2018年楽曲感想その28 〜「MODE MOOD MODE」個別レビュー その4〜

怒濤のレビュー漬けもこれで一段落です
しばらくは掲載を先延ばしにしていたコラムを中心に掲載致しますが、この導入書いているのは、まだ感想が1曲未完成な段階です(笑)

夢が覚めたら(at that river)/UNISON SQUARE GARDEN ★★★★★
アルバムの終盤に配置されているロックバラード
田淵のうねりまくるベースと所々で一気に爆発するTKOのドラミングが目立ちますが、同時にアリーナでならされる光景が想像に容易い壮大感も
数あるユニゾンの曲のなかでもこの曲はラブソングと明言されていますが、常套句を用いているわけでも、キラキラしたものではなく、儚いもの
「この答えが少しは報われて欲しい」という歌詞がなんと切ないことか
その上、「愛してた」が最後に「愛してる」に変わるのがなんとも…
今日のラブソングは薄っぺらいのでこの曲を教科書にしてくれないかな‼

君の瞳に恋してない/UNISON SQUARE GARDEN ★★★★★
今回のアルバムの核、その2
アルバムリリース前に曲名が公開され、一部のコンビニでは音源も放送されていた唯一の曲です
「オーケストラ〜」同様、バンド+αの曲であり、ホーンサックスを大々的に導入
スカ調の軽快なポップとなっており、PVもフルで公開されています
スカ調ということでギターはスカに寄り添ったものになっていますが、最後のサビまでに繰り出される早弾きも盛り込まれたギターソロが圧巻‼
ドラムも随所でスネアを叩きまくり、ただのポップでは終わらせないところがユニゾンらしいというか
「Dr.lzzy」以降、ユニゾンの歌詞は比較的分かりやすくなってきているのですが、この曲は特に分かりやすく2番のサビ全体がリスナーへのメッセージ
昔Aqua Timezが「真夜中のオーケストラ」で幸せはスプーン一杯で掬えるくらいで充分と伝えたのですが、それと似た原理で小さじ1杯が起こす奇跡を信じてほしいという願いが
困難なときほど人って身近にあるものに救われやすい
それはフィクションではなく現実にもあるんです
僕でいえばそれは音楽なんですが、そうしたほんの少しの奇跡が悲しみや苦しみを解き放つ
最後の曲にふさわしい曲でしょう
これで「MODE MOOD MODE」のレビューは終了
駆け足にはなりましたが、ようやく一息つけそうです
さあ、明日はユニゾンのワンマン‼