ここのところ楽曲感想記事が続いてますが、この日も楽曲感想掲載
リリースが昨年の12月なので掲載が遅すぎる気もしますが、昨年12月にインディゴがリリースした配信限定シングルを

冬夜のマジック/indigo la End ★★★★★
曲名からして多くの方が「夏夜のマジック(以下夏夜)」の続編をイメージしましたが、関連性はなく曲も幻想的だった「夏夜」とは真逆のポップス
しかし、インディゴの音楽が確立された「Crying End Roll」の後となると、ポップスもインディゴ独自のポップスになるわけで…
語彙力を放棄して言えば、リズム隊が凄い凄い凄い
ポップとは言えないほど栄太郎のドラムは手数が多く、後鳥のベースはルート弾きから単音、長音、オクターブ、スラップととんでもない引き出しの多さ
これだけ圧勝なのに、更にピックアップしたいのが鍵盤
インディゴの影の主役といえばティスのギターですが、この曲ではギター以上に鍵盤がフューチャー
新しいインディゴがここにまた形成されました
勿論、ティスのギターも他のバンドではなかなかないアプローチがここでも発揮されていますが
そして歌詞が個性的
やり過ぎた寒さ=妄想と隠喩させ、二人で装飾した部屋の寂しさ、春を恋の終わりと表現するなど独創的な世界観が炸裂
直接的ではない歌詞は考察しがいがありますし、面白い
寒い歌詞書くくらいならこの曲のような歌詞を見習って欲しいところ
しかし冬にこの曲を聞くことは叶いませんでした(笑)


Play Back End Roll/indigo la End ★★★★★
絵音が「Crying End Roll」のインタビューで漏れた曲の存在を示唆していた気がしますが、恐らくこれがその曲
タイトルは昨年の復活ライブからの引用でしょう
曲を聞いていくとこのバンドが明らかにシーンで異質と改めてわかる
栄太郎のドラムは1番2番で細かく変化させてるし、後鳥のベースは長音を多用
長音を多用しているベースは最近のシーンではあまり見ないので斬新です(僕の中ではベースは近年、弾きまくっているイメージ)
そしてティスのギター
このバンドは絵音がリズムギターをやっているのでリードギターが自由にはなるのですが、因数分解していくとティスのギターってアート性が高いんですよ
泣きメロとかエモさなどを超越する音
魔法そのものみたいな
以上の要因からアンサンブルが完成され過ぎています
インディゴの歌詞は喪失をテーマにすることが多いので暗いリリックが多いのはご存じかと思いますが、この曲のテーマは昨年から出始めた死生観
「死」や「命」、「燃える」といった生死に纏わる言葉が幾多も登場し、「もう少しだけ見ててよ」という絵音の願い
絵音の気持ちがそのまま死生観と混ざりあって、歌詞になったんでしょうね
だからこの曲はこのシングルの中で1番のお気に入り
インディゴはこういう曲が実に似合う


Play Back End RollPlay Back End Roll
250円
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夕恋/indigo la End ★★★★★
弾き語りと書いてありますが後半からリズム隊普通に入ります(笑)
それまでは弾き語りですが、音源聞く限りギターは2本使用していると見ていいでしょう
インディゴの曲と言えば喪失をテーマにした曲が多いですが、この曲はそこまで喪失感は描かれていません
ただ「大人になれない恋がしたい」というフレーズから結婚や生命の誕生という責任の重さや関係の変化といった重大な分岐点を避けて、今のままで過ごしたいという幼さが垣間見えます
何をいってたんだという方もいるかもしれない
でも近年、こういう人たち増えてきているからな
あえてそういうのに釘を刺しにきたのかも


夕恋夕恋
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絵音はここのところ多忙なので、心配する方もいそうですが、彼は動かないと死んでしまう体質みたいです
けど掛け持ちしすぎ…っておもったらひなっちやKenKenも人のこと言えなかったな