a flood of circleといえば、自分のフォロワーさんである友人が熱烈なファンであり、年間ベストアルバム(2月3月くらいに時間取れそうなので、その時までしばしお待ちを)に尋常ではないくらい、選出しているバンド
自分も何枚かアルバムは聞いていたとは言え、これまで全くライブには参加してなかったのたが、今回フラッドが定期的に開催している「A FLOOD OF CIRCUS」にて「シャンプーソング」を提供してもらった縁もあるのか、まさかのLiSAが出演
LiSAがきっかけとは言え、遂にフラッドのライブに参加することに

会場となる恵比寿ザ・ガーデンホールは、名前の通りガーデンプレイスの周辺にあるライブ会場
しかしいざ会場に入ってみると、ドリンクコインはカゴに入れてソフトドリンクを持っていくようなシステムだし、トイレの位置が分かりにくかったり、挙げ句の果てにフロアはさくらレイクタウンホールのようにまるで体育館
しかもこれでスタンディングだから違和感を抱かずにいられない

・LiSA
というわけでこの日の最たる目的であるLiSA
ホールでもアリーナでもライブは見ているものの、ライブハウスでLiSAは経験したことがない

このイベントのBGMであるサーカス音楽が流れる中、

Gt.:いくちゃん
Gt.:PABLO
Ba.︰ゆーこー
Key.︰あっきー
Dr.︰ゆーやん
Cho. & Per.︰Nona

からなるお馴染みのバンドメンバーがステージに
Nonaはsumikaのサポートメンバーでもあるはずだが、こちらのライブを優先した模様(どうやらsumikaサイドには、おかのやともかがサポートに入った模様)

そのうえで戦闘モードに入ってるような衣装を身に纏ったLiSAがステージに現れるが、あっきーが先に鍵盤で匂わせのメロディを奏でていたように冒頭は久々な気がする「best day, best way」
ツアーも終わったし、武道館2daysまで時間が空くのでセットリストも刷新されたようだが、合唱はもちろんのこと、合いの手も凄まじい

去年FIVE NEW OLD目的でLEGO BIG MORLのイベントに参加したことがある
その時は座席指定公演だったのも功を奏し、そんなにアウェイな気はしなかったが、LiSAがこういう対バンイベントに招かれるのは稀(記憶が正しければUNISON SQUARE GARDENのFUN TIME HOLIDAYくらい?)
客層の半分近くがフラッドのファンだから、「アウェイになるんじゃあ…?」と危惧していたが、そんなの杞憂に終わるくらいの大合唱
紅白に出演し、シーンにおいても今やLiSAはロックヒロインの立ち位置を確立している
むしろフラッドファンは、「あのLiSAをライブハウスで見れるの!?」といった関心の方が強かったかもしれない

そこにあっきーが奏でるイントロの鍵盤で場内がどよめく「Rising Hope」も「LANDER」のリリースツアーではやってないし、なんなら一昨年の武道館でもやっていない
これらの曲は4月の武道館2daysに回されたんだろうけど、そこに先駆けて聞けるのはなんだか得した気分だし、いくちゃんのギターソロはいつ聞いてもエモーショナル

しかし決定的には違うのは、LiSAのライブではほぼ見かける事がないであろうダイバーが続出していること
フラッドのライブでダイバーが多いのは存じ上げていたけど、以前「UVERworldの曲はどう考えてもダイバーが出る」と書いていた以上に、LiSAの曲は大半がラウドやパンクである
なのでライブハウスやオールスタンディングのライブに出演したら、そりゃあこうなる
そもそもLiSAのツアーをライブハウスでやったらFC以外無理ゲーと化すのだが

いくちゃんが前に出てイントロを鳴らす「ROCK-mode」はコロナ禍前、頻繁に出演していた音楽フェスでもお馴染み
故に

「たりら!たりら!」

の合唱も手拍子も難なくこなされる
かつてはフェス出演時、

「なんでアニソンアーティストをフェスに出すんだ」

なんて言われたこともあるが、アニメシーンはもちろん、ロックシーンにも居場所はある

「さあ次は何の曲」

よろしく、どんな曲が演奏されるのかおおいに期待されているから

曲間、LiSAを呼ぶ声はあまりに大きく、

「これは私のワンマンですか?(笑)」

なんてとぼけるLiSA

LiSAだけでなくPABLOやあっきー、Nonaなども呼ばれており、本当にワンマンの会場に来たような雰囲気
「これフラッドの主催イベントだよな?」と目を疑いかけてしまうが、

「フラッドは「I'm FREE」がリリースされた時から聞いていて、ずっとフラッドを追いかけてました。皆さんと同じところから見てましたし。」

とLiSAはフラッド愛を熱弁

LiSAはフラッドの大ファンだった
だからこの奇跡のような組み合わせが実現したんだろうし、

「あれから11年。フラッドと同じステージに立ててるぞ!!」

と叫ぶLiSAは心底嬉しそうだった
LiSAはアヴリル・ラヴィーンをリスペクトし、GREEN DAYをオマージュした曲も、TOTALFATの大ファンを熱弁している
だからフラッドに行き着くのも不思議ではないけど、この時のLiSAはロックヒロインというより、ただのキッズ
憧れのロックスターと共演出来ている事に興奮状態の

「私のライブでオールスタンディングライブは珍しいです。先輩に迷惑かけるなよ!!」

と客席に注意喚起しながらも、

「愛と思いやりを守って、楽しんじゃおう。ピース!!」

といつものお約束を決め、

「ヒーローに抗います!!」

と宣言したのは、だいぶご無沙汰しゆーこーとゆーやんによる強固なリズムで仕上げられた「ANTIHERO(「Launcher」収録)」だが、LiSA目的で参加したであろうLiSAっ子くらいしか知らないであろう「ANTIHERO」でも合いの手を普通に大合唱
フラッドファンもLiSAを相当予習してきたということか

以前「ANTIHERO」を聞いたのはカルッツかわさき(当時は川崎市スポーツ・文化総合センター)
その際、LiSAはギターを背負っていたが背負わず、変わりにギターを奏でたのはまさかの「リスキー」
「Empty MERMAiD」のカップリングとして収録され、幕張メッセワンマン以降は全く演奏されてなかったレア曲
それでも、

「リスキー!リスキー!!」

の大合唱が響く場内

「ひょっとしたらフラッドのファンは、LiSAのワンマンも普通に参加しているのでは?」
そうとしか思えないような反応の良さである

ギターを下ろし、ハンドマイクに戻ったLiSAが不穏な雰囲気を醸し出す「GL」では、女王蜂のアヴちゃんの声を同期させつつ、ゆーこーの不穏なベースラインと共に踊らせるが、かつて「Psychedelic Drive」でも使用していた派手な扇子を持ち出すと、客席の前の方からも派手な扇子が
ただでさえ、前方エリアが激しいことになっているのにどこから用意した

普段のLiSAのライブのように、ペンライトは全く見られず、むしろ見かけるのはダイバーの嵐
ある意味この日のLiSAのライブは異様な景色になっている訳だが、「炎」はあっきーが静かに鍵盤を奏で、LiSAの歌声にNonaがコーラスを重ねるホールツアーと同じアレンジ
イベントでもこの始まりということは、今後もこのアレンジが活用される可能性が高いということだろうか

「手を伸ばし抱き止めた激しい光の束
輝いて消えてった 未来のために
託された幸せと 約束を超えて行く
振り返らずに進むから
前だけ向いて叫ぶから
心に炎を灯して
遠い未来まで……」

とメッセージ性が強い曲だし、このアレンジはおおいにあり

「未だに「I'M FREE」をずっと聞き続けていて、ずっとフラッドのライブを皆さんの側で見てました。テツさんの加入が決まったO-EASTのライブ(いつかのA FLOOD OF CIRCUS)なんかも。」

とLiSAのフラッド愛は止まらないが、話していると、a flood of circleの佐々木が袖に出現
LiSAは興奮のあまり、喋られなくなってしまったが、

「佐々木さんは色んな人を巻き込んで連れて行ってくれる方で、男でも女でも佐々木さんに生まれ変わりたい!!」

ととてつもない佐々木へのリスペクトを証明
UNISON SQUARE GARDENの田淵智也をLiSAが「パイセン」と呼んでいるのは有名だけど、フラッドの佐々木に関しては、「ロックスター」と尊敬の念を抱いているのだろう

そうして楽曲提供してくれたフラッドへの感謝も込めて、「シャンプーソング」を行おうとするも、LiSAは緊張のあまり、コードを忘れてしまった(笑)
そのため慌ててPABLOやゆーこーにコードを聞いていたが、もろにフラッドな曲だから、ダイバーも凄まじいことに(笑)
ちなみに昨年参加したガーデンシアター公演では曲名にちなんでだろうか、浴槽を連想させる映像が流れていた
折角なのでフラッドファンの方々にも、その映像を見ていただきたかった所存

ワンマンだけでなく、フェスでもお馴染み「Say my nameの片想い」はワンマンではないので、振付をマスターしている方は周囲にほとんどいなかった
けれども、ショルダーキーになったことでステージ前方に出てきたあっきーはフジファブリックの山内総一郎が背面ギターソロをするように、鍵盤を背面弾き
こんなプレイ、鍵盤ではなかなか見かけないので、度肝を抜かれた方も多かっただろう
例のごとく、「ultra soul」みたいなことをやっていた気もするけど(笑)

「このあと出てくるヒーローに向けて!!」

と、「僕のヒーローアカデミア」タイアップだったとはいえ、そう多く演奏されることの無い「だってあたしのヒーロー。」でフラッドにエールを送りつつ、リフトの壁まで出現させてしまうと、最後はかつて定番だった「Catch the Moment」の立ち位置を引き継ぐ存在になった「紅蓮華」
ワンマンのようにモニターに歌詞が出なくても色んな人が歌い、そしてダイブする…
ゆーこーのバッキバキなベースやゆーやんのパワプロな一打と共に、壮観な景色をラストに作り上げた

至る所でダイバー続出 
こんなLiSAのライブは滅多に見ることが出来ないし、見れるならSiM主催のDEAD POP FESTiVALくらいだろう
それくらい今回のLiSAのライブを目撃できた方は幸運
次、いつこんな景色が見れるか分からないから

その一方LiSAは、

「私はあまり対バンに呼ばれない」

と途中で本音を吐露していた

アニソンフェスにも出れるし、ロックフェスにも出演できる
そうした稀有な存在だけど、サイリウムで埋め尽くされたワンマンの景色は簡単に馴染めないし、その景色がひょっとしたら対バンに呼ばれない原因になってしまっているかもしれない

でも同じような存在なFLOWは積極的にツーマンツアーをやって、KEYTALKやおいしくるメロンパンどころか、今回のツーマンではサバプロに四星球といったライブバンドもラインナップされている

同様にfhánaもサポートに前田がいるとはいえandropとツーマンしたり、春にはクレナズムとのツーマンを控えている
呼ばれないならば、呼びに行くのもありだろう
あるいは主催フェス
LiSAが呼びかければ、協力してくれる方は絶対いる

それでもやっぱりLiSAを呼んでくれるアーティストは増えて欲しい
そう思わずにはいられない
頼むからfhánaやFLOW、打首獄門同好会辺りはLiSAを呼んでください

セトリ
best day, best way
Rising Hope
ROCK-mode
ANTIHERO
リスキー
GL
シャンプーソング
Say my nameの片想い
だってあたしのヒーロー。
紅蓮華

・a flood of circle
前述の通り、自分にはフラッドを愛してやまない熱狂的なフラッドファンのフォロワーさん兼友人(例のあの方です)がいる
なのでフラッドの作品は何枚か聞いてはいるが、ライブは見たことがなく、今回LiSAがゲストで出演したら見なかった可能性すらある
つまりフラッドがLiSAを導いたなら、LiSAがフラッドのライブへ自分を導いてくれたようなもの

転換の時間で既に凄い爆音がなっており、「これが本番でなるのか…」と戦々恐々しつつ、ゆっくり暗転した上でSEがなると先にアオキテツ(Gt.)、HISAYO(Ba.)、渡邊(Dr.)と佐々木以外の3人が先に現れ、最後にロックヒーローこと佐々木亮介(Vo. & Gt.)がステージへ

「おはようございます、a flood of circleです」

と佐々木が告げるが、先週行われた時速36kmとのツーマンはほぼ定番曲をやらないセトリになっていたらしい
なので初見殺しを警戒していたのだが、HISAYOがゴリッゴリのベースを鳴らす「I'M FREE」はとう見てもLiSAに配慮したもの
LiSAが先程、出会いのきっかけであり、今なお聞き続けているらしいアルバムのタイトルトラックを持ってきたのはLiSAへのお礼そのもの
そこまで詳しくない自分でもそれはすぐ分かった

しかも佐々木が気合いを入れるのように叫ぶ「Dancing Zombiez」と続くあたり、初見にも配慮したセトリ
友人も話していたが、LiSA目的で参加ている方はおそらくフラッドのライブをほとんど見たことが無い
ならば「この機会にこちらサイドにも引き込む」
そうした魂胆だろう
かつてSaucy Dogのメンバーでもあったアオキテツは、以前TVで見たときと比べるとクールになった印象だが、時にギターを大きく掲げたりと大胆なパフォーマンス
ここで自分の心は既に鷲掴みされていた

自分が最も敬愛するバンド、ストレイテナーのホリエアツシがプロデュースした「ゴールド・ディガーズ」は映画のBGM(イメージとしては「踊る大捜査線」に登場する室井のテーマ)のように、大胆に展開をつけつつ、

「死ぬまでやった人を俺は知ってる」

には、この日まさにお別れ会が行われていたチバユウスケをはじめとする、この世を旅立った偉大なミュージシャンを連想するが、

「早いし遅いが言うよ 言うだけタダさ 言ってやんよ
武道館 取んだ3年後 赤でも恥でもやんぞ
やりたいことやる人生 駄目だってんなら 埋めてくれよ
当たるまで 掘れ ゴールド・ディガーズ」

というアチチュード

これだけカッコいいのに、なんでもっと評価されないか不思議でならないし、これまで武道館が出来なかったのが不思議
3年後というと、2026年頃
やるならソールドアウトしなければおかしい
こんなにもカッコいいロックンロールをしているんだから

転換中にテストで使用されていた打ち込みのビートを渡邊が刻む「如何様師のバラード」は、佐々木がハンドマイクに持ち替え、

「パッパラパーララララ
パッパラパーララララ
パッパラパーララララ
お金ください」

の強烈フレーズを耳に染み込ませるが、

「LiSAちゃんも昔もそっちにいたんでしょ?だかは俺もそっちにいく!」

と宣言するやいなや、佐々木は客席に突入
しかもガーデンホールの後方まで普通に歩いていき、自分の近くにまで来て、付近にいた年配の方には丁重に挨拶されていた
パンクの影響を受けているアーティストはよく客席に入ったりするが、こんなに悠々と歩いていくボーカリストは初めて
演奏後、客席は大いにざわついていた

ステージに戻った佐々木はマイクを通さずに、LiSAのライブを去年見たことを伝えるが、ギターを急にアコギに持ち替えて「オーロラソング」をやったのはLiSAが「好きな曲」と話したからだろうか
元々セトリに入っていた可能性もあるけど、奏でた音色はオーロラを確かに呼び寄せていた

そのまま「月面のプール」と「I'M FREE」の収録曲を続けたのはLiSAが「今なお聞き続けている」と公言したからか
はたまた、LiSAが愛している「I'M FREE」の世界を体験させたいからだろうか
先程まで爆音だったからか、アコギを中心にした繊細な音色が美しく響いていたが、カントリーとロックンロールを混ぜた「New Tribe」はもう飛び跳ねずにはいられない
コアなセトリになると予想していたところに、自分がフラッドを聞くようになった「ベストライド」以降の曲が飛び込んできたから

その頃はまだサブスクで熱心に音楽は聞いてなかったと思うし、音楽を聞くのはどっちかと言えばウォークマン中心
TSUTAYAで気になる新譜があれば、レンタルして取り込むのを繰り返していた頃
贔屓にしていたTSUTAYAにたまたま「ベストライド」が置かれたから、聞くことは出来たものの、自分の周囲にレンタル出来るTSUTAYAはほぼ絶滅危惧種になりつつある
その頃にフラッドの作品を手にとってなければ、跳ねまくるようなことは無かっただろう
今思えば、その時にフラッドの作品に触れたのは運命かもしれない
レンタル出来なければ、我を失うくらい跳ねる事は無かったと思う

しかしここら辺で佐々木は音作りに苦しんでいた
なかなか思うような音が構築できない
特に言及はしてなかったが、エフェクターに何かトラブルでも起こったのだろう(曲間に5分以上は要していた)

結局途中で区切りをつけて、なんとか自分を納得させていたが、LiSAと初めて出会った頃のことや、アオキテツの正式加入が発表されたO-EASTのライブにもLiSAが参加していたことを懐かしそうに話したあと、

「LiSAちゃんに数年前に「曲作って」って頼まれたんです。それで曲提供したんです」

と「シャンプーソング」が出来るまでの経緯を話すが、

「俺がLiSAちゃんなら(出演を)断りますよ(笑)。」

と滅相もないことを言い出す佐々木(笑)
「それは流石に天邪鬼すぎないか?」なんて思ったりもしたが、

「けど、でも出てくれた。今日は良い夜だ」

とLiSAが出演してくれたこの夜が素晴らしい夜だと評し、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文がプロデュースした新曲の「Candle Song」へ
先週、このイベントに参加された方のレポを元に予習している際、どうしてもサブスクに出てこなかった曲があったがそれがこれ
関ジャニ∞に提供した「生きてる僕ら」もそうだったけど、ゴッチが関わった曲はとても分かりやすいし、「これは届かないと駄目だろう」とも思った
去年はホリエ、今年はゴッチと大物のプロデュースが相次いでいるが、なんか細美武士が編曲に関わりそうな予感もしてきた
それだけフラッドが評価されるべきと考えられているのだろう

アオキテツの鳴らすギターがあまりに素晴しくエモーショナルな「Boy」を終え、

「俺とあんたの明日に捧ぐ!!」

と佐々木が決め台詞を叫ぶのはもちろん「シーガル」
しかしこの「シーガル」、先週はなんと演奏されなかったらしい
「あれはなんだったんだ」と言わんばかり、この日は演奏されたが、MONGOL800で例えるなら「小さな恋のうた」をやってないに等しい
LiSA目的で参加した方が多いだけに、切り札をやらない選択はない

そのうえで「月夜の道を俺が行く」、冒頭はマイクを通さずに客席後方まで届ける圧倒的な歌唱力を見せるが、あまりにも自分の身をさらけ出すフレーズの数々
それをこうも自信を持って歌うのはすごいし、

「どうせ死ぬんだ怖いもんねえとかさ
死んでたまるか」

で見せる強い意思と

「俺の夢を叶えるやつは俺しかいない
俺は行く 月夜の道を」

と示す誰にも当てはまる事実
こうしたフレーズを歌えるのがカリスマ
本物のロックンローラー

そして本編ラストは今が最高と言わんばかり、渡邊がスピーディーなビートを刻む中、HISAYOが笑顔も見せていた「ベストライド」
自分の世界は間違い無く塗り替えられた

アンコールで戻ってくると、弾き語りのようなイントロから「伝説の夜を君と」を鳴らす
ライブハウスで収まるにはもったいない壮大なスケール
しかもこれは、

「伝説の夜を 今夜LiSAと」

と変化すると、LiSAが袖から登場しフラッドの演奏の元で「シャンプーソング」を行う、誰もが予想していたコラボがここに実現
しかも佐々木も原曲キーで歌えているのが驚きだし、「これライブ音源にして配信しない?」と提案したいくらいだが、急にLiSAが

「今日はみんな私に感謝するべき(笑)」

と女王のように話し出すと、

「今日のフラッドのライブが良いのと佐々木さんがイケメンなのは、私のおかげ」

とこの日のライブが「ベストライド」なのは自身のおかげだと強調するLiSA(笑)
その強情ぶりには笑うしかなかったが、

佐々木「もう1回聞きたくなった(笑)」

とまさかの「シャンプーソング」2回目(笑)
ハルカミライの「ファイト!」やSIX LOUNGEの「ピアシング」のように、ショートチューンでも無いのに
こんなコラボ曲2連発、そう簡単に実現しないだろう
このライブが伝説の夜となった瞬間だった

そしてラストは、ロックンロールで転がり続けるしかないと言わんばかりに信念を宿らせた「GO」
来月参加予定のUNISON SQUARE GARDENとのツーマンも楽しみになった

ライブを終えた後、「なんで売れないの?」と自分は真っ先に思った
こんなに轟音でかっこよくキャッチーなのに
売れる要素しかない
そりゃあ、自分の友人兼フォロワーさんが惚れるわけである

内心、かつて無いほどのアウェイを覚悟していたけど、足を運んで本当に良かった
あまりに痛烈なフラッドとの初邂逅にして、伝説の夜の目撃者となった

セトリ
I'M FREE
Dancing Zombiez
ゴールド・ディガーズ
如何様師のバラード
オーロラソング
月面のプール
New Tribe
Candle Song
Boy
シーガル
月夜の道を俺が行く
ベストライド
(encore)
伝説の夜を君と
シャンプーソング
シャンプーソング
GO


※前回自分が見たLiSAのワンマンのレポ↓