入院の夜、手続きの書類には右手で字が書けた。
着の身着のままの入院に加え、集中治療室の一番入り口側の部屋。
扉がひっきりなしに開閉する音で、ほとんど眠れなかった。
2日目の朝から徐々に右手に力が入らなくなった。
夜には右腕全体がピクリともしなくなった。
最短なら2週間で退院-。
2日目の朝、朦朧とする意識の中で耳にした医師の期待は外れることになる。
結果的にはいったんドーンと悪くなるBAD脳梗塞だった。
◇ ◇ ◇
自宅で行うリハビリ、自主トレは孤独すぎる。
「再起する脳」を書いた渡辺一正さんは右手が動き始めるまで発病から3年かかった。
現時点で右手がある程度動く自分はマシかもしれない。
でも、渡辺さんのような「鋼の心」は持っていない。
肩甲骨・肘・指の1日3回の基本体操をこなすだけで精いっぱい…。
「もう疲れた」「もう何もしたくない」
そんな気分に1日何度も襲われる。
精神的に不安定で、愚痴が多くなることがあります。
ご容赦ください。