「人生 × 僕 =」(ひょっとすると「残響リファレンス」から?)以降、毎回のように賛否両論が起こっているONE OK ROCKのアルバム
日本語詞が大幅に減った「人生〜」、ラウドが後退し拠点をアメリカに移した「35xxxv」、いずれも評価は割れに割れ、、Amazonでの予約は一瞬にして完売するなどワンオクのアルバムは毎回シーンに激震をもたらしてきました

前回のアルバムは先行の「Mighty Long Fall」がリトマス紙的役割を果たし、この曲にピンと来ない方には微妙、あるいは脱落する方が続出してましたが、アルバム自体はメロディアスでバランスの取れた傑作でした(しかもオリコン1位を獲得、年間チャート)

そして今作
インタビューで「メロディー志向を抑えた」発言をtakaがしており、ドラムもそこまで主張してないこと、更にはアメリカでの生活に慣れたということもあり、邦楽というよりは洋楽のアルバムとして聞く心構えでアルバムを聞きました(ここまではまだアルバムが自宅に到着しておらず、前情報と僕の独断と偏見に基づき文章を作成しています)

で聞いた感想
これはこれまで以上の賛否両論になりますね(笑)
前作の「35xxxv」はメロディアスなアルバムであると同時にラウド要素がうまく融合してました
今回はそのメロディーが引っ込み、ラウド要素まで大きく後退、更にBメロすらほとんどありません
完全に海外ミュージシャンのアルバムです

序盤は自分も微妙でした
ですが「We are」以降、このアルバムは一気に盛り返してきます
重圧なリフも少なく、キャッチーなメロディーもほとんど見られない
ドラムもあくまで裏方
それでもこれは紛れもなくONE OK ROCKのアルバム
なぜそう言い切れるか、このアルバムはTakaの歌声が主役だからです
ギター、ベース、ドラム、全てがTakaの歌声を引き立てるために一歩引いてます
その結果、前作以上にシンプルな作品が並んでいます

今回のアルバム、メンバーは「昔の方が良かった」と言われることを覚悟しています
それでも、彼らは今やりたいことをこのアルバムに詰め込みました
初期のアルバムが好きな人は拒絶反応を起こすだろうし、前作の「35xxxv」が好きな人でもこのアルバムはキツいかもしれない
ただこのアルバム、今後ONE OK ROCKがよりでかいフィールドで戦うためには誕生は必然だったと思います
「35xxxv」のアルバムにはいつでも戻れるとTakaは話してますし、勢いがある今だからこそ次の一手を打つために生まれたのがこのアルバムです
それに日本語詞は全曲に微塵とはいえ存在してます
数行しかない日本語詞のインパクトは大きいですし、これを聞くとやはり安心できます
隠しトラックなんか特に

ONE OK ROCKのアルバムは毎回評価が割れますが、今回は今まで1番聞きにくいです
日本語詞はかなり少ないし、ラウド要素もほぼなし、遂にはメロディーを抑える信じられない姿勢にまででたある意味問題作です
ですが「残響リファレンス」からのファンで「エトセトラ」から知っている自分は今回のアルバム、普通に良いと思います
正直「35xxxv」には劣りますが…

前作もそうでしたが進化ととるか、退化と取るかはあなた次第
僕はワンオクを今後も追いかけ続けます

1/15追記
一応先行シングルとして「Always coming back」、「Taking Off」、「Bedroom Warfare」、「I was King」が配信されています
「Bedroom Warfare」を良いと思えるかがこのアルバムの評価を決めるでしょう
オープニングの「Bombs away」が賛否別れそうですからね