UVERworld、横浜アリーナ2日目
前日の公演は彰が出演見送りする非常事態の中での公演となったが、TAKUYA∞生誕祭となる2日目
彰は公演に参加できるのだろうか

この日はFC会員にも関わらず最速先行に漏れてしまったため、馴染み深いスタンド席からの鑑賞
コロナ禍前は普通に一般先行でも席はそこまで悪くなかったのに、去年から急に取れなくなったがためにFCに入会したが、FC会員なのに先行に漏れるとは…(来年のライブハウスツアーが普通に取れたのが今尚謎のまま)

この日も定刻1分前になると一斉に場内は立ち上がり、手拍子でカウントダウンした後場内はゆっくり暗転して「NEVER ENDING WORLD」がSEとして流れるもスクリーンに流れる映像は前日と大きく異なるものに
これは公演ごとに流す映像を変えているということだろうか

オープニング映像が終わると幕が剥がされるが、幕が剥がれると場内から大歓声が
なぜから前日は出演を見送った彰(Gt.)がステージに居たからである
前日の公演は出演を見送ったために、この日出演できるか注目されていたが準備運動のようなギターソロを終えたところで臨戦態勢へ

そうしたウォーミングアップを終えたところで真太郎(Dr.)がドラムセットにスタンバイしている状態で登場し、TAKUYA∞(Vo.)達もステージ下から飛び出すように登場し、

「初っ端からクライマックス」

と告げたTAKUYA∞が口笛を吹く「7th Trigger」は5人から6人に戻ったUVERによる反撃の狼煙
横アリの天井付近にありながらも使用しているアーティストの方が少ないモニターを活用しているのはどこからライブを楽しめるようにするためのUVERなりの配慮だろうけど、音圧が元に戻った以上に彰がいるという安心感がとても強い
前日のライブを終えたあと、信人達は声を揃えて「やっぱり彰がいないと」と話していた
彰はUVERworldのリーダでもある
爆音以上に彰が帰ってきた喜びが大きい

UVERworldの生誕祭は誕生日を迎えたものが決めていいルールがあるためこの日のセトリはTAKUYA∞が考案したもの

TAKUYA∞「これが6人のPRIDE!!」

と宣言した「CORE PRIDE」は序盤から投下され真太郎がイントロで刻むタイトなドラミングも、挨拶代わりに誠果(Sax.)が鳴らすサックスも彰の復帰を音で祝福しているかのようだが、

「俺たちのギターヒーロー、彰!!」

とTAKUYA∞が叫んだ場面はこれまで聞いてきた「CORE PRIDE」の中でも特にエモかった
「心配してない」と言いつつ、やっぱりTAKUYA∞は嬉しかったはず
小学校から一緒に時間を過ごしている仲間だから

真太郎が挨拶代わりのMCで25%ルールを説明する前にTAKUYA∞が多少は声出しが許可されていることを説明し、「ナノ・セカンド」で会場中から響き渡る「オイ!オイ!」の発声もライブハウスとアリーナでは大違い
ライブが着々と元に戻っていることを感じさせつつ、真太郎のパワフルなビートがこちらを高揚させてくる

早い段階で声出し許可の説明が行われたとはいえ、前日のレポでも書いたように発声が解禁されてから初めてUVERのワンマンを運んだ人には「発声出来るのは嬉しいけど…」状態
なので前日と同じく誠果による「零 HERE 〜SE〜」を挟まずに始まった「IMPACT」ではそこまで発声は聞こえなかった
やっぱり急に声出しが許可されても戸惑いを隠しきれないのだろう
自分がMAN WITH A MISSIONの有明アリーナ初日でジャン・ケン・ジョニーから声出し許可の説明をされてもなかなか発声しなかったし

「人生で重要なのは誰と共に時間を過ごせるか。「収入と幸せは比例しない。」」

と耳にタコができるほど、毎回TAKUYA∞が行う前説は「AFTER LIFE」を導き、克哉(Gt.)のリフが流れ星のように降り注ぐ
ステージはほぼ全体に散りばめられた装飾が輝くことによりちょっとした宇宙空間を導くが、誠果が最初の方でスマホライトを煽ったことで横アリはますます宇宙空間へ
自分はスマホライトがあまり好きではなく、アンコールで何でもかんでもスマホライトを振り回す風潮もそんな好きじゃないが、こういう美しい景色を呼び込むスマホライトは好き
きちんと意味のあるスマホライトだから

「昨日彰が10分前に出演できないと聞いても俺は絶望しなかった。明日のライブがロマンチックになると思ったから。この2年、バンドが悪者にされて音楽がなくても良いもの扱いされようとこの景色が戻ってくることを信じていたから絶望なんてしてなかった。」

と彰がいない昨日の非常事態、マスコミなど様々な方面から音楽が攻撃の的とされても絶望しなかった話すTAKUYA∞のタフさには「どうしたらそんな屈強な精神が身につくんだ」と指南書を出版して欲しいレベルだが、

TAKUYA∞「どこのどいつが!なんと言おうと!!俺たちは絶望しない!!」

と決め台詞のように叫ぶ「在るべき形」は、早くも特攻が炸裂
まさしく序盤からクライマックスとなり、演奏後には

「6人のUVERworld最高!!」

なんてTAKUYA∞は口に出したが、彰がギターソロを弾いたあとには信人がウッドベースを弾いたり、かと思えば誠果はサックスソロを決めたりと他のミュージシャンも何倍も序盤でカロリーを消費している気がする(プログレやジャズテイストが強い曲というのもあるが)

TAKUYA∞がステージが去ったところで真太郎が挨拶代わりのMCを行い、前日は彰が不在で克哉が大変だったこと(克哉は否定するが)、彰が復帰できたことを真太郎は喜ぶが、25%ルールについて、

「25%とは我慢汁です笑」

と例にもよらずこの日も下ネタを始めたと思いきや、

TAKUYA∞「もう少し具体的には?」
真太郎「入った瞬間」
TAKUYA∞「入った瞬間出ちゃう人もいるのでは?」

と戻ってきたTAKUYA∞も下ネタに便乗を始め、

真太郎「信人くんが説明してくれるはずです!!」

と信人は巻き込まれ、ステージ中央に寝転がる形で25%を説明する事態に(笑)
信人は真太郎に中指を立てるほど怒っていたが、

TAKUYA∞「俺もこの状況でやりにくいわ(笑)」

とここまで酷くなるとは思っておらず、同期を中心とした前半から後半、バンド演奏主体にシフトチェンジする「AVALANCHE」で無理やり雰囲気を変えることに(笑)
色んな意味で夜明けが訪れた瞬間に

信人の重心低いベースが横アリに響く中でサビでは彰が思いきりギターを弾く「Making it Drive」、何気に横アリでは初めて演奏された「One Last Live」と前日とは対照的に近年の曲が演奏されるのはTAKUYA∞生誕祭ならでは
レア曲満載だった2015年のアニバーサリーツアーもTAKUYA∞生誕祭だけでは、最新曲だらけで明らかにモードが異なった
最新の曲を中心に聞いて欲しいんだろうけど、

「俺たちにしか出せない空気を見たくて来たんだよな?」

とアイリッシュとヒップホップをミクスチャーさせた「Enough-1」はかなり久々に聞く
初めて出演したロッキンでもやった曲だし、色々と思い入れが深い

「そのくせ腐った政治に やけに鈍感だ」

と現代社会に釘を刺す部分もそうだし、

「報道番組の放送されないような本当の部分の事 本気に触れたくて 俺達のことを聴くんだろ?」

と包み隠さず、現実を目の当たりにさせながら背中を押すUVERがとても強いから

一方、

「2年間封印された曲」

とTAKUYA∞が話した「WE ARE GO」はコロナ禍になってからも度々やっていたので決して久々ではない
信人達がドラムを叩きまくって、真太郎がサビで力一杯ドラムを叩く姿も、炎が湧き上がる瞬間も見てきたから
けど合唱できるのは本当に久々
コロナ禍に入ってからは彰たちがコーラスしていたこともあっただろうか
生身の声をぶつけ合って、大きな声が形成されるのは今では1つの立体アートだと思う

「UVERworldは誰かが誕生日だった場合、その人がセトリを決めていいことになっているんだけど、俺は祝ってくれる人も喜ばせたいと思っている。昔を知らない人には新曲と思うかもしれませんが、相当コアな曲やっていい?」

と話すのは、このツアーではお約束となってきたがそのコアな曲とは実に5年ぶりとなる「〜流れ•空虚•THIS WORD〜」
コロナ禍以降、ガイドラインが改定されても合唱以外は基本的に自分は声を出さないよう務めていた
笑いはしょうがない
咄嗟に出てしまうものだから
しかしながら「〜流れ•空虚•THIS WORD〜」が来た途端に自分は絶叫してしまい、一瞬喉が飛んでしまった(そのため終演後、サービス業に携わっている以上、声が出せないのは一大事となってしまうため発声練習をこっそりトイレですることに)
近くの女性もガッツリ泣いていた
DEATH NOTEの映画公開時に制作されたトリビュートアルバムに収録された曲とはいえ、恐らくこれもTAKUYA∞が話した「自信のない50曲の1つ」
そんな滅多にやらない50曲のうち1つをやられたらUVERを昔から聞くものには歓喜だったのである

「つらい時は泣けばいい」

なんて歌われているけど、辛くなくとも泣くのは自然なことである 

更に、

「やたら人気投票で1位になる曲」

と「a LOVELY TONE」も続く
人気投票上位にランクインするのはこれがウェディングソングだからだろうか
恐らくこれを結婚式で流したいcrewや歌って欲しいcrewが多いのだろう
TAKUYA∞が

「結婚おめでとう」

と序盤に話したのもそういうことだろう

するとTAKUYA∞は突然セットリストの変更を申し出るも、もう横アリワンマンの定例行事となっている宿泊話をしても誰1人驚かず、

「ほら誰も笑わない。俺は狂ってます(笑)。」

と自虐するが、

「でも楽屋で寝てる写真上げたら幻滅されて。「ステージで寝ている」と思われていたの?」

と困惑するTAKUYA∞
また誕生日になってから初めに行ったらしいフルマラソンも「狂ってる(笑)」と称しつつ、深夜に男性crew限定でマラソン大会が行われていたが、優勝者のタイムがあまりに早かったようで、

「1位は箱根駅伝で区間賞取れるからね?マラソンの生態バランスを崩しています(笑)」

とTAKUYA∞に憧れすぎて、あまりに速くなりすぎたことをネタにされてしまった(笑)(しかもインスタにメッセージを送るようにも言われた(笑))

そうしたちょっとした準備時間を経て、急遽演奏された曲はかつてTAKUYA∞が

「UVERの隠れ名曲第1位!!」

とも紹介された「THE OVER」
まあ予想はできていた
TAKUYA∞は「THE OVER」を相当大切にしているから
それをcrewも理解しているからアップテンポでも演奏を見守るようにして曲を聞いているし、久々に「OVER」の合唱もあった
歌詞に出てくる通り、

「一人になんてさせない」

で欲しい

このレア曲を終えるとTAKUYA∞は昨日と同じように、

「欲しい物は全部この国に揃ってる」

と話し始め色んな人がこの国にいることを話しつつも、

「俺も嫌だったよ。周りの人が揉めまくるの」

は、今年の夏フェスのことを少し連想してしまうが、相談されても「いや、やってみればいいじゃん」と返してしまう自分の弱点をTAKUYA∞は正直に話し、

「みんな強くならないと行けないし、俺もそうだけど人の弱さに寄り添えない人間はダメ。そんな強さはいらない」

と警告するように告げたあとの「ピグマリオン」はUVERの曲で1番美しい
彰もいるからギターの厚みもメロディーも前日以上に響き渡っている
今年UVERがリリースしたシングルはこの曲のみ
でもこのシングルはこれからの人生を歩むお守りになるはず
というか、あまりに強すぎるお守りだ

「ピグマリオン」の後に「Massive」の流れは前日と共通
けれどもこの日は彰も参加しているので画面は普段どおり五等分
誰かが欠けてモニターが四等分になるのはなるべく回避したいし、同期で誰かのパートが代用されるのも少し寂しい
それにこの日は収録カメラが入ることが公演前にアナウンスされた
インスト曲を5人で演奏する様子が収録出来て本当に良かった

TAKUYA∞が戻ってくるといよいよライブは後半
その後半は克哉が脳内にバシッと刺さるリフを弾く「One Stroke For Freedom」が皮切りとなるが、

「今愛してくれてる人にもっと深く愛されるだけで良い
でも その生き方貫けば
何も思ってくれなかった人たちにも愛されちゃうかもな」

と同じようなことを「One Stroke〜」が始まる前にTAKUYA∞は今年よく話していた
周りの人を愛せない人間は誰からも愛されない
けれども愛してくれる人をより大切にすれば、更に色んな人から愛される
これはUVERだけではない
crewだけでなく、世界中の人々に言えることだ
近くにいる人への愛が生きていく上で大切
この考え方、これこそが道徳に載せるべき考えではないだろうか

「コロナ禍前の自由な空間を思い出せ!」

とTAKUYA∞が煽り、鉄壁のアンサンブルにcrewの合唱が交わって大きな塊となる「Don't Think.Feel」、

「これ25%以上超えてんるじゃないか?」

と心配になるほど

「全部やって確かめればいいだろ!!」

の大合唱が響いた「PRAYING RUN」とここのところのワンマンでは外れていた定番曲が一気に連打されるが、一体感が特に強大だったのは3年前の男祭りではダイバー続出となった「Touch off」
合唱可能なフォーマットで聞くのは恐らくコロナ禍前の東京ドーム以来
今ではこの2曲以上にUVERのライブの骨格となったこのキラーチューン、合唱が入ると破壊力はもう計り知れない
ゲームのラスボスを一瞬でケチられてしまいそうな威力
合唱が入るだけでここまで変わるのか

「魂の解放
We gotta freedom」

の如く、日頃の鬱憤が解放された瞬間

TAKUYA∞「昨日彰が出演できないってなった時、「彰辞めちゃうの?」とか「UVERworld解散するの?」って書き込みがあった。するわけないだろ!今解散したら俺たちを追いかけてきた子たちはどうするんだよ!!」

とどうやら昨日の彰不在はあまりに衝撃で脱退やら解散やら考えてしまう方もいたようだが、絶対にUVERは解散しない
TAKUYA∞は自分がいなくなったら自分の代わり、他のメンバーがいなくなったら代わりのメンバーを探してまでUVERを続けようとしている
UVERは終わらないバンドなのだ
何が何でも続けようともがく

その証拠が前日の横アリワンマンだったわけだが、TAKUYA∞が今のUVERで最も伝えたいメッセージを込めた「EN」は合唱できる日が近づきつつある
前日と同じく、そこまで合唱は起こってなかったけど、来年はいよいよ合唱する瞬間が訪れるのだろうか
ワンマンだけでなくフェスでも
遂にこのポストハードコアナンバーが真の姿を発揮する日が近づいている

そして最後はKT Zepp、前日の横アリと同様にUVERからcrewへの想いを曲にした「Theory」だが、曲を終えると同時に告知されていた重大発表に
前日女祭りの発表をしていたので男祭りはあると睨んでいたが、

①7月に日産スタジアムで2daysワンマン
②2日目は男祭りとして開催

というあまりにスケールの大きすぎる発表
早くも来年が楽しみになってきた

発表を終えるとTAKUYA∞はTikTok LIVEで中継し忘れたことを謝罪していたが、信人達は彰が復帰したことを大いに喜び、彰は復帰出来たことを照れくさそうにしていた

TAKUYA∞は度々本編で話していたけど、6人のUVERはカッコいいしかつ無敵なのである
年内最後のワンマンが本当で良かった
辛い時だけでなく嬉しいときも泣けばいい

セトリ
SE.NEVER ENDING WORLD
7th Trigger
CORE PRIDE
ナノ・セカンド
IMPACT
AFTER LIFE
在るべき形
AVALANC
Making it Drive
One Last Time
enough-1
WE ARE GO
〜流れ•空虚•THIS WORD〜
a LOVELY TONE
THE OVER
ピグマリオン
Massive
One Stroke For Freedom
Don't Think. Feel
PRAYING RUN
Touch off
EN
Theory




※横アリ初日のレポ↓