今回紹介するのは明日明後日、武道館でワンマンを行うflumpool
デビュー当時、過剰なごり押しに賛否両論が起こっていたものの、今では確固たる地位を確立した彼ら
ボーカルの山村がドラマに出演したこともそんな彼らが3月にリリースしたシングルはどうだったのでしょうか

ラストコール/flumpool ★★★★★
映画「サクラダリセット」主題歌(アニメver.はTHE ORAL CIGARETTESが担当)
他のバンドからは変化球に見えてもflumpoolにとっては王道な派手なストリングスを駆使した曲
「未来への願い」をテーマ(音楽ナタリーより)に映画へすり寄らせながらもバンドしてのこれから、更に山村の想いが歌われたサウンドはまもなく行われる武道館のような広大な会場でこそ真価を発揮するスタジアムサウンド
高音を多用したベースとバスドラムを効果的に使用したドラムが印象深い
まだまだいけると確信できる1曲です


ナミダリセット/flumpool ★★★★
この曲も「サクラダリセット」とのタイアップソング
切ない鍵盤の旋律から美しいストリングスと共に物語のエンドロールを飾るバラード
flumpoolをあまり知らない方には「残像」系統の曲と話すと分かりやすいでしょうか
以前、山村が雑誌のインタビューで「映画のキャラクター達が旅立っていく様子をイメージした」と回答したように、映画に出ているキャラクター、及び映画を見に来た観客両方に送るアンセム
flumpoolの曲は大半が歌詞から生まれてる話を以前聞いていたのですが、この曲を歌詞から生み出したとしたら凄い
「赤裸々に泣いて生まれてきた僕ら」、「顔色を伺っては 歩幅を合わせていても 君以外 決められない」といった常識をストレートながら具体的に描写する辺り、山内のライティングセンスはやはり逸脱してます
リフ少なめながらギターはしっかり残像を残し、不規則なリズムを刻むドラム、歌うように動くベースともっと評価されるべきだとやはり思いますが最後のコーラスが蛇足
なんか最後でガタッとしてしまう…

キズナキズ/flumpool ★★★
この曲もタイアップ付き(「みんなのうた」で起用されていました)
ただ、上記2曲と比較するとメロディーや歌詞が弱い…
歌詞は「みんなのうた」向けですから、どうしても分かりやすいフレーズを使用してしまうのは致し方ないこと
一方でflumpoolの曲でここまでメロディーが弱いのはあったかな?
MONKEY MAJIKの「ただ、ありがとう」と構成、コードが被ってるからというのもあるかもしれない
でも阪井はこれまでもインパクトのあるメロディーを作り続けてきただけにここは辛口で
ベースラインは凄くいいんだけど…

今回のシングル、良い曲と微妙な曲の差がはっきり出てしまっています
先日、山村の「武道館の価値を再構築したい」発言が賛否を呼びましたが山村の言ってることは良くわかります
最近はアイドルが「武道館ライブ成功‼」って言ってもガラガラだったなんて話をたまに耳にしますからね
だからこそ山村、いやflumpoolにはマジで頑張ってほしいです