1昨日の熊本地震以来、八代,熊本はじめ、

熊本県内には知人が何人もおり、

また比較的被害が少ないながら、

交通が途絶している地域、

鹿児島県薩摩地方北西部、熊本県境近くの、

薩摩川内当たりの知人たちも大変だろうと、心配しています

 

今回M7.1の大地震を起こした日奈久断層帯中央部-南部は、

10年前の2016年熊本地震の後、

まだかなりの長さの断層が割れ残っており、

いつ地震が起きてもおかしくない危険度Sとして、

心配されていました

 

さらに言えば、前回2016年の地震で、

死者276人の内、80.1%にも上った震災関連死が、

前回と同じく心配されるエコノミー症候群に加え、

多くの被災者が、過酷過ぎる熱中症で参ってしまって、

さらに多くなるのではと

その中にもしかしたら、

知ってる誰かやその家族も入るのではないかと、胸がつぶれる思いです

 

前回の地震や2020年球磨川豪雨の後、

何回か熊本県を訪れる機会があって、

その時に日奈久断層帯と同じ名だと思って、

食べて堪能した名産品に、

日奈久ちくわがあります

 

瀬戸内で育ったためか、あるいは薄味好きの関西の文化のためか、

カマボコは生で食べることが多くても、

チクワはどちらかといえば料理の具材という感じ

すこし味が落ちるという先入観で育ちました

最近でこそ、コープこうべでも「鱧入り竹輪」が人気商品だったりするけれど、

子どものころは、生のチクワは、

大人の酒のツマミの、つまみ食いくらい

そういう印象でした

 

広島にはアナゴ竹輪もあるのだけど、あれはインパクトの強い別物

チクワは鍋や麺類のだし汁の味を変えない程度の、

つつましいすり身、という扱いだった気がします

ところが鳥取,島根で初めて食べたアゴ野焼き

しばしば刺さった竹を外さずに売っていて、

まさに竹の輪、という印象と、

トビウオを原料として、匂いも味もいかにも青魚というべき、

デカさも含めパンチの利いた、まず生で食べるのが当たり前の、

食卓の主役

これにはかなり驚いたものでした

 

それが、八代を訪れた時、

日奈久ちくわというものがあり、

市内の日奈久温泉の名物、と聞き、

日奈久温泉には行けなかったながら、

日奈久ちくわの美味しさには驚きました

温泉街にはチクワ,カマボコを作る店が数軒あり、

高級なものから、庶民的なものまであるそうです

 

一般的に庶民的なチクワは、大量生産で広く料理に使うというのが、

全国的な傾向ですが、

多くは比較的安価なスケトウダラを中心に用い、

デンプン等をつなぎ粉にして、

滑らかな食感と、魚の匂いを抑える働きを用い、

料理への相性を良くしています

また、以前、カニカマの話をしたとき、

カマボコの製造実験中に食塩を入れてしばらく混ぜると、

急に柔らかくなり、加熱すると弾力が生じると書きましたが、

食塩はチクワにもそれなりに入っています

 

ところが日奈久ちくわには、

商品によってバラエティはありますが、

食塩もつなぎ粉も、かなり控え目なものが多いようです

魚の味も香りも強く、チクワの中では硬めですが、

それが何とも上品なのです

 

店によってそれぞれ種類は違うようですが、

日奈久ちくわが美味しいのは、どうやら、

店ごとに新鮮でチクワに向いた魚、

というよりそのまま食べても高級な魚

ハモ,シログチ,コイチ,イトヨリダイ,

マエソ(トカゲエソも多い?)といった白身魚が、

ふんだんに使われているそうなのです

新鮮な八代海の幸が、海岸近くの日奈久温泉で、使い放題なのでしょう

また、スケトウダラを使う店もあるそうですが、

新鮮なまま用いることが出来れば、これも絶品なはず

 

その日奈久ちくわの有名店が、

地震で大きな被害を受けた上、

断水で製造停止で困っているとの記事を目にしました

そしてその八代の目の前の八代海は、

ほぼ全域を、日奈久断層帯のまだ割れ残った南端部が通る地域

近いうちに大地震が起き、津波も起きる可能性を、

専門家がかなり心配している場所

これ以上の災厄が起きないことを、

心から祈っています(2026.7)