北斗~ある殺人者の回心~ | 芹沢の何でも徒然日記

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石田衣良さん原作の
WOWOWドラマ

主人公の少年
橋爪北斗(中山優馬)は、両親から壮絶な虐待を受けて育った。
父親の至高(村上淳)は、大学受験の失敗をきっかけに挫折の連鎖が始まる。
プライドの高さから仕事は長続きせず、生活は貧しく
ストレスを、息子と妻に暴力を振るう事で、発散させている。

酷いなぁ…って思ったのが
母親は父親の帰る時間に合わせて夕飯の支度をする。
真夏だけど、それまではエアコンを付けていない。
父親が玄関を開けると
慌ててエアコンのスイッチを入れる。
まず帰って来るとお風呂に入る。
6時に帰って来て、お風呂から出て来たのは9時…

その間、お腹をすかせた北斗と母親は
寒いくらいエアコンが効いた部屋で、食事を目の前にして
ずっと待たされる。

空腹に耐えきれず
目の前の唐揚げを頬張ってしまう。
その時、父親がちょうど風呂から出て来て、父親から躾という名の暴力を受ける。

母親は父親に「顔は駄目!外に出れる人間が居なくなるから!」と

素手で殴るのは痛いので、針金ハンガーで殴る。
痛さに悲鳴をあげる息子の口をふさぐ母親…
本当に酷い…

下衆な役を演じる、村上淳が上手い!
本当に、下衆に見える。


北斗が高校1年の時に、心身を病んだ父が病気で他界する。
暴力に依存していた母親は
息子に自分に、暴力を振るわせるように、仕向ける。

北斗は、このままではいけないと思い、以前名刺をくれた児童福祉司に連絡をする。

児童福祉施設に入所した北斗
そこで、里親になる近藤綾子(宮本信子)と出会う。

近藤綾子との出会いで、初めて北斗は人の愛情を知る。

北斗は、愛情を知ったが故に、殺人を犯してしまったのかな…って思うと切なくなる。

中山優馬君は、ジャニーズで…
ジャニー喜多川に、かなり目をかけられているって鳴り物入りでデビューした。

私の第一印象は
顔と声がマッチしないでした。
演技も普通だった。
ジャニーさんは、中山優馬君の何に、そんなに惹かれたのかな…だった。

それが今回の【北斗】で印象が一転…二転も三転もした。

凄まじい演技。
演技もさることながら
撮影中に12㎏痩せるって条件もクリアした。

元々綺麗な顔立ちなんですが…
痩せて、徐々に凄味が出て来る様にも、引き込まれてしまう。

とても重い話だけど、最後までイッキに見てしまいました。

真面目な芝居する
松尾スズキさん、この作品で初めて見ました。