昨年傑作「哀愁演劇」をリリースした後、過去最大規模のツアーを実施したindigo la End
そのツアーの最中、一部公演では終演後に謎のカウントダウンが表示されていたのだが、4月のNHKホール公演についてその詳細は横浜アリーナワンマンだと判明
公演後に会場はおおいにどよめいたが、その横浜アリーナ公演は即日ソールドアウト
これまで野外で行われてきた「ナツヨノマジック」とは対照的に、「トウヤノマジック」とつけられたこのワンマン
一体どんな風景を我々に見せてくれるのだろう

この日は休みということもあり、かなり早めに会場入りをするものの、17時前の時点で物販は大混雑
なので終演後にグッズを購入したが、横アリがソールドするくらいインディゴは多くの方に支持されるバンドとなった
あの騒動のことを覚えている身としては、始まる前からもう感動している

開演前から会場には誰かが住んでいるであろう部屋が映し出され、開演が近づくと雨の音がやたら大きく
雨の音が途切れたところでゆっくり暗転し、部屋に外国人女性と思われる人物が入ってくるが表情からして荒れているのが見え、

「私の夜は巻き戻って始まる」

など意味深な言葉が画面に映し出された後、LEDにカウントダウンが映し出され、SEが始まったと共にステージ後方で待機していた絵音(Vo. & Gt.)達が前へ

無論、えつこ(Cho. & Key.)にささみお(Cho.)とサポートの2人も合流し、

絵音「横浜アリーナやって来ました。indigo la Endです。よろしくお願いします。」

と挨拶したあと、アッパーな「瞳のアドリブ」が始まると共に画面は早くも4分割
映像があるライブでありがちな演出を早くも絡めてくるが、絵音の声の調子は上々といったところ
だが音圧は先週、高崎芸術劇場で見たときよりも大きいので、ティス(Gt.)が描くギターソロの火力も段違い
インディゴの音響チームが後方まで届くように入念に調整したということだろうか

栄太郎(Dr.)がビートを強めたのを合図にアンサンブルが大きく様変わりするのがお馴染みな「想いきり」は、冬フェスを見据えてか、新規でイメージ映像が作成されているが、普段のように点と点を繋ぎ合わせるように音は止まらず、絵音とティス、栄太郎が編み出したアンサンブルに後鳥(Ba.)やえつこも音を重ねていった後は久々に聞く感じがする「砂に紛れて」へ

個人的に「砂に紛れて」のビートは、絵音が敬愛するSpitzの「三日月ロック その3」を連想させるものがある
同時にそのようなリズムはパワーポップでもよく見られるようなものであり、後鳥が鳴らす太いベースラインが牽引しているのだが、サビでもないのに

「赤くはならないけど」

をやたら強調するLED

意味深な演出は、このあとの曲でしっかり回収されることになるが

早々に演奏される「名前は片想い」は、後鳥がやたら前に出て、客席を大きく煽っていくのが恒例
ティスが鳴らすギターソロは「名前は片想い」がロックと証明するサインでもあるが、サビを除いて終始場内全体で大きく手拍子が起こるのは武道館ワンマンではほぼ見られなかった光景
第一、インディゴのライブは合唱することも一体感を求めることもない
それこそ先日ツーマンしたUNISON SQUARE GARDENのように、コロナ禍前とライブの様子がほとんど変わらないが、武道館ワンマンで最後に新曲として演奏された「名前は片想い」をTik Tolkなどを通じて大きく広まり、膨大な手拍子を生み出すようになった
前回のアリーナワンマンから変化した場面を見出したのは恐らくここだろう

すかさず栄太郎のドラムソロが始まり、ペース配分も考えることなく手数の多いドラムソロを見せたあとは、栄太郎のドラムの凄さを見せることにフォーカスした「悲しくなる前に」
この時のインディゴのイメージは歌ものロック
ティスの奏でる耳に残りやすいリフが大きな特徴だったので、VIVA LA ROCKで栄太郎のドラムを初めて見た際は大いに興奮した
「とんでもないドラムが入ってきた」と

インディゴはメンバーチェンジが激しく、メジャーに移動した当時はベース不在
ようやく後鳥で固定できたと思いきや、初期メンバーだったオオタユウスケが脱退するなどなかなかリズム隊を固定できずにいた
それが栄太郎の加入と共に、ようやくピースががっつりとハマった
インディゴは来年で15周年
たくさん転換点はあるだろうけど、栄太郎の加入も大きな転換点だろう

「悲しくなる前に」の絵音の歌唱が止まっても、アンサンブルが止まらないのは高崎で見た際と同じ
けれども「実験前」ではなく、赤緑青の照明が絵音たちを照らし、何が描かれているレーザーも不気味な「不思議なまんま」にシフトしたので、接続先はいつも同じとは限らない模様
予定調和を避けるための処置でもあると思うが、ワンパターンではないとわかったので、毎回どんな紐付けがなされるかはとても楽しみである

えつこが奏でるシンセリフが異国の雰囲気を漂わせる「夜風とハヤブサ」では、

「横アリ踊りませんか?」

とハンドマイクになった絵音が促し、ステージ中央から伸びる花道がないからこそ、横に広いステージを絵音は動き回るが、ラスサビで入るとスキャットも絵音はとても綺麗
一時期ハイトーンボイスで歌うバンドがやたら多く、岡崎体育が曲でネタにしたことがあった
最近はそこまで高音で歌うバンドはそんなに多くない分、歌唱力が求められるようになったが絵音はとても丁寧に歌っている印象がある
凄まじい声量はないけどその分、繊細な歌を届けようということだろうか

すぐにギターを絵音が背負い直して、ティスと共にカッティングしていく「魅せ者」で身体を揺さぶらせた後、「見せかけのラブソング」はギターを弾く場面が序盤がないからこそ、ファルセットを駆使して美しい高音で歌う
この瞬間は見せかけの快楽かもしれない
でも芸術は一瞬で過ぎていくもの
見せかけだったとしても、アーティスティックなものは美しいのだ

そのうえで「チューリップ」に入る前、えつこやささみおが歌う導入は普段と大いに異なっていった
どこを歌っていたのかは把握できてないけど、LEDにチューリップが映るのに合わせて画面に表示された歌詞は赤く染まっていた
つまり「砂に紛れて」で、

「赤くはならないけど」

を強調したのは伏線で、「チューリップ」はその後の物語と言うことだろう
LEDには冒頭で映された女性が再度出てきていたが、

「2つに割れた夜に」

が何を指しているのかは明白

思えば「Helpless」や「藍衆」で絵音は曲と曲を結びつける袁術を施したりしていた
なので、絵音は曲を再解釈させる見せ方がとても上手いと個人的には思う
UNISON SQUARE GARDENの田淵智也がセトリ構築に絶対的な自信を持っているのは有名だけど、絵音のセトリ構成も評価されるべきである

やつれてしまった心をほぐすかのごとく、1音1音がはっきりと聞こえるような後鳥のベースラインをはじめ、アンサンブルが全体的に優しい「蒼糸」で絵音は再びハンドマイクに
LEDを一切使わなかったのは、視点をステージに集中させることで抱擁するかのようなグルーヴを届けるためだと思われるが、リリースされた「心変わり(まさかこの日演奏されないとは…)」に続く、次なるアルバムへの布石である「ラムネ」はこの日が初聞き
この後にリリースされた「盲目だった」も含めた三部作の中で自分はストリングスが効いている「ラムネ」が最もポップに聞こえたのだが、名まで聞いたら音圧が想像の遥か上
広い会場で鳴らされることを前提にしたような、スタジアムサウンドとなっていた(だからこそ、歌詞も死生観が強く出ていたのかもしれない)

なので実際のラムネが持つ清涼感よりも濃厚なドリンクを飲み干したような感じ
あまりのギャップに呆然としたが、久々にやるらしい「忘れて花束」も「こんなに音圧強い曲だっけ?」と思うくらいに轟音化
もともと筋肉質な後鳥や栄太郎のリズムと大きく歪むようになった絵音とティスが鳴らす主旋律が見事に絡まったとも言えるが、「哀愁演劇」のインタビューで、

「気がついたらオルタナっぽくなっていた」

と絵音が話していたように、音圧は今後更に高まるのだろうか
「夜行秘密」がリリースされた時も「こんなに轟音を鳴らすバンドだったけ?」と思ったけど

都会の街並がアニメーション化された映像をバックに、演奏されるのがあまりにも似合いすぎている「夜の恋は」でティスが感傷に浸らせるようなメロディーを奏でていくと、満を持して口を開いた絵音によって、絵音が横アリでワンマンするのは9年ぶり
絵音は口にしていないものの、ゲスの極み乙女でワンマンした時以来とのことだ(ちなみにその頃のindigo la Endは同年の12月に初めて東京国際フォーラムでワンマンを開催。自分が初めてインディゴのワンマンに参加したのは2015年のこと)

「もう1度立てるとは…」

と口にしてしまったのは、その翌年に例の騒動が取り上げられたからだろう

春先のNHKホールワンマンで開催を発表して以降、絵音は相当体調に気を使っていたようで、

「体調を崩したのが韓国でライブする直前くらいで良かった」

と話すほど、健康に半年を過ごせたようだが、どうやら後鳥もかなり安全運転を心掛けていたらしい

後鳥「これ終わったら第三京浜飛ばすよ(笑)」

なんて言い出したので、絵音にツッコミを入れられていたが(笑)

「これまでは野外で「ナツヨノマジック」というイベントをやってましたが、今回は冬にやっているのでその曲を」

と絵音が告げるのは今回のライブタイトルの元ネタにもなっている「冬夜のマジック」であり、天井から現れたミラーボールが回転することで会場に魔法をかけるが、LEDに映る映像もあまりにも明瞭に分岐
右側にはオープニングのように沈んでいる女性が映るのに対し、左側は逆に女性がはしゃいでいる映像が
恐らく女性が魔法にかけられた映像が左側の映像なのだろう
後悔から解放されて、存分に楽しむ
ある意味これもマジックのようなもの
流石に会場でここまではしゃぐ方はいないが内心、心を弾まさせて楽しんでいる方もいそうな気がする
ティスのギターソロも魔法をかけるエフェクトのようにこの日は見えてしまった

そうやって横アリ全域に魔法をかけたあと、話題になっている大谷翔平の結婚式が行われる日とかけたのだろうか、

「僕たちにとっては今日がX day 」

とティスが得意とする美メロが存分に鳴らされる、初期の「X day」は久々なんてレベルじゃない(LiveFansが間違えてなければなんと11年ぶり!!)
その頃はインディゴの存在すら知らないので比較は簡単に出来ないけど、ソリッドなギターロックに成長したのは明らか
突然過ぎて主役を奪っていった感じ
これで再録して欲しいレベル

絵音が客席を煽りに煽って、ティスが横アリ全域に虹をかけるようなメロディーを鳴らす「夜明けの街でサヨナラを」は、最初のサビでティスと後鳥が大きく前に飛び出すが、同時にステージにカメラも突入
LEDによりリアルな絵音たちが映し出される演出はSUPER BEAVERなどのライブでも見たことがあるが、カメラにアピールするような仕草はなかなか見られるものじゃない
8年前は例の騒動で特に秋頃のライブは大体厳戒態勢
会場に入るのも一苦労だったけど、タイムマシンがあるなら「絵音は未来でまた横アリでワンマンするよ」と伝えて安心させたい
横アリが完売したのは、絵音がやって来た音楽は間違えてなかったと示す証拠

えつこが作り出したであろうノイズを呼び水に突入する「実験前」は、先週の高崎よりステージまでの距離は遠いので細かい仕草は見えない
だが音圧は先週以上より
音楽性は何度も変わっているけど本質はロック
それも近年はオルタナよりなんだから、放たれるのも爆音

夏頃、フジロックに出演した際のインディゴのライブがバズっていた
その際、「インディゴってライブだとこんな感じなの…?」と驚きの声もあったが、自分は静観していた
インディゴがロックバンドと昔から知っているし、これをきっかけにインディゴが抱かれているパブリックイメージが崩されたなら感無量だったから

「夜に魔法をかけられて」の帯には、

「夜に魔法を掛けられて僕は無敵になったんだ」

というキャッチコピーがある
かなり自信のあるキャッチコピーだが、今のインディゴは本当にその通りだろう
厳密には夜というより音楽だけど、音楽が無敵の力を与えてくれている
そんなふうにも

その直後、

「やっぱりサビは2回くらいがちょうどいいよね。」

と急に言い出す絵音

一瞬「え?」となったが、そのままMCを続け、なんとクリープハイプの「ABCDC」のカバーを行うサプライズ

RISING SUNでリハーサルとして演奏した話は聞いていたが、

開演前
近くにいた男性A「「ABCDC」やらないかな?」
近くにいた男性B「流石にワンマンではやらないでしょ。「愛の言葉」もFC限定しかやってないし」

というやり取りを聞いていたので、正直なところ、クリープハイプのカバー
は1月のツーマンまでお預けと思ったからなお驚いた

インディゴにこのカバー、ともにボーカルがハイトーンでギターロック
クリープハイプと共通項が多いので、あまりにも合いすぎる

絵音「いい曲だからやらせてもらいました。クリープハイプとのツーマンでもやります」

とやはり、来月のツーマンでもやることを予告し、代表曲「夏夜のマジック」で再度現れたミラーボールや照明によって、よりファンタジックな空間へと変えられる横浜アリーナ

思えばこの「夏夜のマジック」が転機だった
元々「悲しくなる前に」のカップリングだったのがリリースしてから数年経過して突然注目を集め、インディゴの負のイメージを浄化
インディゴが躍進するきっかけを作ったのだ

「夏夜のマジック」が無ければ、横アリで後鳥のベースがフューチャーされることも、ティスの繊細なギターソロが奏でられることも無かった
最もマジックを掛けられているのは絵音たちかもしれない
そう思いながら聞き入っていると、終わり際に絵音はステージから階段で降りてセンター席の前の方を一周
絵音がステージに戻るまで、栄太郎はキメを叩き続ける羽目になってしまった

ティス「流石に無理がある(笑)」

と話したのもは当たり前だし、まさか絵音が客席に降りてくるとは…

なおティスはファンを公言しているYUKIのツアーで横アリを訪れたことがあるようだが、後鳥は無し
かと思いきや、栄太郎に一緒に横アリでSpitzを見たことを指摘
2017か、2019のツアーか?

次の曲、20曲目でラストになることを告げるも、

「感動的MCしませんよ(笑)。15周年の前だし(笑)。」

といつものように長々と話すことはなし

代わりに、

「でもまた横アリでワンマンしたいと思います。今日はありがとうございました。」

と告げて、最後は夢の世界へ浸っていくかのような轟音に染みる「スウェル」
画面にこの日のライブに携わった方々の名前が出てくるのは武道館と同じ
本編の終わりを匂わせるものだったが、

「私、旅の途中で抜けるわ あなた、ちょっと覚悟してよね」

と共にエンドロールが終わると画面は四分割

まだここは到達点ではない
余韻に浸っている場合ではないと言わんばかりに

そうやって次なる動きに期待させるのように本編が終わったあと、アンコールで戻ってくるが、グッズが多すぎてティスによる物販紹介は省略(笑)
しかもグッズを紹介するために用いたLEDはあまりに早く、絵音と噛み合ってないようにも
ここらへんは準備を入念にするべきだったかとしれない

なおユニゾンとのツーマンでライトハンドが多かった事には、

「つけてくれる人が多いと嬉しい」

と喜んでいたが、

「俺たちSixTONESの後だぜ?どれくらいの人が残ってくれるんだろう(笑)。でもその次ずとまよだし、ちょうどいいかも(笑)」

とCDJのタイムテーブルは不安になりながら、冷静に客観視していた

そのうえで「ダビングシーン」は再び戦場に赴くようにも見えるけど、メジャーで最初にリリースした「あの街レコード」のリード曲がこの「ダビングシーン」だった
もう1度紐を締め直す
原点に立ち返るかのような選曲である

逆に最新曲「盲目だった」は、前半こそ王道のJ-POPを鳴らしているものの、後半になると一気に爆発してシューゲイザーへ
中でも

「僕があなたの光でも
あなたは僕の光でもない」

はあまりに強烈かつ、米津玄師の「Lemon」の正反対

ここまで聞き手を突き放すのも珍しいけど、裏を返せばそれだけ絵音がファンを信頼しているとも取れる
ここまで本心を明かせるようになったのだから
それに絵音は、

「わかったふりしたくないよ」

ととも歌っている

それはティスたちとの関係もそうだろう
程よい関係をキープする
これも絵音なりの人生観

「来年はアニバーサリーイヤーなので、15年間出してきた曲をたくさんやろうと思います。フェスによってセトリも違うかも。今までやったことない曲もやろうと思っています。最近聞き始めた方は頑張ってください(笑)」

とアニバーサリーイヤーの展望を語る絵音
これまでやったことない曲というと、FC会員限定でリリースされたシングルの「」だろうか
一応インディゴはツアーでアルバム収録曲はほとんどやっている
そうなるとかなり昔の曲も引っ張り出すのだろうか

「最後は武道館で「名前は片想い」を初めてやったように新曲で終わりたいと思います。今日はありがとうございました。」

と話し、最後に演奏されたのはタイトルも明かされてない新曲

ギターロック寄りではあるけど、

「想像以上の夜を超えていけ」

なんてフレーズもあったし、相当重要な曲になるのではないだろうか
次への伏線もバラまいてライブは終了した

記念撮影も行ったあと、LEDにはワンマン名物、絵音からのボイスメッセージが

この日はライブの感想を声で求めるといった発生可能な状況を活かしたやり取りもあったが、

・「PULSATE」で潜ったけど、気がついたら陸に上がっていた
・「MOLT」を次の作品に入れること

を明かし、先週の高崎公演の直前に完パケしたアルバムが「MOLTING AND DANCING」と判明
1/29にリリースし、春にはワンマンツアー「藍のすべて」を開催することを明らかにした

ベストアルバムは無いと思っていた
なにせ10周年の際、

「ベストアルバムはインディゴらしくない」

断念したくらいだし

その分、1年通していろんな曲をやるとのことで久々な曲にも期待できそうだが、実はこの日明かされたのは第2弾まで
第3弾以降は何が企画されているのだろう

過去最大キャパのワンマンだと、感動的なMCを話してこちらを泣かせに来ることも、主役であるミュージシャンが感極まってしまうこともある
でもインディゴの横アリは絵音自ら感動的なMCはしないと話したように、そのような話は無し
合唱で一体感になることは合唱する曲がないので起こるわけもなく、武道館のようなストーリー演出もない
グルーヴで見せたり爆音アンサンブルを放ったりと普段通りのindigo la Endである
エゴを出すとするならば、ガーデンシアター以降だろうか

渦中の中で開催されたindigo la Endとゲスの極み乙女のツーマンは今でも覚えている
あんなにも中と外で雰囲気が異なる公演はあれ以降経験してないし、むしろ経験したくないもの
あの騒動を巡ってメディアは過激になりすぎて、絵音のメンタルはとてつもなく追い込まれた
マスコミによって絵音はこの世から消えてしまう寸前だったことを絶対に忘れてはならない

だからインディゴが横アリでワンマン、それもソールドアウトさせるなんて魔法にかけられた気分
絵音も「またこの景色を見れるなんて…」と話したように、なんてドラマチックなノンフィクションなのだろう

こちらが絵音の光になれないのは分かっているが、可能な限り足を運ぶのは
想像以上の夜をやることを今後も信じているからだ
好きにならなければよかったじゃない
好きになってよかった


セトリ
瞳のアドリブ
想いきり
砂に紛れて
名前は片想い
悲しくなる前に
不思議なまんま
夜風とハヤブサ
魅せ者
見せかけのラブソング
チューリップ
蒼糸
ラムネ
忘れて花束
夜の恋は
冬夜のマジック
X day
夜明けの街でサヨナラを
実験前
ABCDC
夏夜のマジック
スウェル
(Encore)
ダビングシーン
盲目だった

新曲