかも花道を使ってアクションを起こすなど、この方はwowakaや米津玄師、須田けいなとはベクトルが大きく異なる
ロックどころかパンクや色んな音楽に傾倒しているのが身に沁みてわかる
ちなみにAdoの「レディメイド」やanoちゃんの「絶対小悪魔コーデ」、syudouの「笑うな!」を制作したのもすりぃ
あまりにも存在感を発揮しすぎている

さらに

「孤独は自分を強くする時間」

と孤独の受け止め方も前向きであり、UVERworldのTAKUYA∞と馬が合うような気がするし、新曲の「救ってくれない」はまさしくその孤独がテーマ
PVは可愛らしいものがあるけど、トラップビートが組まれたり、パンクになったり、その実態はシリアスだ
COSMOからGALAXY大トリを担うまでの大ジャンプ
それはすりぃの才能を、たくさんの音楽リスナーに知ってもらうためではないだろうか
知っている方からすれば「遅えよ」だろうけど、去年抜擢されたマルシィが一気に羽ばたいたように、すりぃも更に輝き出す予感がする

ボカロらしい高速BPMやLEDに出てくるヴァンパイア(というよりサキュバス?)にメロメロにされそうになる「ラヴィ」から、最後はサビ前に気合を入れるかのように叫ぶ「エゴロック」で今回のCDJ収め
もっと長い時間、ライブを見てみたい
そう思ってしまうくらいに一目惚れしてしまった

セトリ
ギルティ
テレキャスタービーボーイ
ジャンキーナイトタウンオーケストラ/
バカになって
中毒性のチュウ
救ってくれない
ラヴィ
エゴロック

30代になって初のCDJだったが、睡魔はほぼ感じず最後まで完走出来た(帰りの電車で爆睡したけど)
2年前は年越し後のCOSMO(reGretGirl→ネクライトーキーの流れでもきつすぎた)が狭すぎて酸欠しそうになり、去年はGALAXY(須田景凪→水曜日のカンパネラ→マルシィ)でもまともにスペース無し
年越し後がほぼ地獄絵図と化していた
快適性なんて合ってないようなもんだった(規制も多発していたらしいし)

それだけにキャパ拡張は大成功だろう
前回までのキャパなら、規制になっていたアーティストだらけだし

となると後はMOONやASTROの復活
予算の兼ね合いもあるだろうが、どちらか復帰させて欲しい
やっぱり出演枠が多いほどが選択肢も増えるから

今年の年末も幕張メッセで

そして今年も当ブログをよろしくお願いします



※CDJ24/25、3日目のレポ