タイトル:「にゅ~うぇいぶ
アーティスト:キュウソネコカミ

割りとコンスタントにシングルやライブをやっているだけに、今回のアルバム収録曲を見ても「おお、ようやくこれが入ったのね。」という感想でしたが、「人生はまだまだ続く」からはもう2年‼
フルアルバムは久々です

で、今回は既に昨年から披露されていた「冬幻狂」、「俺が地球」がようやく音源に
先行の「サギグラファー」、「NO MORE 劣化実写化」、「わかってんだよ」を含めると既発は5曲
わりと多いですね…
ですが、先行の「わかってんだよ」がこのアルバムにおいて重要な役割を担っています

さてこのアルバムといえばLINE LIVEに出演した際に、収録曲のタイトルがあまりにもネタに走っていることで話題を呼びました
そりゃそうですよね
メンヘラに劣化実写化、断捨離に台風、とどめに鬼(TOSHI-LOW)って(笑)
コミックバンドかと思われますよ(笑)

でも決してネタに走っているだけではありません
収録曲は一瞬にして頭に曲が入るキャッチーさを所持している
これって簡単にできることじゃありません
僕がよく聞くフジファブリック(キュウソのメンバーが今でも慕ってますが)のアルバムだって初聴時にはすんなり入らないことありますもん
でもこのアルバムの曲は全てあっさり頭に入った
要するに曲の精度が上がっているってこと

更に全体を見るとかなりハードな曲が
皆さん忘れているかと思いますが、キュウソって元はハードコアに分類されるバンド
初期からハードな曲が多かったんですよ
だからこれ、ある意味バンドの原点に回帰しているということにもなります

冒頭の「5RATS」で、

「誰にも負けない生き様ぶちかませ」

と歌っているように、このアルバムはまさに今の彼らの生き様というわけです

ですが最後の「わかってんだよ」で気づいてしまう

「僕はただ生きているだけだった」

とこんなに生き様を見せつけたって現実は非情
生きているだけと見なされてしまうのです
その上で、

「誇れる生き様目指し走るわ」

という決意
胸を持って誇れるようなバンドになるために、このアルバムは生まれたのでしょう

個人的に寒い部分もあるけど、キュウソ史上最高傑作アルバム
4月には早くも新曲をリリースしますが、これだけの大作をどう越えるかが気になります

まだ聞いてない方は今からでも聞きましょう
胸を張っておすすめできる今のキュウソの生き様です