もうすぐfhana初のホールワンマン!!
このホールワンマンで自分はfhanaのワンマンに初参加するのですが、自分はfhana初心者…
なのでホールワンマンの予習も踏まえて、過去のアルバムレビューを出来る限り掲載したいと思います

タイトル:「Out of Melancholy
アーティスト:fhana

その第1弾がこの「Out of Melancholy」
何気にこのアルバム、オリコン初登場8位
チャートを見ている方は見かけたことがあるかもしれません

さてこれは僕の独断と偏見なのですが、アニソンを多く担当するアーティストはシングルのセールスはいいものの、アルバムが伸び悩む傾向が
これは「アニソンはシングルで済ませればいいや」的思考が多いのが原因だと思われますが、このアルバムはアニソン好きな方は勿論、音楽リスナーも聞かないでスルーするのは勿体ないと思います

というのはfhanaはそもそもアニソンを担当するために生まれたバンドではないということ
「tiny lamp」は佐藤がFLEETにいた頃からあった曲が原形ですし、「ケセラセラ」はアニソンというよりはリバーブの効いたギターが目立つ
本格的にアニソンが作れるようになったのは「divine intervention」から
なので音楽性はかなり幅広いんですよ

ライブの定番「Out of Melancholy〜」も序盤にオルタナティブ要素が入っているとメンバーが断言してますし、「スウィンギングシティ」ではプログレとロカビリーの狭間、更に「innocent filed」ではエレクトロとビートロックを融合させたりと彼らの音楽は多岐に渡ります
中でも「星屑のインターリュード」
6分を超える大作ですが、90年代のJ-POPとブラックミュージックの会わせ技はアニソンでは画期的
彼らの音楽は実に作り込まれています

更に面白いのが鉄琴の存在
メンバーのkevin mitsunagaはサンプラー担当なのですが、鉄琴も掛け持ち
J-POPシーンで鉄琴をふんだんに使うアーティストはそう多くない
だから彼の鳴らす鉄琴は心地良いのです
同時に差別化も出来ています

アニソンをメインにしているアーティストって「アッパーチューンだらけ」、「BPM早い曲」中心と思われがち
でもfhanaは違う
このアルバムがリリースされた頃、アニソンシーンとJ-POPシーンは離れていました
LiSAもOLDCODEXもフェスで居場所がなかった時代です
アニソンシーンとJ-POPシーンの中間に立つ存在になりたいと試行錯誤した結果、この名盤が生まれたのです
だから「はじまりのサヨウナラ」のような打ち込みも入れつつ、終盤叙情的になるバラード
「いくつかの、いくつかのきみとのせかい」の美しき世界観
ダイナミックな「君という特異点」もある
バラードもポップもアップチューンも全て備わっている
全ての音楽リスナーが楽しめること間違いなしのアルバムです

ちなみにこのアルバム、towanaが加入して初のアルバムです
なぜこの文章を加えたか
それは後程分かるでしょう…