昨年またも最高傑作にしてシーンを振り返る上で絶対に避けられない名盤「Editorial」をリリースしたOfficial髭男dism

アルバムリリース後はコンフィデンスマンの新作映画に新曲「Anarchy」を

更には4月から始まる話題作の「SPY × FAMILY」に新曲を提供と話題を欠かさない髭男だが、昨年9月から始まったツアーもいよいよ終盤

さいたまスーパーアリーナは髭男にとって過去最大キャパの会場となる


以前来場した際と同様にCOCOAの起動を確認してから検温にセルフチケットもぎりをしたり、アルコール消毒してから会場入り

相変わらず不織布でないマスクで入場がいる一方、会場の諸注意を聞いて「ペンライト禁止なの!?」と隣の方は驚いていた

バンドでペンライトを振るなんて某声優バンド以外はほぼない(そもそもバンドでサイリウムは基本的に考えられない)のだが、裏を返せば普段バンドを聞かないリスナーにも髭男は届いているということ

さいたまスーパーアリーナは去年、SUPER BEAVERがワンマンをした際よりも埋まっている


ライブの開始を告げるようにMy Chemical Romanceの「Welcome to the Black Parade」が流れたあとにゆっくり暗転

前回見たぴあアリーナと同様にオープニングのムービーが流れ、「Pretender」のフォトやアンコールに向けた伏線となるダイバージェンスメーターなど1度このツアーを見た方にはすでにニヤリとする様子が多々あるが、マンションから道路を見下ろすシーンを見ると道路には「止まれ」の文字が

どうやらこのオープニングは日本で撮影したものらしい

海外で撮影したものだと最初は思っていたが


オープニングから本編に切り替わる合図をするようにマンションの住人(藤原か?)が鍵盤を弾きまくると、オープニングが流れていたモニターは上に浮上

メンバーの姿が露わになる流れはぴあアリーナと同じ

けれども今回のたまアリはホーン隊はフルセット

更にレフティも復帰し、完全な髭男としてステージに立つ

200レベルの最も後ろで見ているが故に、レフティの姿は見えにくいけれども、レフティがいるだけで安心する自分がいる


ライブの流れはぴあアリーナとほとんど変わらないので、この日も「Universe」からスタート

この曲が主題歌として起用されたドラえもんの映画も先日公開となったので、結果的にタイムリーとなったがぴあアリーナで見たときよりも楢崎(Ba., Sax.)のベースはより重低音になっている

先週見たアジカンのライブ前、音楽仲間で集まって音楽話をしていたが、そのうちの1人が


「髭男のライブは音圧が凄い!!」


と話すように、実際にライブを見ると国民的バンドは音圧が桁違い

それは初めて見た方ほど実感するもので何度もライブを見ている自分のような髭男ファンは「流石だな〜」と思うが、藤原(Vo. & Pf.)の元にすり寄ってきた楢崎のベースが鳴らす低音はぴあアリーナ以上

この状況下で最大規模のアリーナツアーを髭男は回っている

このツアーで蓄えた経験値は髭男をさらなる水準へお仕上げたようだ


その経験値は楢崎だけではなく、小笹(Gt.)にも反映されており、松浦(Dr.)が正確なビートを刻んで楢崎のベースが会場を揺らす中、アウトロになると小笹のギターは爆音で響く

髭男のロックは小笹が担っていることを認識させるかのように


アリーナ会場で鳴らされるのが非常に似合う「Hello」では、松浦のドラムに合わせるかのように手拍子を叩き、楢崎のベースが客の心を鷲づかみにして踊らせているところに、小笹のギターが終盤響きまくるのはデジャブにも見える

しかし曲のベクトルが異なるのに観客を踊らせ、ギターも響きまくるのは攻めている証拠

だからロッキンオンの山崎洋一郎は髭男を「ロック」と見ているし、自分も彼らはロックバンドだと思ってる

国民的バンドになっても髭男は発明を辞めないし、ギターを鳴らしまくっているから


小笹が松浦と共にドラムを叩きまくり、


「そんなものに負けてたまるかよ」


と藤原の負けん気がそのまま出た「宿命」でこの日開幕したセンバツ高校野球の熱さをこちらに誘致するように、エモーショナルなサウンドを見せると、挨拶代わりのMCで藤原は近いところにも遠いところにも音楽をしっかり届けることを約束するが、


「みんな、ちゃんと声聞こえている?」


と藤原が質問したのはステージの方で藤原の機材が不安定だったらしい

客席には問題ないということで、


「これから歌う曲の内容は僕の頭のこと」


と歌い始め、いつになっても2019年の夏フェスで「バンドマン〜」と歌詞を唐突に変えていた「115万キロのフィルム」はぴあアリーナでは演奏されなかった曲だ

代わりに「パラボラ」が演奏されなくなったので、そちらを聞きたかった方には残念かもしれないが、「115万キロのフィルム」を終えるとステージが暗転したままで次の曲が始まらない

「?」と思っていると、


「機材トラブルが起こったので、しばらく喋らせてください!!」


とアコギに持ち変えた藤原が座っているのは先程の機材トラブルの影響

ライブが中断せざるを得ないほどまでに大きくなってしまったようだ

ただ、藤原は「みんなと話す時間が出来た」と前向きに捉えて、


「たまアリにはよく来て、ブルーノ・マーズを見たことがある」


と藤原の思い出が語られつつ、髭男のライブに何回来たか、どのようにしてたまアリに来たかなどアンケートを取っていくが、


「たまアリでやってみたことがある」


と話した楢崎が藤原のギターを借りて、藤原と場所まで交代すると、


「去年練習していた深夜食堂の曲」


となんと「思ひで」を弾き語り


「これ鳴ってる?」


と弾きながら確かめていたのは楢崎が人生初の弾き語りだったのもあるけれど、髭男は「Traveler」でメンバー全員がリードボーカルを取る曲が2曲あった

バックコーラスもほとんど自分達でこなすほど、全員歌唱力があるので楢崎も当然歌が上手い

しかも途中から藤原も楢崎のベースを借りて、ベースを弾きつつコーラスを行う豪華な弾き語りに

トラブルが発生しなかったら行われなかったレアな瞬間

この日は収録カメラも入ってない

ファンの中で伝説と語り継がれる瞬間を目撃してしまったかもしれない


しかし機材は依然として復旧しない

そのため、藤原は弾き語りを行うことにするがその曲は、


「ごめん!演奏ムズくてバンドで出来ない!!」


とこのライブの前日に発表されていた「ミックスナッツ」


「後で「藤原、あの時歌詞間違えた〜」とか言うなよ(笑)」


と事前に釘を差してきたが、一足早く聞けた新曲は髭男らしい素晴らしいポップスだった

後はバンドセットだと、どのようなアレンジになっているか

並びに「SPY × FAMILY」のファンに受け入れられるか

自分の好きな作品のアニメ主題歌は最悪だったからこそ、ファンからの声が気になる(ちなみに自分は原作者、遠藤達哉先生の前作である「月下美刃」の単行本をサイン付きで所有している)


この辺りでようやく機材が復旧し、


「本来用意してきたセットリストも練りに練ったんだけどな…」


と解説しつつ、


「おかずウォーズ」


のインパクトがやっぱり離れない「Shower」から本来のセットリストへ復帰


楢崎「次にやる曲は僕が書いた曲で、自分は居酒屋が好きなんですけど、最近街が戻りつつあることを嬉しく思って。反応は別れると思いますが。そんな地元のありふれた風景を思い浮かべながら作った曲をやります。地元の商店街や駅を照らし合わせながら聞いてください。」


と真面目に解説しているのに、笑いが起こるのは謎であるが、楢崎が指揮者のようにホーン隊を誘導し、藤原がグロッケンやシンバルを叩いたりもする「みどりの雨避け」は、商店街のある地方で聞いているような雰囲気だ

緑の照明もそのように見せる作用を働かせていると思うが、野音のような野外会場で聞いたらまた異なった感想を抱きそう

今年、ロッキンが無事開催できれば出演してくれないだろうか


ファンクよりのリズムから


「誰もが次の笑い者探して 踏み外すまでの順番並んで どうかしちゃってるんじゃない? おかしな世界」


とこの闇を浮かび上がらせる「Bedroom Talk」まで聞かせる曲が目立っていたものの、小笹によるハードロックルーツのギターが響く「Laughter」は聞かせる曲であっても様相は異なる

小笹のギターはぴあアリーナで聞いたときより歪んでおり、「ハードロックバンドのアルバムに収録されているバラード」を想定しないとこの音の厚さは生まれない

国内のバンドでバラードにも関わらず、ギターが歪みまくるバンドはそういないから


音数少なめながらも小笹のギターや楢崎のベースが産み出すリフを中心に、松浦のタイトなビートに載ったリリックがあなたへのエールとなる「フィラメント」と「Shower」からの流れはやはり絶品

この流れに新しい風を加えるのが1月にリリースされたばかりの「Anarchy」

楢崎の重心低めなベースを軸に進行するロックンロールはこれまでありそうでなかったもの

髭男はシーンはもちろん、リスナーの要望に応えることもなく自分たちがやりたい音楽をひたすらやる

言い換えるならば「自分たちがあって欲しいと思う曲の発明」

「FIRE GROUND」がその典型であるが、髭男は今後もその道を進むと思っていた

本編最後のMCを聞くまでは


藤原によってここまでが前半戦、ここからの後半戦は盛り上がる曲が中心になることをアナウンス

藤原が煽りまくってヒップポップのリズムと共にホーン隊の勇ましいアレンジ、サポートの善岡の鍵盤によって最新モデルにアップデートされた「Stand By You」はサビでお馴染みとなった膨大な手拍子を起こすものの、倍速する手拍子は慣れている方と慣れてない方が明確に分かれる

これこそが髭男のライブにこれまで参加された方と参加されてない方の違いであるが、昔ならここに合唱もあった

NHKホールや武道館、パシフィコ横浜であったあの合唱が

合唱はいずれ戻るだろうが、それまでどれ程の時間を要するか

モニターには客席が映し出され、多くの方が笑顔だったが、あの景色を覚えているとこれでも物足りなくなる


ツアー中盤に公開されたPV(メンバーが乗っていたエレベーターが怪奇現象を起こし、月面探査機に乗って月面で演奏していると思いきや藤原の夢だったというPV。藤原のホーンを吹く仕草も非常に印象的)が話題になった「ペンディング•マシーン」では、ぴあアリーナ同様にホーンを背負っていた楢崎が善岡の合図でシンセベースからホーンにスイッチするのはあいも変わらず圧巻

けれども前回と異なるのは同期だった(と思われる)コーラスをレフティが担当していること

「エスカパレード」をリリースして話題になった2018年のフェスからレフティは帯同していたため、サポートでは最古メンバー

一部会場ではレフティの後輩がサポートで参加していたものの、レフティの存在感はやはり大きすぎる

こんなにポップなのに、


「はい、分かったからもう黙って」


と藤原の心情を吐露するフレーズが羅列されていることも忘れてはならないが


楢崎に変わってシンセベースを演奏した善岡もサックスに持ち替え、レフティがベース、更にはヌマショーまで前に出てホーンが5人というビックバンドのような編成で行われる「ブラザーズ」は、


「さいたまスーパーアリーナのみんなとSlide Away」


と歌詞をこの日仕様に変え、モニターにはアメコミ風にデザインされた髭男とサポートメンバーがソロでバトルする情報の多さ

1度見ていた自分のような観客からすれば「待ってました!!」

初めて見る方には「すげえ…」とインパクト抜群だろう


「ブラザーズ」のアニメーションに導かれるように始まる「ノーダウト」は、この日もスカが強くなったアレンジ

ぴあアリーナでは楢崎が中華街にちなんで、突然中国人風のコスプレを行って爆笑を起こしたが、


「おい、ライブ中だぞ」


とカメラに抜かれているにも関わらず寝転がりながらベースを弾くレフティを弄りつつも、


「お前も続くんかい(笑)」


と便乗する楢崎(笑)


ぴあアリーナと内容が異なったということは会場毎にネタを変えているのだろう

となると横浜アリーナでは何を行ったか、気になってくる所存


ホーン隊の1人であるトッチが前に出て煽りまくり、火柱が発生する中で「たまアリ」を歌詞に加えた「FIRE GROUND」ではやはりタイアップだった火ノ丸相撲を意識してか、ホーン隊は力士のように、モニターには浮世絵風に描かれたメンバー、更にはショルダーキーに持ち替えた藤原が背面で鍵盤ソロを行って、小笹と激突したりととにかく情報過多

あまりに派手すぎて日々のモヤモヤを燃やし尽くすが、高揚感に満ちた会場を一変させる雷鳴

ステージがスモークに包まれ、モニターによって情報が遮断されるステージ

モニターにはPVの1シーンが映るので、次に「Cry Baby」をやることは誰の目にも明らか

音源と比較すると鍵盤が目立つのでポップにはなっているものの、この曲の背景にはBring Me The Horizonのようなインダストリアルメタルの影響が間違いなく存在する

でなければ、こんなにメタルに寄った曲は生まれないから

並びに、藤原のシャウトと共に視界が遮られていたステージが再び開かれる演出は鳥肌モノ

この曲が主題歌として起用された東京リベンジャーズは空前のヒット作品となった

未だに原作やアニメを見てないので、機会が出来たら見たい所存


デジタルクワイヤを用いて藤原の声が幾つも重なる多重合唱を生み出す「Editorial」が「Cry Baby」が放ったダークな雰囲気を少しでも緩和していくものの、その直後の「アポトーシス」で突きつけられるのは、


「さよならはいつしか 確実に近付く」


と避けられない現実

ライブの終わりが近づいている示唆でもあるが、同時にこれは逃れられない事実

どんなに素晴らしい関係だっていつかは必ず終わる

人間は必ず死ぬ

死から逃れられないから

残酷と捉えるか、前向きに捉えるか


自分は前向きに捉える

いつかは人生が終わる

ならば悔いのないように生きていくしかない

やりたいことを1つずつこなして、笑顔でサヨナラを告げるために


小笹によるギターが芸術的に響き終えると、藤原が次で最後の曲であることを告げ、


「2020年に今までライブを見たことがなかった人たちのためにもアリーナツアーを回る予定だったんだけど、皆様ご存知の通り予想もしなかった事態が世界中で起こって。我々半年、いや3ヶ月もライブしなかったことなかったですからね!ライブ出来ないなら曲を作ろうと思って、曲を作っていきましたが曲を作れば作るほど「誰に向かって作っているんだろう」と思うようになり、どれだけライブが中心だったかが分かりました。」


と未曾有なコロナ禍が髭男にライブさせない期間をもたらし、なぜ作曲しているかを考えさせるまでにさせたことを明かした上で、


「最初は半分から始まり、徐々に声は出せないけれど全て埋められるようになって、オンラインライブも生まれたけど、「見たい人がみんな見れるように!!」ってさいたまスーパーアリーナで3日出来るようになって良かったです。

今年は夏フェスも出来そうですし、海外のミュージシャンも日本でライブしようとしている。」


と今日に至るまでのライブ情勢を振り返り、夏や未来に希望を感じるように話しつつも、


「そうして少しずつもとに戻ろうとしているのに事態は悪くなるばかりで。進んでいる国(先進国)が戦争して人を殺そうとしているんだぜ!どの面して、みんなに大丈夫って言えばいいかわからないよ!!」


と藤原は「戦争」をオブラートに包まず、口にした

決して、目を逸らしてはならないと訴えるかのように

藤原の言葉もご尤もで、この状況下、いつ巻き込まれるか分からない日々の中で安易に「大丈夫」なんて言いづらい


それでも、


「仮にライブがなくなったとしても音楽は消えない。みんながイヤホン越しやカーステレオで聞いてくれるから。それが光となって、俺たちを支えてくれました。」


とまたライブがなくなったとしても、音楽は鳴り止むことはない

むしろあなたが聞くことでそれは光となり、支えてくれると明言した上で、


「だから俺たちは今後「希望」を届けようと思います。みんなが光を与えてくれたから。」


と藤原は口にした


これは髭男にとって大きな変化だ

何故なら、「Editorial」リリース時に各所のインタビューで、


「主導権を握られたら終わり」


と口にしていたから


これは聞き手が聞きたい曲を作るのではなく、自分たちが作りたい曲を作るということ

SUPER BEAVERの渋谷は、


「バンドは慈善団体じゃない。俺たちも楽しまないと。」


とLINE CUBE SHIBUYA公演で話していたように、バンドは慈善団体ではないのだ

そもそも音楽をやりたくてバンドをやる

髭男は今に至るまでその道を全くブレずにきた

ルーツであるブラックミュージックをJ-POPに昇華し、自分達が聞きたい曲を発明してきた

そんな髭男が「希望」を届けると宣言したのは大きな変化である

リスナーの希望ではなく、自らの意志で

その変化は次の「ミックスナッツ」から現れているとのこと

髭男は今年、大きく変わろうとしている


そして本編最後に演奏された「Lost In My Room」

藤原が、


「コロナ禍でライブが出来ないときに生まれた曲」


と話したように、


「何も決まらない」

「何も聞こえない」


と歌われるフレーズはライブも決まらず、決まったとしても無観客での開催となった2020年を回顧したようなもの


「家にはまだ帰れない」


がライブ会場に戻りたくもライブ出来ない当時の藤原の苦悩を物語っていた


演奏の終盤にゆっくり降りてきたモニターがステージを覆って、そこにスタッフロールが流れツアーロゴが表示されるが、そのロゴが巻き戻され当日のハイライトを振り返ると共に、最初の画面に戻りダイバージェンスメーターがある数字(「Pretender」のジャケットの数字)になると、「Pretender」のイントロが始まるのは非常によく考えられている

藤原がシュタインズ・ゲートを好んでいる話は有名だが、そのアニメに出てきたダイバージェンスメーターをここで活用するなんて思いもしないから

NHKホールやパシフィコ横浜といったホール会場で見てきたことが今やはるか昔

「Pretender」のヒットによって、一気に知名度が上昇し、一度は入手困難となったチケットが多少取りやすくなったのはなんとも言えないけれど、そのおかげで素晴らしい景色が見えた

ロマンスの定めとすれば悪くないよな


「Pretender」の直後にはサポートから順にメンバー紹介を行い、トッチはハットの中にさいたまスーパーアリーナのマスコットである、たマーリンを忍ばせていたことが明らかに

また楢崎が公演前日誕生日だったということでバースデーソングが演奏されるが、客席には突如馬が登場

この馬、新宿にあるロボットレストランからレンタルしてきたものらしく、楢崎はレンタルできることに驚いていたが、前方のお客さんにはどう考えても邪魔(笑)

その言動に反応(?)するかのように、馬は怒り出したが(笑)、最終的には騒動もなく帰っていく

このサプライズを用意したいきさつには、藤原や小笹のバースデーが無音で始まったため、別のサプライズを考えたためとのこと

楢崎は誕生日に自作のタコスを食べたようだ


誕生日を迎えた楢崎が、


「やりたいことを全部やる1年にする」


と抱負を述べ、インディーズ時代からの名曲「異端なスター」でステップを踏みながら踊る方と踏まない方で対応が二分しているものの、藤原は楢崎を弄りつつ、


「怖がらずに どうか 叫んで〜」


を繰り返すので曲が終わらない(笑)

事前に打ち合わせはしていただろうけど、楢崎は笑っていた

目の前で何度も繰り返されたら笑わざるを得ない(笑)


そして最後に演奏されたのは、ここに来てくれた全ての方に感謝を伝える「I LOVE...」

藤原はアウトロで集まってくださった全ての方に感謝を伝えつつ、


「半年後でも3年後でも5年後でもいい!!いつでも歌い続けるのでタイミングが合ったらまた来てください!!」


と次の再会に期待を膨らませた


演奏を終えると藤原は、たマーリンについて、


「ポケモンのユキノオーみたいに見える(笑)」


と感想を述べつつも、マニアックなのかあまり伝わらない(笑)


サポートも含めたメンバーが客席に感謝を示しつつ、サポートが去って藤原たち4人のみになると、


藤原「さっきも言ったと思うけど、これからは「希望」を歌います!楽しい曲を作ります!!」


と宣誓してステージを後に

約3時間近くのライブはあっという間だった


初っ端に機材トラブルが起こり、楢崎がギターを手に弾き語りしたり、「ミックスナッツ」を藤原が弾き語りする事態は想定外

昔、NHKホールのワンマンで武道館を発表する際は垂れ幕が落ちてこないハプニングで藤原は動揺していたけど、今回のハプニングはある意味それを超えた

ライブの進行が止まるなんて、ほとんどないのだから


けど昨年のぴあアリーナより遥かに進化している  これぞ横綱相撲 

完璧なエンターテインメントを見せるバンドとして髭男は貫禄十分

King Gnuと髭男を超えない限り、シーンの中心バンドになることは困難と思うほどに


予定外の事態に振り回されてしまったけど、これはこれで決して忘れることはない 

そんなたまアリ初日だった


セトリ

Universe

Hello

宿命

115万キロのフィルム

思ひで

ミックスナッツ

Shower

みどりの雨避け

Bedroom Talk

Laughter

フィラメント

Anarchy

Stand By You

ペンディング・マシーン

ブラザーズ

ノーダウト

FIRE GROUND

Cry Baby

Editorial

アポトーシス

Lost In My Room

(Encore)

Pretender

異端なスター

I Love…